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tamanokoshi goyouishimashita
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
何度読んでも、胸アツで、気分爽快で、とても好きなお話です。
受け様の青依は、中卒で一家離散。
働いていた会社を怪我でクビになって以来、真面目に働く意欲をなくし、今ではあまりよろしくない仲間と当たり屋をして稼ぐ日々。
そんな青依が飛び込んだ車に乗っていたのが、攻め様の印南。
すぐに当たり屋だと見破られ、警察につきだす代わりに取り引きとして偽の恋人役することに。
元恋人から公衆の面前でフラれた上恥をかかされ、見返したい為に恋人役が必要だという。
あららな出会いだけど、これじゃフラれて当然じゃね!?って言いたくなるような、高圧的で青依を見下すような言動の印南に、カチンとくる私です(^_^;)
学歴や肩書き等スペックは高い印南だけど、愛想や気遣いは皆無。
挨拶もしないし「そんなこともしらないのか」って、言い方!!(# ゜Д゜)
そんな印南が、青依と一緒に生活していく内に、少しずつ態度が軟化していって、不器用ながら気遣いをみせるようになっていく。
そして青依も、いわゆる真っ当な生活や在り方を知らず、今日が過ごせればいいみたいな生き方をしてきた今までの自分に気づく。
お互いに相手に恥をかかせた、と謝罪するシーンは、2人とも成長したなぁって胸アツです。
特に青依が不憫で、ぎゅーってしてあげたい。
ちゃんと印南がしてくれてましたけどね。
「ただいま」「おかえり」と過ごす関係が大事な居場所になっていく2人の様子に、にこにこしちゃう(*´∀`)
印南の元カレと遭遇し、うまいことやって溜飲を下げたところは、めっちゃ胸がすく思いでしたよ。
これで取り引き終了、と出ていく青依を引き止めない印南にハラハラ。
結局青依を探し回っていて、印南の攻めザマァな姿もちょっと見れてにまにまですσ(≧ω≦*)
2人のBL模様と成長ぶりを見ることが出来て、胸アツできゅんで、とても満足なお話でした。
周りの評判がよくて読んでみたけど、評判も納得の良作!物質的に恵まれない環境で育った者と、恵まれた環境で育った者、二人とも人として駄目な部分があり、そんな二人が歩み寄ろうとすることでよい方向に変化していく様子は読んでいて微笑ましい、というか、気持ちが明るくなるものがある。青依くん(受)は前向きに頑張る様子につい応援したくなるキャラで、まだ2巻までしか読んでないけれど、印南を骨の髄までメロメロにして、空気みたいにないと死んじゃうくらいまでぞっこんにさせてほしい(笑)
お金持ち攻めは想像できたけど、受けが当たり屋!
とんでもないヤンキーなのでは…思いきや、高慢朴念仁な印南も曲者。お互いの境遇が違いすぎてぶつかるぶつかる。それでも、あっと見なおす場面や日常の積み重ねで打ち解け、相手のために成長してくのが良い。相手を想うからこそすれ違うのも!
そして二人とも男前!基本はスパダリで俺様な印南さんが、からかうためにあざと可愛い仕草をする青依にコロッとしちゃうのも可愛かったり。想いが通じてからの仲睦まじさはご馳走様です!! それぞれ違うタイトルだけど、ちゃんと1巻のタイトル+巻数も表記してくれてるのもありがたかったです。
バーナードショーの「ピグマリオン」を思い出しながら読んだら、
この本に著者が仕掛けた秘密を見つけてしまった気分になってしまった。
読後の最初の感想は古臭い言葉でいうと、
「生きる智慧の学習/教育は無形の財産」「努力は無駄にならない」
・・まるで、格言の列挙になるけど、この小説が言いたいのはソレ?
