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one mane
芸能界ものは「超絶イケメン/スーパー可愛子ちゃん」という大前提がキラキラしすぎていてあまり得意ではないのですが、絵が綺麗そうだったので読んでみました。
担当したタレントはみんな売れる有能すぎる敏腕マネージャー・弦慈の現在の担当は、新人賞を総なめした人気急上昇の歌手・愁。
作曲の才能だけでなく容姿にも恵まれた愁はなんと筋金入りの引きこもり。
大物歌手との対談の仕事を受けさせようと説得する弦慈に、愁はとんでもないお願いをしてきて…。
最初に言ってしまうと「腹黒スター」は育ちません。
編集部に勝手につけられたサブタイトルって感じです。
なのでドSのイケメンを期待した方は、がっかりすると思います。
キャラそれぞれの性格の描き方、心理描写や駆け引きはとても丁寧に描かれています。
なので愁がいつからどうして引きこもりになったのか、親はいつどうしたのかという事情ははっきり描かれていないものの、「ちょっと気になるけど、まあいいか」と思えます。
愁はとにかく母親の愛に飢えているので、弦慈にどこまで許されるか試してるんですよね。
弦慈は観察眼が鋭くて人あしらいが巧みなので、愁が求める「母親の立ち位置」を取りつつ、愁をうまくコントロールしているように見えます。
マネージャーって全体を見ながら個々をケアして、フォローして、献身的にサポートして、というイメージなので完全に職業おかんって感じがします。
弦慈の場合はそれに加えてオネエ特有の物腰の柔らかさがあるので、相手にもっと許されたい、もっと懐に入り込みたいと思わせてしまうんでしょうね。そのためのオネエ設定でしょうか。
職業としてだけじゃなく弦慈はもともとおかん体質なんだろうな、と思わせるのが、大学時代から因縁のあるストーカー風元彼の存在です。
さぞかし弦慈の広くて深い懐は居心地が良かったんだろうな。すごい執着っぷりです。
弦慈、見た目は結構高身長だし、顔も美人という感じではないんですけど、大物歌手のセンサーにも引っかかるほど溢れる魅力は、もはや本人無自覚の魔性のおかんとしか言いようがない感じ。
思春期の頃からこの魔性に当てられていたら、「弦慈ママは僕の!」という気持ちから「弦慈は俺のものだ!」というふうに独占欲も成長していくのも仕方ないんでしょうね。
まさにヒナの刷り込み。引きこもりにおかん。
紆余曲折あって、気持ちが通じ合うふたりですが、愁のやり方がにくい。公開ラブレター・収益付き。
こんなんみんな落ちるわ!わたしも堕ちそうになったわ。
その後は「えー…」という感じで終わります。愁の望みは叶った形なんでしょうけど、ひとりの人間として弦慈はそれでいいのかなあ、というモヤモヤが残りました。
ちなみに美人には見えない弦慈。
エピソードの間に挿入されたイラストページで25歳のときの姿を拝めるのですが、イケメンでした。
本編でも2箇所だけ美しく見えるシーンがありました。黒目の描き方次第なのかも。
この美しさをもっと出していってくれたらもっと萌えたのに、本編では落ち武者スタイルのひとにしか見えなかったのが残念。
一個だけ気になったことを。
11月にベランダで誕生パーティ。
寒くて死ぬんじゃないだろうか。
料理にほとんど手をつけずに移動するとしても、ケーキのロウソク!ロウソクは消していこう!?
と突っ込まずにはいられませんでした。失礼します。
オネエの敏腕マネージャー・浅岡が長年担当してきたのは、ハーフで美形のミリオンアーティスト・愁。
コミュ障で引きこもりの愁に仕事をさせるご褒美に、浅岡はキスやハグを許してきた。そして愁が嫌う音楽以外の仕事を引き受けるため、愁が出した条件が浅岡のプライベートな時間。浅岡はサプライズで誕生日を祝われ、男として意識して欲しいと愁から迫られ…
浅岡は長身スーツ姿がきまってるイケメンだけど、女言葉もしっくりしてるし、ゲイというよりトランスジェンダーに感じる。長年マネージャーをしてるだけあって、愁のあしらい方も母親的にうまいし、それなりの経験をしてきた大人の女が、年下の美形に迫られて落ちる、そんな話を読んでる気分に…
愁は甘えるだけの面倒な子供だったのが、浅岡が姿を消してから、どうしたらいいか考えてそれを実行する。アーティストならではの告白はロマンティックすぎる気もするけど、成長が見れて良かったかな。
絵はキレイめで好きです。すね毛もあってイイ体つきの男が受けるってビジュアルも良かったので、個人的にオネエ設定はないほうが楽しめた気がします。(タイトルにもなってるテーマですけど…)