真夜中のカフェでお茶を (2)

mayonaka no cafe de ocha wo

真夜中のカフェでお茶を (2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×29
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
80
評価数
23
平均
3.6 / 5
神率
21.7%
作画
葉芝真己 

作家さんの新作発表
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原作
雪代鞠絵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
真夜中のカフェでお茶を
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344839489

あらすじ

週刊情報誌の編集・柚木は、取材で出会った「cafe&bar小日向」のオーナーシェフ・真庭と彼の作る美味しい料理に惹かれ通うように。やがて真庭から好きだと告白されるが、柚木は10年来のセフレ関係にある大学の先輩で御曹司の学者・瀬尾への想いを断ち切れない。そんな折、真庭に年上の美人女優・嶋美津子とのスキャンダルが起こり、柚木はその取材を担当することに。真庭から嶋との本当の関係を知らされた柚木は……⁉︎
書き下ろしショートストーリーを収録。
(出版社より)

表題作真夜中のカフェでお茶を (2)

ナチュラルカフェのオーナーシェフ
男性向け情報雑誌の編集者

同時収録作品真夜中のカフェでお茶を (2)

旧財閥系企業の御曹司で心理学者
男性向け情報雑誌の編集者

レビュー投稿数7

一分の隙もない神作品

レビューが1件しかない……!?
目を疑ったので1巻につづきレビューします。基本的に悪い意味で言いたいことがある作品とか考察しがいのある作品とかは書くことがあるんですけど、ひたすら萌えた神作品って「萌えた」以外の言葉がなくてレビューするの苦手なんですが、一定の層にはぜひとも読んでほしい作品なので……。ていうか作品情報のところで柚木さんが「黒髪」になってるんですけど!? とりあえず修正依頼出したけど直るかなあ。髪色って大事な人には大事なポイントなので間違えないでほしい……。

それはさておき、この作品は、年下黒髪健気ワンコ攻め×自己評価が低くちょっとずるい年上美人受けです。完璧だ……。完璧な様式美だ。
瀬尾というだめんずに10年間肉体関係ありの片思いを続けていてもう心も身体もぼろぼろの年上受けを、愛と包容力とあたたかい料理で癒していく年下攻め。とにかく年下攻めの愛が深くて優しいんですよね……。年下攻めにはワンコ(年下っぽいところに受けが萌えてる)と傲慢(年上にも俺はガンガンいくぜ系)と健気(まっすぐで献身的な愛を捧げるタイプ)という3種類の要素があって、本作の年下攻めはワンコ2:傲慢1:健気7という黄金比。基本的には受けを尊重するけど、強引なところもちゃんとある。かわいいところはあるけど子供っぽくキレたりはしない。完璧。ここも様式美。

ストーリーに関しては、終始受けが自立していたのが良かったです。
瀬尾さんとの決着を自分ひとりで付けたところがすごく良かった。攻めに対する返事をちゃんとはっきり言葉にしたところも男らしくて良かった。BLなので、基本的には受けにも男らしくいてほしいんですよね(しぐさとかの問題ではなく)。とくに社会人の男性の恋愛を描いた作品で、最初から最後まで社会人らしい立ち居振る舞いをしてくれると本当に雑念なく萌えられる。ありがたい。

しかし美人受けと男前攻めのカップルは画面が華やかだな~。永遠にこのふたりの番外編を読んでたい。番外編前編の扉絵とかうつくしすぎてずっと眺めてしまう……。年上の奇麗な恋人にからかわれて攻めがたじたじなのも萌えるし、年下の恋人のことを「本当にかっこいいなあ」と思いながら見つめてる受けにも萌える……。

ところで瀬尾みたいなダメ~な当て馬攻めすきなんですよね……。自分が旅行をドタキャンしたくせにドタキャンされた側がそんなにへこんでなさそうだとムカつくってやばいでしょ。でも「いっしょに逃げよう」って、実現可能性のない夢みたいな願望を口にして自分を慰めてるのは憐れで涙がでる。「新婚旅行にいっしょにおいで」とか……もうなにも言えない。彼の思い付く愛し方はこれだけなのか……。こういう攻め、どこか精神に歪みがあって変なところが子供のままなんですよね。たぶん彼は本当に柚木さんのこと好きだったと思うんですけど、まあ人を幸せにできるタイプではない。自分を幸せにすることもできない。ちゃんと柚木さんのことを手放すことができただけでも褒めてあげたい。こういう傲慢だめんず当て馬攻めには包容力あふれる優しい攻めをあてがって攻め受けコンバートをおすすめしますね。君には人を幸せにする力はないからだれか強くて優しい人に幸せにしてもらってくれ。