▶「学ぶことで本来の自分を知った」青依
主人公の青依が印南と酒匂と出会う前は、ビッチな野良猫。中学卒業と同時に親が夜逃げ。取柄は、大きな目の可愛い顔と華奢な体躯。全てを失った青依は、出来る事を兎に角やって生きる。
アタリ家グループの一味になり、住所不定のヒモ生活。
ある日のアタリ仕事のカモが、印南の車だった。でも失敗、犯行はドラ・レコに録画されていた。
印南の秘書;酒匂が出した示談の条件は、クリスマスまでの間、印南の契約愛人になること。日当あり。青依はそこで人前に出られる程度の教育と衣食住を印南から提供されることになる。
英会話を習い、マナーを習い、人を愛することを知って、青依がどんどん変わっていく。
印南に恥をかかせたくないと努力することで、更に良い変化が青依に起きていく。
どう生きたら、自分も恋人も嬉しくなる結果を得ることができるのか、と考えるようになった青依は、人としての内面が充実していく。
1巻~3巻+番外編まで読みました。
ずっと青依は、言葉遣いはヤンキー口調です。
でも学習して、仕事で貢献の喜びに目覚めた青依が居るだけで、回りの人まで良い方に変化していきます。←これは凄いことです。
青依は、特技の「カメラアイ」を仕事で活かせるようになる。
良い変化の積み重ねが起きだすと、読者は青依をもっと応援したくて、頁をめくる手が止まらない仕掛けを仕込んでいるのかも。上手いよねー。
▶著者は、印南と酒匂については、経歴と容姿、特に印南が如何に美男であるかを何度も描写しています。
でも主人公の青依については「小柄で華奢で目が大きい、見た目が若い、カメラアイ」といった程度で、外観について余り詳しく説明していません。
青依の魅力は、外観ではないと暗に示している風です。
…青依について、外観じゃなく、内面の変化について読者の意識を向けて描いているよね??と、私は意識して読みました。
犯罪組織の末端に居た青依は、性格が悪に染まり切る前に、印南と酒匂にアタリヤ行為が切っ掛けで出会って良かった。
青依の性格の根っこが善良で、愛に報いる努力を厭わない気性という設定にしているらしいです。
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▶「ピュグマリオーンとガラテア」「ピグマリオン」「マイフェアレディ」
この作品が好まれる理由は、人が求める普遍的なモノがあるから??
「マイフェアレディに似ている」と過去レビューに幾つかありました。
「マイフェアレディ」の原作は、バーナード・ショーが著した戯曲「ピグマリオン」です。
「ピグマリオン」の原案は、有名な神話の「ピュグマリオーンとガラテア」の話。
「キプロス島の王 ピュグマリオーンは、現実の女性に失望して、理想の女性ガラテアの彫刻を象牙で作って恋をする」
▶ジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』
バーナードは、戯曲「ピグマリオン」では、神話の反目を描いています。
「ロンドンの下町の花売り娘イライザは、ヒギンズ教授から淑女としての立ち振舞の訓練を受けて、レディになる。 でも最終幕で彼女は、ヒギンズ教授との別れを選び、去る」
・・・バーナードは「育てて作られた理想像の否定を描写した」と、著書「ピグマリオン」の「後日譚」に書いています。
渡しの妄想的要約は、「お仕着せの型にはめる教育で出来た淑女ではなく、本来の自分を求めることに目覚めて、イライザは教授から去った」という意味。
ピグマリオンの終話は、自立という離別のバッドエンドです。
バーナードショーの死後に作られた映画の「マイフェアレデイ」は、ハピエンで〆られていますが、原作の意味は違う。
色々な解釈を産む神話が土台なら、読後の感想も読者の解釈次第なのかもしれない。
印南が、青依が自分から離れることの恐怖を潜在的に抱きながら、青依の自由意思を尊重するのは、バーナード・ショーが「ピグマリオン」で書きたかった骨子「教育を受け、本来の自分に気づいて自立していく」=「青依が自分から巣立つ」ことを避けたい気持ちが潜んでいるからかもしれない。
・・・と、比較しながら読んで考えたら、とても面白がった。
神評価ですよー!
かなり前におすすめされて、積読だったのですが、、
めっちゃ面白かったです!!
エロは少な目なのですが、出会いから恋愛関係に至るまでの
二人の変化がとても自然で、まったくひっかかりがありませんでした。
最初は二人とも”いい人”からは程遠い、いけ好かない金持ちとチンピラ、かと思いきや、徐々に、それぞれのバックボーンが見えてくると、ただ不器用だっただけ、不遇だっただけなんだと本当の二人の性格が見えてきます。
出会って一緒に過ごすことで、そもそも利害関係の一致だけという関係性だったのが、お互いにとって大切な存在に変わっていく展開が萌えでした。
印南の大切な書類を届けに会社に乗り込んだ後、自己嫌悪に陥る青依と
そんな彼に対して辛い態度をとってしまったことに心を痛める印南、印南が様々な(過去からの)思いに耐え切れず嗚咽する青依を抱きしめる場面は、不覚にもウルっときてしまいました。
最後まで、素直になれない二人にハラハラさせられたのですが、
読み終えてとても幸せな気分になりました( *´艸`)
もっと続き読みたい!と思ったら、続き出てるじゃないですか!!素敵!
