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aizo moratorium
付き合っていた男が結婚し、捨てられてしまったトラウマから、不特定多数の男と一夜限りの関係を繰り返している受け。ある夜バーで出会ったエリートサラリーマン攻めと関係を持ったが、男の部屋で目覚めると、そこは散らかし放題の汚部屋だった。
恋にトラウマのあるビッチゲイ受け、という設定はありがちですが、お相手の部屋が汚部屋というのはちょっと新鮮で面白かったです。汚部屋といっても多少空き缶や洗濯物が転がっているだけで、さほどえげつない部屋ではなかったですが、もっとすさまじい部屋でも面白かったかな、と個人的には思います。まあ、マンガですさまじい汚部屋設定だと、絵に描き起こすのが大変でしょうが…。
受けのツンデレ具合があまり好きな感じのツンデレじゃなかったのが残念でした。攻めと過ごしていても、ふと昔の捨てられた恋人のことを思い出してダメージを受けたり、プイっと帰ってしまったりするので、ちょっと独りよがりというか、自分勝手な印象を受けてしまいました。
攻めのほうは、鷹揚な面と、受けのセフレに冷淡な態度をとるブラックな面とがあり、ギャップが素敵なキャラでした。
もう一本別の話が収録されていました。こちらは昔近所に住んでいた3歳年上の幼なじみと大学で再会した受け、というお話です。
昔はガリ勉でヒョロかった年上の攻めは、いつの間にかリア充イケメンになっていて、モテそうな雰囲気にビクビクする受け。でも昔と変わらず優しく接してくれて、うれしくって部屋に入り浸るように。そんなとき、攻めの部屋でコンドームを見つけてしまい…という展開。
ワンコだけど男前な受けや、イケメンのくせに根暗な攻めが、意外性あって楽しく読めました。エッチはあるんですが本番がなかったので、そちらは少し残念。
ビッチが出てくる作品は少なからずこころに棘が残ることが多いので、あらすじの1行目に身構えつつ読んでみました。
【愛憎モラトリアム】
「ずっと一緒にいる」と約束していた相手に酷い振られ方をした蒼は、誘われて気に入れば誰とでも寝るけれど、誰も好きにはならないと決めていた。中野にも「楽しく遊べれば」と思って声をかけるが…。
トラウマ系ビッチは過去にそれほどまで愛したひとがいたという点で共感できる部分があるので、数あるビッチの中でも一番受け入れやすいのですが、ビッチを受け入れた分、回想シーンでしか知り得ない過去の相手に「地獄に落ちろー」と思ってしまいます。
登場シーンのスマートな感じから中野のキャラがエリートイケメンバリタチの遊び人と思い込んで、手練れの攻めvsビッチの心理戦を予想していたのですが、全く違う展開でした。
ちょこちょこ蒼のトラウマが蘇るシーンがあるのですが、こんなに素直に純粋に恋をしていた子がどうしてこんな目に遭わなきゃいけないの!?と同情心を煽って、気付けばビッチ設定がどうでも良くなるくらい蒼のしあわせを願っていました。
後半、蒼が同僚たちと話している中野を見かけてしまうシーンは「そんなはずない!」と思いつつ、聞いてしまった会話の内容が内容だけにすごくやるせない気持ちになりました。
ストーリー的には物珍しさはないですし、中野が俺様でもなく腹黒でもなく本当にふつうなので、その辺りで物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただひたすら蒼を応援したい気持ちになれたら、蒼と一緒にもう一度恋をする自分を受け入れる過程を楽しめると思います。
描き下ろしでも蒼が早合点してわたわたします。本編最初の頃とのギャップをお楽しみください。
【はつ恋ビギナー】
大学入学を機に上京した大学生と、9年前まで仲良くしてくれていた3歳年上の近所のお兄さんが再会するというところから始まります。
純粋無垢で従順すぎる男の子の話で、こちらは「この作品ならでは」というセールスポイントが見つけられませんでした。