6

繊細美人の本領発揮

1巻は
・瀬尾にすっぽかされた傷心の柚木と真庭が急接近!
・いい感じになってきたのに、真庭に抱きつく謎の年上美人目撃!誰なの?!
というところで終わっていました。当て馬が2頭に増えた…

すっぽかされた自棄で行きずりの男に持ち帰られ系男子である繊細美人受けの柚木、また振り回されちゃうの…とワクワクで読み進めると、謎の年上美人の正体があっさりと判明。あっさりとはいえ一筋縄ではいかない存在感を物語で発揮します。柚木は、彼女の存在によって真庭に対して負い目を負うことになるのですが、その「負い目」は柚木に気持ちの変化を起こさせます。
このほかにもお話のスパイスになるワクワクエピソードが起こり、主人公2人に自然な心情変化が起こる。その様子が丁寧に描かれていきます。1巻でも思いましたが、このお話の進み方の違和感のなさがとても心地よいです。

イヤミなほどのハイスペ当て馬1号、瀬尾は2巻でも益々悪い男です。謎の美人のことなどでピリピリしてる柚木は、瀬尾から、家の都合で結婚するが新婚旅行に付いてこいとめちゃくちゃなことを言われてしまう。
ただ、この余りにもめちゃくちゃな話とともに、瀬尾の本を作るという夢をかなえてやると言われてようやく柚木が覚醒します。
今までずっと日蔭者で我慢してたのに突然今?!とも思うのですが笑、常に自分勝手な瀬尾が恋人のために行動してくれたことで、逆にいつでも無私に柚木のことを考えてくれていた真庭の大切さに気づく。

瀬尾は、自己中心で言動めちゃくちゃではあっても柚木のことを愛していたのですよね…。柚木と自分の夢を叶えようとしたことが、結果的にアダになってしまった。覚醒した柚木に高級レストランに置いてかれちゃった瀬尾、可哀想&可愛い&切なく、そして少しおもしろいです。超ハイスペなのに、または超ハイスペで背負うものが多すぎるからこそに不器用さというか…

番外編は、柚木の繊細っぷりがいかんなく発揮されたお話。こういう感じ、女が主人公だとかなーり嫌な主人公だろうな笑、でも可愛いです。
おまけのSS小説は、不本意ながら元彼(瀬尾)から柚木の「いいところ」を聞いてしまった真庭が、その知識を駆使して柚木をさんざん可愛がってやる、たいへんエロ良い話です。

1

大人の傷を癒すやさしいおとぎ話。

ルチルSWEETで読んだ数話に惹きつけられてコミックスを購入しました。
原作者さんも、作画担当の漫画家さんの作品も初読み。
1~2巻シリーズまとめての感想です。

雑誌編集者の柚木は仕事が忙しくて倒れてしまう。
介抱してくれたのは取材先のカフェ&バーのオーナー・陽也で、体が温まる優しい料理をご馳走してくれる。
長芋と豆乳のチーズを使わないグラタンなんて文字だけでヨダレが出てきそう。

柚木の仕事は確かに忙しい。でもあえて忙しくしてるのは、大学の時から焦がれているセフレの瀬尾のことを考えたくないから。
瀬尾は御曹司でありながら才能ある心理学者で恋の相手は柚木だけじゃない。
そんな時、柚木は陽也から気持ちをうちあけられる。陽也は年下だけどイケメンで店をしっかり切り盛りする頼もしさがあって、いつも柚木を気づかい、心も体も温める料理でもてなしてくれる。
どっちの男が良いかなんて明白でしょ!