ありがとう!
さっそくまとめてポチっとしておきました。はぁ~、楽しみ!
うーん、惜しいよーー!
コレは惜しい!
もっと元カレとの対決を引っ張って欲しかったよ。
中卒・当たり屋の青依が、御曹司で社長の印南に仕上げられていく。
『マイ・フェア・レディ』というより、『プリティ・ウーマン』という感じかな。
いや、青依は男娼というわけではないんですけど、元々1人でも強く生きていける子だからですかね。
印南を手ひどく振った元彼に一泡吹かせるため、印南に囲われながら、青依が今彼としてふさわしい男に教育されていく……というお話。
期限はクリスマスまでという、仮初の恋人関係です。
なのに、なぜかクリスマス前に元彼・星にレストランでバッタリ会ってしまうという。
これ、前哨戦でしょ?と思ったら、本番になっちゃった⁉︎
いやいや、前哨戦であってくれよと。
星に悔しい思いをさせたといえばさせたけど、これじゃ物足りないよ……
星がとんでもなく嫌味な男だったから、もう一戦交えて欲しかった。
ここがほんと、残念……
あとは、王道のラブストーリーね。
とはいえ、面白かったんですけどね。
もっと面白くなったんじゃないかと思うと、それが残念でたまらなかったです。
面白かった。なんとなく読み損ねていたのですが、キャラバースデーフェアの対象になってた関係でシリーズ購入して読み始めたら面白い面白い。ケンカップルお好きな方にはおススメしたいなあと思った本編230Pほど+あとがき。シリーズ1作目。
中学卒業後、とび職になったけれどもすぐに失職し、3年前からは当たり屋をして仲間と生計をたてている青依(あおい)。ある日「当たる」のに失敗し車から出てきた二人の男に取っ捕まるわ、仲間には逃げられるわ、踏んだり蹴ったり。その挙句、車から出てきた一人が「いっそ、こいつでいいか」「取引しないか」
と言い出し・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
酒匂さん!!!!(=さこう、攻めの秘書、めーーーーーーーーっちゃいい人、大好き!!!!)、攻めの元カレ(ヤな奴)ぐらいかな。
**のめりこんだところ
青依がなかなか壮絶な人生を送っていて、「学歴なくて世間知らず、家無し仕事無しお金無し」というハンディを受け入れ諦めつつあるのに諦めきれなくて泣くってところに、どうしても涙がこぼれちゃう。辛い。そんな青依と、超お金持ちでごく普通の家庭ではやっていたであろうことを出来ていなくて、どこかいびつな印南がたどたどしく愛するようになる過程がとても良かった。。。
不器用な二人を見守るような酒匂さんもとってもいい味だしてくれて、読んでいて本当にほっこりしました。
ケンカっ早そうな二人のハートフルなゆっくり恋物語にとっても癒されました。読んで良かったです!
読む前は、受けの設定に不安がありました。
中卒なのは構わないんですが、チンピラだということだったので「可愛げないチンピラだったらやだな」とか、「口が悪すぎて萎えたらどうしよう」とか。
しかも当たり屋……「倫理観破綻してるキャラだったら、果たして私は最後まで読めるだろうか」。そんな心配をしていました。
しかし、そこはさすが栗城先生。
読んでみてわかったのですが、受けは確かにチンピラ。口も悪かった。アホの子っぽかった。
でもそんなのは最初のうちだけで、口の悪さの背後にある一生懸命さや素直さが目立ってきて、段々とかわいくなってきました。
口調も段々と悪くなくなっていた気がする。
そして、最初のうちはアホの子っぽかったけれど全然アホの子ではなく、むしろ思慮深い方なのかなとも思いました。
きちんとしよう、がんばろうとする健気な受けが可愛くて、幸せになってほしいと心から願いながら最後まで読み終えることができました。
よかったです。
また攻めも、最初は偉そうでムカつくキャラだったけど、段々と心を開いて、相手のことを慮ろうとするようになっていく様がほほえましかった。
受け・攻めの二人の緩衝材的キャラの酒匂さんも含めて、この三人が楽しくて可愛くてほほえましくて、あっという間に読めた気がします。
栗城先生の作品は、やっぱどこか癒し系だなぁと感じました。
やっぱり良いですね、年の差身分差健気受け。
私は両想いになるまでの過程が最高に萌えるタイプなので、この一巻で充分腹一杯になりました。ありがとうございます。
特に受けが涙して傲慢な攻めが狼狽えるシーンは大好物なので、青依の泣くシーンなんかとっても良かったです〜笑笑
あとは酒匂さんが怒っちゃったシーンも好きでした。不憫な受が誤解されまくった後に攻が勘違いに気づき、反省するパターンめっちゃ萌えるんです。
そんな萌が詰まった私得な一冊でした。
挿絵もとーーっても良かったです。
続編も恐らく読みますが、出来上がったカップルの話なのでプライオリティは低いかな!
