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aishite mitashite kawaigatte
2つの話が収録されています。
表紙のビッチ臭がすごかったので心して読みましたが、本編はだいぶイメージが違いました。
【愛して満たして可愛がって】
親の愛に飢えていた佑月は、毎夜体を売っては「可愛いよ」という言葉をもらって心の隙間を埋める日々。
携帯電話は言葉をくれる人たちとつながっていることを実感できる唯一のツールで、手放した途端にこの世界から切り離されてしまう、自分がいらない存在だと認めることになる、という感じで痛々しかったです。
快楽系ビッチよりも精神的依存型ビッチの方がタチが悪いけど、この場合はビッチっていうのではないか。春を売って言葉を買う、みたいな。
言葉は気持ちを込めなくても言うことができる、ということを佑月は知らないというのが切ない。
言えばサービスしてくれると思って放たれた「可愛い」という言葉は対価であって気持ちではないんですよね。
陽太が言った「可愛い」という言葉から初めて気持ちのこもった言葉を聞いた佑月の戸惑いが丁寧に描写されていたので、入り込みやすかったです。
ただこの言葉、「好きだよ」じゃだめだったのかな。「可愛い」って言わせるって自分の容姿によほど自信がないと厳しいよなあ。親が子どもに言う「可愛いね」の代用ってことか!
しかし継母、すごいなー。子ども相手にそこまでできるかな、というくらい鬼でした。
【ドラマみたいな恋よりも】
ドラマが大好きで、ドラマのような恋愛に憧れる大学生・ハルの話。
あのくらいの時期、映画やドラマの台詞を引用しまくるひとっているいる!と思いながら読みました。心頭してる本人と引く周囲の温度差も分かる。実際に自分が近くにいたら「ノジくん、いつもお疲れ」って思いそう。
それだけにハルが気付けてよかったね、と思うラストでした。
描き下ろしで2つのカップルがつながります。
最初の話で佑月が陽太の友達に自分の思いをぶちまけるところがあって、「よく話したこともないクラスメイトにいきなりこれは引かないか?」と思ったのですが、あれはあの子だったのね!という発見の喜びも味わえました。
個人的には表情がかわいいと思えるシーンとそうでないシーンの比率が3:7くらいでした。
ストーリーへの引き込み方はうまいなあと感じたし、デビュー作ということなので次回にもっと期待!
赤佐たな先生のデビューコミックス!
表紙結構エロいんですけど、登場人物みんな可愛くて、キュンとします。
まさにエロカワ!
ワンコ攻と、ヘタレ攻が大好物なんですが、タイトルの「愛して満たして可愛がって」がワンコ攻、同時収録の「ドラマみたいな恋よりも」がヘタレ攻なんで、わたしの性癖を満足させてくれる、萌補給に効果的な一冊です。
Twitterの宣伝漫画も可愛いくて、わたしはノジくんますます好きになっちゃいました。
書き下ろしはこのふたつの話がリンクしてて、にやけちゃいます。