でも柚木は、瀬尾を理解してるのは自分だけだって思い込み、自分の編集で瀬尾の本を出す夢が捨てきれない。
執着してきた10年ってそう簡単に捨てられるものじゃないんだよね…

でもね、私は、柚木が瀬尾に捧げた10年は無駄だったとは思わない。
柚木は、瀬尾を好きでいつづけた自分と、いま自分を想ってくれてる陽也が重なって、陽也の手を取ったあとはとことん陽也を大事にするはずだから。
痛みを知ってる人間はやさしく強くなれる。

勝手な男に散々振り回されて疲れ切ったところに現れる、自分だけを想ってくれるやさしい男、もう陽也がイイ男すぎて、まさに”夢物語”なんだけど、夢物語上等!
傷つき疲れた大人が再生していくには、やさしいおとぎ話が必要なんだよ。

このストーリーの核にあるのが、やさしくて温かい料理。
そんな料理の美味しさも伝えてくれる絵で語られるやさしいおとぎ話に私も癒されました。

4

ほぐされて、絆される。

1、2巻通してのレビューとなります。
美形だけど強気な情報誌の編集、柚木(受け)と 若くして『カフェ&バル 小日向』のオーナーシェフ、誠実な男前だけど ちょっぴり強かな真庭(攻め)のお話です。
柚木は瀬尾という人物と大学時代からセフレ関係を続けており、同時に瀬尾に対して強い憧れも持ち続けています。
ハンサムで派手な浮名ばかり流し、心理学者でありながら しかも美食家でもある瀬尾との立ち行かない関係は、今が過渡期なのかもしれない…と、うすうす感じている柚木。しかし要所要所で、柚木の心を揺さぶる台詞を囁いてくる瀬尾は本当にニクい男でした。

悪人は出てこないが根っからの良い人が出てくるわけでもない。皆ほどほどに自分勝手なところがあり、読んでいて特定の人物に感情移入することはなかったけど とてもバランスのいい作品だなぁと感じました。
三角関係が物語の主軸になっていますが、真庭と出会ってからの柚木が瀬尾と関係をもつ描写はないので(あってもキス止まり)そこは心穏やかに読むことができます。その分、真庭と瀬尾の間で揺れている柚木の心理描写が濃い。

柚木と瀬尾の間は透明なガラスで隔たれていて、手を伸ばせば触れられそうなのに決して叶わない、そのくせクリアに見せつけられる現実は残酷で…そんな関係を十年も続けてきて・・・
「あなた自身が自分を大切に出来なくなっている相手と恋愛をしても幸せにはなれない」と真庭から真摯に言われ絆されていく柚木。
瀬尾との食事ではどんなに美味しいものを食べても、不安な気持ちに邪魔をされ味なんていつもわからなかった。けれど、真庭の食事を食べている時は温かくて ほっとして、食べてる感じがしっかりとある。

主に2巻で描かれている真庭の怒涛の(笑)年下攻めを堪能しながら、何を食べるか ではなく誰と食べるかが大事ってこういう事なんだ…と、しみじみ感心。
1巻から2巻へ、二人の関係性を物語っている柚木の表情の変化が目を惹く表紙も素敵で、思わず何度も見比べてしまいます。

巻末には、真夜中の「彼氏メシ」をどうぞ(1巻掲載)・誕生日のディナーは君と(2巻掲載)という原作を手がけた雪代先生による書き下ろしSSも収録されている、お得な作品です!

3

完結したけど、誰か瀬尾さん(受けのセフレ)を振り回してほしいー

2巻で終わりました!
ルチルさんに掲載された本編3話+番外編前後編+お話短編
+先生お二方のあとがき。
2巻から読むというチャレンジャーな方はいらっしゃらないと思いますが
一応。やっぱり1巻から読んでいただかないと、ちょっと無理かと思います。

エッチシーンはありますが、少な目。
最後のお話の方がエッチさは上な気がする。
年中お疲れ雑誌編集者さんの胃袋を、イケメン カフェオーナーシェフが
がっちりつかんじゃう♡ といった感じのお話です。
1巻は 長芋グラタン~♪など めちゃおいしそうなメニューが出てきて
料理方面でも楽しかったですが、2巻は恋バナが佳境に入ったため、
料理関係の詳細な記述はお休み でした。

攻めさん:イケメンワンコ。オーナーシェフ。優しい!!
     取材に来た受けさんのごはん食べる姿に一目ぼれ。
受けさん:美人さん。10年来瀬尾さんlove。その為せつないトーン。
     スーパータフな雑誌編集者だが、瀬尾さんの本を作りたいと
     思ってるのが入社動機。
瀬尾さん:金持ちのぼんぼんの模様。心理学学者だけど、
     心理学で食べていく必要なし。
     イケメン 人たらし。受けさんの5歳以上年上。
嶋さん:40歳ぐらいの女優。1巻の終わりに登場、攻めさんに抱きつく。
などが登場。