でもこの作品で栗城先生の作品に興味を持ちましたので、他の作品も読んでみようかと思います。
小説Dear+アキ号vol.71で栗城さんが描かれていたリーマンの攻めがかっこよかったので(「社史編纂室で恋をする(後編)」)、こちらの作品も読んでみたくなりました。
当たり屋で生活費を稼いでいた青依(受)が、セレブで社長の印南(攻)の車に飛び込むも、失敗。見逃す代わりに『元恋人を見返すための恋人』役を要求され、印南のマンションで一緒に暮らすことに。中学卒業後に一家離散でその日暮らしの転落人生だった青依と、大会社の御曹司で高学歴、何もかも恵まれてきたような印南。育ちの違いゆえにぶつかりながらも、次第に相手の良さに気付いて、惹かれていきます。
オーソドックスな展開ですが、青依と印南のキャラクターが魅力的で、一気に読んでしまいました。
青依は苦労しているのに、ひねくれていないし恨みがましくもありません。成り行きで同居することになった印南と良い関係を作ろうとぶつかっていくし、何かしてもらったら必ず「ありがとう」を言うところに、素直な人間性が出ていると思いました。特に、お子様ランチを食べたことがない印南のために『大人様ランチ』を作ってあげるくだりには、ジーンときてしまいました。青依は他人の心の機微に敏感で、賢いのですね。
そんな青依に影響されて、上から目線で冷たかった印南が少しずつ優しくなっていくのが、とても良かったです。本来の彼は、きっとそういう人なのでしょうね。セレブな家のスパルタ教育で、弱みを見せるな、などと厳しく育てられた感じがします。だから「ごめん」も言い慣れていないし、青依を褒めることもできなかったのでしょう。そんな印南が、青依を抱きしめて詫びる場面は、不器用な男の精一杯があふれていて、ドキドキしました。最初の頃とは別人のよう。もうこの時には、青依を好きになっていたに違いありません。数日後には、服もプレゼントしていましたし(笑)。
青依が自分の印南への恋心に気付いて、自分じゃ釣り合わないと出ていく場面は切なかったですが、ここで二人がすんなりとくっつかなかったのが、とても良かったです。印南が経験させてくれた真っ当な生活を青依が手放すまいと頑張る姿に、青依も印南のおかげで変わったのだと感じることができたからです。
個人的な萌えですが、印南の手の動きにグッときました。青依の腰を強引に抱き寄せ、首筋に触れる手つきが、男らしくて優しくてエロいなあ、と。あとは、青依の涙で濡れた目元や、キスで濡れた唇を、親指でぬぐう仕草とか。体を重ねる描写よりも、そういう手の動きに印南の青依への愛情を感じました。「社史編纂室で恋をする(後編)」でも、そんな描写があり、栗城さんの手の描写がとても好きだなと思いました。
青依のカメラアイ能力を使った描写ももっと読みたいし、印南の過去も気になります。続巻で描かれていることを期待して、さっそく読みたいと思います。
御曹司のゲイの社長とチンピラ風なノンケの青年のお話です。
話の中で何度も青依が自分が印南に釣り合わない、恥をかかせる、迷惑をかけると思うのが可哀想で切なかったです。
家庭の事情やその後のケガから転落人生で当たり屋なので確かに、印南と関わるにつれ気になってきますよね。
特に会社に書類を届けにいったエピソードは辛かった。
お互い最初はどうなるかと思いましたが、確かに当たり屋相手にいきなり恋人の振りを言い出したのも何か印南には青依にピンとくるものがあったのでしょうか。
一緒に生活していくうちに相手のことがだんだんわかってきたり、青依も変わっていったり、色んな出来事で印南の誠実さ優しさがわかってきましたね。印南がだんだん優しくなってきたし青依も基本的にいい子だし。
好きという気持ちに気がつき青依が逃げ出した時はこんなにあっさり?いいの?と思いましたが印南が必死で青依を探し回ってたんですね!
