恋しくて、恋をしてほしくて、欲しくて。……欲しくて――

窓辺のヒナタ

madobe no hinata

窓辺のヒナタ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×217
  • 萌4
  • 中立9
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
14
得点
479
評価数
110
平均
4.5 / 5
神率
70.9%
著者
朝丘戻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
坂道のソラ
発売日
価格
¥741(税抜)  
ISBN
9784861349775

あらすじ

この暗い所から解放してくれる、空みたいな人だった――。
高校生の日向は家族にゲイだとばれ、継父から冷たい仕打ちを受けていた。
自分の存在価値と将来に希望を見いだせずにいながらも明るく前むきに努力していた日向。
そんなある夜、SNSで「シン」という男性と出会い、女の子だと勘違いされてしまう。
シンの優しい人となりに惹かれてしまった日向は、どうしても本当のことが告げられず……。

表題作窓辺のヒナタ

早瀬新(シン),会社員,33歳
小田日向(ヒナタ),高校3年生,18歳

その他の収録作品

  • 窓辺のソラ
  • 日なたの恋
  • 二年後のヒナタ
  • あとがき

レビュー投稿数14

丁寧に優しく紡がれてて好きだなぁ。

『アニマルパーク』シリーズの第2弾カップル。
こちらも読んでいて、とても優しい気持ちにさせて貰えて、とても好きなお話です(*´∀`*)

受け様は、大学受験に向けて頑張る高校生日向。
ゲイであることを義父に責められ辛い中『アニパー』の中で、白いネコのヒナタとして癒しや元気を貰う日々。
そんな時、アニパーで出会ったキツネのシンさんに女の子と間違われ、そのまま女子高生のフリでやり取りを続けてしまう。
シンさんこと、新がこの度の攻め様。
もうね~とっても優しい。
誠実で優しい。
これしかない。

日向も、健気で一途で、めっちゃいい子!
純粋で一生懸命で、愛しさが溢れちゃう(>ᴗ<)
いや~これは惚れちゃうよね。

そんな2人のアニパーでのやり取りが、とても優しい生き方、考え方で、なんだか私まで癒しを貰っちゃう。
丁寧に綴られた惹かれ合う2人の姿が、とても好きでした(≧∇≦)

日向と恋人になったら、穏やかで優しい新の、情熱的な一面や嫉妬とかも、萌えたわ~(ᐥᐜᐥ)♡ᐝ
お互いに、相手をとても大切に思ってるし、それを隠さずに伝えて求めてるしで、めっちゃ溺愛じゃんよ~。
大好きですヽ(*´∀`*)ノ


イラストはもちろんyoco先生。
ピッタリです。
最後『坂道のソラ』のソラとシイバを加えたアニパーのキャラ4人がお茶してるイラストとか、めっちゃ可愛い(*´꒳`*)

1

泣きたくなるような夕日の映る、江川海岸を思い出す

前々から気になっていた作家さんではありますが、yoco先生のイラストにも釣られ、氷泥を手に取ったのがきっかけで、氷泥→坂道→窓辺の順で読み終えた今、朝丘先生の世界観にどっぷり浸っています。

今作はモブが多く出てくるのと、チャットの会話文が多かったので最初の方は焦れったく、もーーーー!早く会いなよ〜〜〜両思いなんだから〜〜〜!!みたいな気持ちで切なくも温かい気持ちで読んでいました。
シンがさらっと紡ぐ、ヒナタを肯定して受け入れるような言葉は、読んでいるこっちが泣きたくなるくらい切なくて、でも温かくて、ほんとに苦しかったです。

朝丘先生の文章の特徴として、不意に読まされる、グッと刺さる言葉の数々があると思うんですが、今回も何度も読むのを止め、良い意味で心を落ち着かせるのに苦労しました。

大人×成長途中の青年、という組み合わせもアニパーシリーズでは見応えのある部分で、似たような年齢のお話なのに、それぞれのお話のそれぞれの登場人物は、やっぱりそれぞれで苦くて切なくて辛い想いを抱えていて、毎度の事ながら心をぎゅっと締め付けられます。