********以下はよりネタバレ
ちゃんとハピエンします。それはさておき。
1巻でカッコいいわ♡と気になっていた瀬尾さんが、
案外、よくわかんねー、こいつ な人になってしまって
ちょっと残念でした。途中で「なぐるぞ てめー」と
マジ怒ってしまった部分もあり・・・
うーん。1巻で受けた印象からちょっと変わっちゃったのは私だけかな?
この瀬尾さんを振り回すような 小悪魔キャラがいたら、
もっと面白かったかも とつい思ってしまった私でした。

1

順当な大団円

どこかで「良からぬ決断をするのでは!?」と感じられるような2巻のレビューをチラ見したことがあったので恐る恐る読みました。

大女優が真庭に抱きついたところで終わった1巻。
女優と真庭の関係は!?そして柚木は瀬尾との長年の夢を選ぶのか、真庭との関係を望むのか、はたまたどちらも選ばない道を進むのか。
緊張の完結巻!!若干お腹が痛い。どなたかわたしにジンジャーミルクティーを…。

実際読んでみると…。
あれ?
すごく順当な、理想的な決断でした。
柚木が夢見た目標に固執し過ぎないで良かったです。10年もの間、ずっとそれだけを目指して来たのだから、目の前に現れたチャンスや申し出をフイにするのは簡単ではないのは分かる。でもそこに執着してしまうと誰も幸せにならないんですよね。
瀬尾は妻予定に対しても不義理な人間ではあるけれど、柚木のことは本当に手放したくなかったんだろうなと思いました。生まれた環境のせいで周囲からは「欲しいものは何でも手に入れている」ように見られていても、本当に欲しいものは表向きに手に入れられない状況。欲しいものを軽く扱うことでいつ離れていっても傷付かない準備をしていたような。深読みし過ぎですかね?10年前の約束を覚えていたこと、誰と何をしても離れていかなかった柚木の気持ちをどこかで信じ過ぎていたこと、環境のせいで割り切る癖を柚木にも期待してしまったこと。瀬尾も不幸な人間なんだなと思いました。

自分がずっと背伸びした状態で追いかけなければいけない関係と、何もかも投げ出してもそのひとのためになりたいという愛情に包まれることを天秤にかけたら…。しあわせにできるか分からないひとをしあわせにする夢に賭けるのか、自分のしあわせを願ってくれるひとをしあわせにできる自分になることを選ぶのか。自ずと答えは見えてくるんですよね。

良い作品でした。
ただ番外編の旅行は蛇足だった気がしてしまいました。
真庭の性格的にあそこで「柚木さんがオレの大事なひとです!」くらい言ってくれるのかと期待し過ぎてしまった。現実的に考えて、そこまではファンタジーを求め過ぎでしたね。
食べ物もたっぷり満喫できたし、購入して良かったです。

1

みんな大人の所がいいです

1・2巻で完結です。
しかし、う〜〜んこれは…。
登場人物達の性格や行動に納得できるかどうかが「萌え」の分かれ目のような。
私はですね、ここに引っかかってしまう。
柚木が瀬尾さんへの「好き」を引きずってて、というのはまあいい。というか仕方ない。
瀬尾は…私はこの人苦手です。正に価値観の違いというか。
瀬尾は別に柚木を軽んじてるわけではなく、弄んでるわけでもなく、まして騙してもいない。
何が相容れないか。瀬尾が全く自分だけの閉じた価値観の世界で完結してるところなんです。
良く言えば自己をはっきり確立してるんだろうけど、相手によって自分が変わらない、変われない。
攻めの真庭は逆にいい人すぎる。恋した相手が不実なセフレにまだ揺らいでて、それを穏やかに待ってるって…人間出来過ぎ。
物語としては柚木がより誠実な真庭とくっつくから、ああ良かった、で終わるんだけどモヤ〜。
瀬尾が柚木と別れた後に真庭のカフェの常連になって、真庭にベッドでのアドバイスもするっていう展開もモヤる。
でも、年下ワンコが健気な美人受けを結果略奪するっていう話ですから、そういうのが好みの方ならバッチリお勧めです。

4

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