そこからの甘々展開が切なさを補ってくれました。
印南が今までの恋人と正反対の青依に夢中なのもいいですね!シンデレラボーイですがちゃんと就職してお金を貯めて夜間の高校に通う計画も持ってます。
いいお話なのですが何か物足りないのは何だろう。もっと早く印南のデレが読みたかった?恋をはっきり自覚してからの様子を読みたかった?元彼撃退の目的が突然終わってあっさり同居解消?何が足りないんだろう。
男が服を買ってやるのは脱がすためだとのことですが早いうちから買い与えてましたよね。その頃から印南は青依が好きだったということ?
社長×チンピラ!年齢、学歴、身分、収入その他もろもろ…格差だらけのCPです。
出会いは当たり屋、それを逆手に脅迫して恋人役を演じさせる展開!
というリアルではあり得ない破天荒な状況なのに違和感なく読めてとても面白かったです。
出会った当初、攻めの印南さんは人格的に、受けの青依くんは常識的に破綻しているのですが、二人で寄り添って生活していくうちに徐々にお互いを思いやるように…その成長に腐った親心がくすぐられました。
あらゆる格差を乗り越える原動力となる青依くんの可愛らしさと素直さ、印南さんの懐の深さが良かった!
発売当初は『玉の輿』という言葉に受けが女性化してるのかな?と連想し、
あらすじの『当たり屋』にツンツンな荒くれ者受けなのかなーと斜めに見てしまい。
どちらの予想も私の見当違いで、面白かったです!
セレブで頑固、庶民の依怙地。
生まれも育ちも正反対で水と油のような攻めと受け。
セレブと庶民では常識も全く異なり、それぞれの領域で理解に苦しむ場面も多々。
それがうまく撹拌されて、水と油が乳化された頃の甘さにすごく萌えました(∩´///`∩)
もらい泣きしたり、ニヤニヤしたり、スッキリ爽快感を味わったり。
楽しく読了出来ました♪
受けは周囲の環境もあり悪いことに手を染めていましたが素直さがあり。
やんちゃな性格だけど健気というギャップにキュンキュンしました(∩´///`∩)
社会から弾き出されるがままの道を進んでしまっていただけで、根本はすごく良い子です。
で、感情が詰まり言葉をうまく吐き出せないと涙が込み上げるタイプ。
喜怒哀楽の表現に泣き虫な部分があり、受けが泣くたびにもらい泣きしてました。
特に「怒」と「哀」の涙が言葉にならない感情がワッと溢れてて、ドパドパと(;ω;)
こういうの弱いわ…。
攻めは、最初"なんじゃコイツ"と思う面が多々(-ω-;)ウーン
でも、話が進むにつれ表情の裏側が見えたら、ただの不器用さんという…v
キリッとカッコよく基本仏頂面だけど、受けの言葉に内心アタフタしてるのが可愛いです!
威圧的でツンツンした態度で恋人の甘さとか無縁そうな雰囲気だったのが、
甘さを醸し出してからがもぉぉぉぉ堪らんっ(∩´///`∩)
わかりにくいけどわかりやすい、遠回しな優しさがすごく良かったです。
そんな2人が、当初の目的であった場面に直面した時。
スカッとする爽快感がすごく気持ちよかった!!!
とても良いザマァ展開でした+゚。*(*´∀`人)*。゚+
水と油の撹拌係になっていた友人兼秘書の酒匂さん。
会話が噛み合わない攻めと受けの良いアシスト役で、この人が登場するとホッとする。
続編では酒匂さん視点のお話もあるので是非是非!
当たり屋として車に故意にぶつかってきた青依を、警察に届けない代わりに恋人のフリをするよう連れ帰る印南。
こりゃないわーと思った出だしですが、当初の思いとは裏腹に面白くてどんどん読み進めちゃいました。
何と言っても、青依が可愛いです。
恵まれた生活はしてきてなかったけど、素直だしちゃんと物事を考えられる良い子(犯罪行為はこの際置いといて)。
印南は嫌なヤツかと思いきや、単に不器用な人だったという。
青依目線で話が進む中でもうっすら見え隠れする、印南の青依への好意がニヤニヤしました。
想いが通じあった後の、印南のデレも良かった〜。
酒匂さんも大変だ(笑)
2人のあまあまがもっと読みたい!と思ったら来月続編が出るみたいで。
あまあまかな〜それともスピンオフ!?
