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すれ違い葛藤する二人、やがて明かされる過去――。
igarashikun to nakaharaun
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
結構多くの作品は最初からスキンシップから入ったりなどが多いですがこちらの作品は友達から恋になっていく過程をゆっくり進めているような作品です。 致しているのだけが好きな方はあまり好まないと思いますが、これがBLなんだなと思える作品です。是非ご覧頂きたいです。
ついに恋愛フラグ!?からな引っ張りの今回。
ばっちり恋愛展開は次回から~なのですかね。
今回は気づきの回なのであります。
ピンクの表紙もかわいい今作。
紆余曲折あっての文化祭です。
自らの恋を自覚し、逃げ惑う五十嵐くんと
打って変わって男前な中原くんが面白いのです。
ついに告白してしまった自分の気持ちと
中原くんの答えと。
そして次回はペア行動必至の修学旅行。
楽しみなイベントと、フラグが楽しみでならない。
早く読みたい!
中原くんへの気持ちを自覚しちゃった2巻の終わり。
でもそれは同時に叶うことのない恋だと気づいてしまった五十嵐くんは、中原くんを避けるようになります。
そして五十嵐くんが抱えていた闇というか、高校受験失敗を機に抜け殻のようになって中原くん曰く「クズ」になってしまった過程がこの回では描かれていました。
それと小さい頃から両親に気を使うあまり自分の主張をしてこれなかった五十嵐くんが、心を殺すことには慣れているから中原への思いを封じ込めるのも慣れているというところが物哀しい。
五十嵐くんの「…凄くバカな事言うから…幻滅して 軽蔑してくれ…!」と前置きした後の、絞り出すような告白、そしてそれを聞いた中原くんのオレの事 舐めてんのか!?というやりとりが良かったー。中原くん、男前です。
女装バーのママや(あのバーの扉がツボでした)そこで働くキャンディちゃんとか脇役もいい感じでした。
お着物着てるバーのママ、まさか元ホストNo1だったとはね。
それと水森くんのポジティブさ、応援したくなる!
4巻でやっとBLらしくなるのだが。この3巻にて、五十嵐の方は先に自分の気持ちを自覚している。
読み手側としては、何故⁈ という、ちょっと急な気もするんだが。その好きと、恋とは、ハッキリと違うということを、とにかく五十嵐は自覚する。
そして、五十嵐の精神的負債。裕福な家庭で、長男として過大な期待に押し潰されそうになって、自分の意思は常に諦めなくてはならなかった事。両親の期待に応えられずに、進学に失敗したこと。
それから逃げるように荒れた生活をしてきたこと。
勝手に五十嵐をライバル視して、常にナンバー2に甘んじて来た、昇太郎の思いなど、五十嵐の周りの人間を描いて、五十嵐の人となりを浮き彫りにしたターンでもあります。
家に帰りたくなくて、カケルさんの家に居候することになった五十嵐は、そこで オネェのキャンディさんと知り合い、『ありえないでしょ、気持ち悪い…』などと口走って、カケルさんに「自分の物差しで人を計るんじゃねぇよ!」と、叱られる。この時は、もう分かっているのだ。自分の、中原くんを好きだと思う気持ちが、気持ち悪いと思われたら…、と悩み、苦しんでもいるのだ。
『夢の中で抱いたのに』なんて、モノローグがあるけれど、そうなの⁈ いつの間に⁈ と、ちょっと慌ててしまう。(だって、その夢は未遂だよね⁈)
キャンディさんの勤めるバーのママの言う、「覚悟を決めること。」「自分で背負うものは自分で選びなさい。」は、10代の五十嵐には重過ぎる言葉だと思うんだけど。それは確実に五十嵐の背中を押したのだと思う。自分の気持ちに素直になること。
この後の、五十嵐の告白と、中原くんの怒涛のドンと受け止める、オットコマエな返事(まだ保留)は見どころ‼︎ それは多分、友達として、軽蔑なんてしない、とにかく逃げずにちゃんと受け止める‼︎っていう、中原くんの誠実さが出ていて。男気溢れるその姿にシビれるんですよね。まだ保留なんですけど!この後、ことの重大さが分かってグルグルするのは次巻へ。
文化祭で、五十嵐のクラスはファッションショーをやるというので、背の高い五十嵐はモデル役。試着した姿を中原くんに「どう?」って見せている姿が可愛い。もぅ、カッコいいって思われたいんだなぁ♡