どちらにしろ、あまり待たなくてすむこのタイミングで今作読めてラッキーでした(〃ω〃)
最初いくらなんでも犯罪者が主人公ってどうなんだろうか、と引き気味だったのですが、まー素直な良い子ですねえ。こんな環境の中ここまで素直なままいられるもんかな~、と穿った見方も出来なくはないんですけど、根っこの根っこが上品な子なんでしょうね。それを匂わすエピソードが上手く散りばめられていて、好感が持てて感情移入しやすいです。
あとマイフェアレディ的なビフォーアフター、もともと好きなんだったと改めて認識。それもあって非常に楽しめました。
ところで登場人物がみんな珍しい名前で、よくこんなに揃えたものです。
特に印南の秘書、酒匂(さこう)!。最初名字だと思えずに、熟語かと思ってしまったwそしてこの酒匂さん、最初は出来る大人って感じだったのに、本編最後のエピソードになると何か青依をかいぐり構っている様がオネエみたいに思えてくる不思議w
しかし栗城さんはどうも誤字が多いですよね~。酒匂と青依間違えてたり、「○○として」を「○○ととして」みたいな重なり間違いとか、校正いらずの作家さんもいるのかもしれないですが、栗城さんに於いてはもう一人くらいチェックする人付けた方がいいんじゃないでしょうかwせっかくいいお話なのにねえ。
電子書籍で読了。挿絵なし。
栗城さんのお話に出てくる『素直な子』って、なんでこんなに可愛いんだろうと思います。青依くんは印南に対してだけではなく、当たり屋仲間に対してもそうなんだよね。人間離れした素直さだよなぁ。なんか子ども、それも群れで暮らす動物の子どもみたい。
印南も最初は『嫌なやつ』として登場するんだけど、不器用なだけだっていうのが読み進めるうちに解ってきます。仕事は出来るけど不器用な大人、なんて可愛いに決まってるじゃないですか!
実人生が厳しいので、とても癒されました。
ちょっとだけひっかかっちゃったのは、ラスト近くで印南の親友兼秘書の酒匂さんから、印南が青依を拾ったのは「顔見て気に入ったから」と言われたこと。
いや、顔は大事な要素ですよ。
でも、『マイ・フェア・レディ』のように「顔から入って、顔以外にももっと良いところがあったっ」ってなってたら、私的にはもっともっと好みでした。
学歴もお金も家族もなく当たり屋をやって生活をしている受の青依と、セレブだけど失恋して元恋人を見返そうと考えている攻の印南。恋人を見返すために、青依に恋人役をさせて様々な教育を受けさせる日々。
2人とも、ちょっとずつ欠けていたり足りなかったり、そういう所を補い合っている所が素敵だなと思いました。攻の印南ですが、包容力がある大人な男ではありません笑。セレブに生まれてセレブに育ち、かつ頭も良いので、そうでない人の気持ちとか、「分からない」が理解できないんですよね。だから、初っ端で青依を泣かせるんですが、それがショックだったのか、不器用ながらも反省して、青依に歩み寄ろうとして。青依は青依で、当たり屋をやっていたんですが実は根っから悪い子というわけではありません。青依は勉強をして、マナーも身につけながら、印南の不器用なところに寄り添っていきます。そういう完璧ではない2人が、読んでいて素敵だなと思いました。
当たり屋と、元恋人を見返したい社長の同居生活。
不幸属性の受が金持ちに、みたいな話は王道ですけど王道万歳です。
ただこれ、攻が包容力のある攻
ってわけではないのが良かった。不器用。礼儀作法にうるさい割に、おかえりただいまの挨拶はろくに出来ないあたりに育ってきた環境に問題感じます。そんなだから、して欲しいことに出迎え、なんて言っちゃったのかな。
攻が、最初は見下してた相手が予想外に可愛くってぎゅんぎゅん惹かれてる様が、それが無自覚受視点なんだけどわかるのが楽しい。
青依が当たり屋やってた癖に根が良い子。一文無しでおなかすいてても、部屋の時計とか金目のものを売るって発想自体が浮かばないのな。印南の方は真っ先にチェックしてたのに。
年も立場も環境も全く違う2人ですが、お子様ランチを食べたことがないっていう共通点があったりして、ここぞって時に青依の気持ちの方を大切にした印南が良かったです。
電子特典の後日談では青依が職場で飴ちゃんもらいまくって可愛がられてましたが、特殊能力生かしてまわりに認められるような成長してるところがみたかったー。なので続編が読みたい。
女性のヒモ生活をし、悪い仲間と当たり屋をして生計を立てている受け。ある日、高級そうな車に飛び込んだが失敗。車の持ち主に捕まった。警察に突き出されるところを、とあるアルバイトをするなら、という条件で見逃してもらったが、そのバイトは男の恋人役を務めろというもので…。
どん底気味の境遇の青年20歳が受けです。中学を卒業した途端に一家が離散し、その後働こうとしたけれど中卒で住所不定では雇ってくれるところも見つからず、やむを得ず女性のヒモをしたり、悪い仲間と組んで当たり屋稼業に身を染めていました。
そのターゲットに選ばれたのが攻め。高級車に乗っていたところ、当たり屋の受けが飛び込んできます。受けがわざと飛び込んだことが一目瞭然で、証拠もあるし、一旦は警察に突き出そうとしましたが、思い直して「自分の言うことを聞けば見逃してやる」と取引を持ちかけます。
最初は、何の罪もない人を金ヅルにして日銭を稼ぐ受けにも、一応車ではねてしまった相手に対して嵩にかかった態度を取る攻めにも好意を抱けず、イライラとまではいきませんがうーん…と思いながら読んでいました。攻めの持ちかけた取引が、自分に恥をかかせた元恋人を見返すために新たな恋人役になれ、というものなのにも萌えられませんでした。同居が始まって直後の、受けを飢えさせた攻めの考えの足りなさにもドン引きました。
ですが、尊大でエラそうな攻めと、きゃんきゃんうるさい受けが、ともに暮らすうちに少しずつうち解けていく過程にはキュンとしました。最初の印象が最悪だっただけに、受け攻めそれぞれの人間の根っこが見えてくると、どんどん印象も変わっていきました。悪事に手を染めていたくせに、根は善人な受け。そういうところを発見するたび密かに反省する攻め。
そんな2人が距離を詰めていくのがとても萌えて、いろんな事件が起こるのにハラハラしながら、攻めの元恋人にムカつきながら、最後まで楽しく読むことができました。
大まかな流れだけで考えると神つけたいくらい良かったのですが、何点か引っかかった、気になった点もありました。
攻めに対する受けの「お母さんは出迎えてくれなかったの?」という言葉が地雷だった理由。何となくはわかるのですが、きっちり伏線回収されてはいませんでした。
あと、くっつくときの盛り上がり方が大人しめだったのが残念。ラストが駆け足で、ここをじっくりこってり読みたいのに! というストレスがありました。
それから、主要キャラの名前がすべて特殊系だったのがちょっと鼻につきました。印南に江鳩に酒匂。あんまり凝った名前ばかりだとすごく作り物くさいので、もっと普通の名前の人だと良かったな。
仲間と当たり屋をやっている青依(受け)は狙いをつけた高級車に当たりに失敗し、仲間にも逃げられて一人捕まってしまいます。
印南(攻め)という尊大な男とその同僚の酒匂に、通報されたくなければ協力しろと言われ、印南の元恋人への意趣返しのために恋人役をすることになります。二人はいがみ合いながらも仕方なく同居しはじめるのですが・・・
印南の最初の印象は最悪でした。携帯電話は取り上げておきながら、お金も渡さず出て行って帰ってきてから、ごはんも作ってないって言うの。そのことを指摘されたら、「だったらコンシェルジュに頼めばいい、そんなこともしらないのか」って、一日何も食べずに待つしかなかった青依に対して酷すぎる態度です。これ、前の恋人にもやってたんならそりゃ振られるよねって思いました。
実際には、名家の出で小さい時から優秀であることを求められ、子供らしいことを一つもさせてもらえず、家の要求にこたえていたのに、大学でゲイばれしてからは決まっていた就職も駄目になり、倒産寸前の系列会社の残務処理のために社長をやらされて、と同情する余地はある人でした。
青依は家が貧乏だったため中卒で就職しましたが、仕事でケガをして首になり、その後中卒だと馬鹿にされ就職もできず、当たり屋やヒモをしていましたが、性格はいい子です。一緒に暮らすなら少しでも過ごしやすいように気を使い料理や食事をつくり、取り付く島もない感じの印南にも歩み寄りを図ります。家が厳しくお子様ランチも食べさせてもらえなかったと聞けば、大人様ランチなるものを作って喜ばせてあげようとしたり、恋人役とはいえ健気です。
書類を渡しにいってあげたときは、ビジネスマナーを習っていないため、みんなに見られて恥ずかしい思いをしたにもかかわらず、自分のせいで印南が恥をかいたんじゃないかって心配するあたり人が良すぎます。この自分ではなく相手を思って泣く姿は切ないです。
青依の歩み寄りのおかげか、印南もだんだん歩み寄ってきてくれるようになります。
少しづつ近づいていくところは2人とも幸せそうで読んでいて幸せな気分になります。
クリスマスがXデーだと言われていたのに、図らずも元恋人にあってしまい、元恋人のプライドを少しは傷つけることができ、職務は全うできます。
その後2人で一緒に入るために、もだもだしますが2人が素直になって良かったです。
前の恋人もびっくりするくらい酷い人だった。いくら色気があって学があって身体の相性が良くても人間として最低の人でした。振られて良かったよ。
中卒を散々バカにされて生きた来たようですが、作品の中で人間として一番まともなのが青依でした。酒匂はましでしたが、青依を見捨た上再会したら謝るでもなく裏切ったと言い始める自分勝手な馬鹿な仲間、元恋人とその恋人は言うに及ばず、印南にしても自分が知っていることは知ってて同然、できて当たり前、できててもできないところをあげつらう、という人としてどうかと思う人ばかりで、人間、生まれが良くて教育もちゃんと受けていていても人間としてちゃんとしてるかどうかは違うんだなと考えさせられました。
きっと学歴のこととか家柄のこととかまた頭をもたげると思うけど、幸せになったほしいと思います。
傲慢セレブ社長×当たり屋青年の、年の差同居ものです。
「栗城流、マイフェアレディ」て、どこかで目にしたのですが…。
元々大好きな作家さんなのですが今回は特にツボにハマり、ニマニマしたり、切なくなったり、キュンキュン来たりと大変楽しく読めました!
中卒で当たり屋をしている20歳の青年・青依(受け)がターゲットにした高級車に乗っていたのは、32才セレブ社長の印南(攻め)。アッサリ当たり屋である事を見破られ、更に通報されたくなければ恋人のフリをするように脅され…というあらすじです。受け視点です。
受けの青依は親が破産して一家離散。当たり屋で生計を立てています。生意気でやんちゃながらも、人懐っこく根はスレた所の無い青年。世間の冷たい風当たりに、やや学歴コンプレックスを抱えています。
攻めの印南は傲慢なオレ様。恥をかかされた元恋人を見返す為に、若くて見映えのいい青依を恋人に仕立て上げようとします。
青依をどこに出しても恥ずかしくない完璧な恋人に仕上げる為に、豪華なマンションに住まわせ、テーブルマナーや英会話を叩き込み、高価な洋服を着させて…という、まさに「マイフェアレディ」な展開。
チンピラのような荒れた生活を送っていた青依が、マトモな住環境や教養を与えられ…というシンデレラストーリーも素敵なのですが、なんと言っても二人のほのぼの&甘々な同居生活に萌えるのです!
口が悪いながらも根が素直で感情の豊かな受けが、まるで新妻のように攻めの世話を焼き、攻めがそんな受けに惹かれていくのが分かります。
そして最初は傲慢で鼻持ちならない感じだった攻めが、話が進むにつれ、不器用ながらも受けに好意を示し、気を許していくのがよく分かります。もうこの、どんどん甘さを増していく同居生活がキュンキュンくるのです…!
その後は無事、元恋人を見返す事が出来、青依が同居する必要が無くなる…という展開。まぁ、どう見ても両片想いの二人なので、多少ヤキモキしながらも見守れる感じでしょうか。
絡みは1回。あっさり目です。はすっぱな口をききながらも、初々しく健気な受けに萌えます。もうちょっと濃厚だと、もっと嬉しかった…。
ただ単に甘いだけのシンデレラストーリーでは無く、それぞれの住む世界の違いや、社会の底辺に居た自分が、無知なばかりに相手に恥をかかせてしまう…という受けの切ない心情等がしっかり書き込まれていて、読み応えがありました。
王道のシンデレラストーリーがお好きな方にお勧めします!