今回のお話は、氷泥、坂道よりかは、より等身大の大人であるシンと、年齢からすると少しだけ人より多く色々なことを我慢して辛いことを飲み込まなければなければならない環境に居るヒナタが、救われたい、そう心から切望して、その気持ちがお互いを繋ぎ止めた物語だったんじゃないかなと思います。
私の実年齢的にはシンに近く、けれどヒナタの年齢も通り過ぎていることから、どっちもが抱える悩みをより鮮明に共感してしまって、切なかったです。
たまたまではありますが、作中登場する場所に近い所で暮らしてきたので、読み終えて何週間も経った後にふと、夕焼けを眺めて、ヒナタを思い出してしまい、涙を堪えるのに苦労しました。
ここで、もしかしたらヒナタみたいな子が生きているのかもしれない。
自分の存在が有無を言わさず家族を壊したのかと絶望したり、母の優しさに胸を締め付けられたり、迫り来る毎日をやりすごしたり、そうやって生きているのかもしれない。
そんなことを思ったら、シンがヒナタを際限ない愛情を込めて「ヒナ」と呼んだことにまで感動してしまって、2人が出会えて本当に良かった。そんなふうに思いました。

1度は無事に邂逅を果たして、お互いを改めて認識しあった2人ですが、ヒナタがシンに対して「結婚できる人」、「ゲイであることによって苦しませたくない」と苦しみながら身を引こうとする箇所や、シンをソラのような人と感じていた箇所は本当に切なかったです。涙が滲みました。
その感情一つ一つが、本当に重たくて、悲しくて、でも愛しくて堪らなかったです。

「真っ暗い牢獄ににたこの家のなかで、窓越しにいつもある青々とした空みたいな人だった」
そう綴られた箇所、とても苦しかったです。
誰しも、現実が辛いことってあると思うんです。そういう時に、自分を解放してくれるような空みたいな人が居てくれたらどんなにか救われるか。
でも、空には自分が届かないことも知っている。
だからこそ切ないのに愛しくて、欲しくて欲しくてたまらない。
そんな気持ちが文面からぶわっと伝わってきました。

朝丘先生の本はいつも出版社ギリギリのボリュームらしいのですが、いつも途中で飽きたり長いということはなく、1冊分たっぷり、ゆっくりとお話の中に引き込ませてもらえるのもとても魅力です。

最後の余韻に幸せなのに切なさや苦しさを残すような作品が多いので、まだ残っている月夕〜をなかなか読み進められていません。ネタバレをちょっと見た限りでは、本当に覚悟して読まないと大変そうで…泣
絶対にロスになること間違いなしです…今から怖いですが、心を落ち着けて読もうと思います…

ちなみに、悪者を買ってでていた(笑)タナですが、私的には嫌いになれません。
こういう人、居ますよね。人間らしくて素敵だと思います。自分の身近にいて欲しいかと問われれば否ですが。笑

最後まで甘くて切なくて不穏な空気もなく終わってくれた今作ですが、甘々好きな私的には1番好きかもしれません。ああ、でもどれも甲乙が付け難い…
スピンオフもの好きなんですが、作品が沢山でるにつれ、自分の中の評価も順位が付いてくることが多いですけれども、このシリーズは今のところどれも同じくらい好きです。
これって凄いことですよね。朝丘先生、ほんとに素晴らしい。

1

恋しくて、恋をしてほしくて、欲しくて。……欲しくて――

この暗い所から解放してくれる、空みたいな人だった――。
高校生の日向は家族にゲイだとばれ、継父から冷たい仕打ちを受けていた。
自分の存在価値と将来に希望を見いだせずにいながらも明るく前むきに努力していた日向。
そんなある夜、SNSで「シン」という男性と出会い、女の子だと勘違いされてしまう。
シンの優しい人となりに惹かれてしまった日向は、どうしても本当のことが告げられず……。

坂道のソラに続いて読んでます。

SNSで出会ったことがきっかけで事件になったり、危険になったりすることがニュースになっている今、本質的にはSNSで出会っても、リアルで出会っても、変わらないんだなと思い直した。

新は日向にネカマされたけど、だからこそ、恋愛対象として違和感なく見れたのかな。出会いってやっぱり大事だし、日向と男として出会ってたら恋愛対象には含まれなかったかも?

でも、辛い分、ハラハラドキドキした分、日向が男でも女でも好きになってくれてよかった!

日向と新がこれから先、幸せな日々を歩めますように

1

浄化作用が…!

シリーズを読み通すぞ!というつもりはなかったので順番が前後してしまってるのですが、なにげなーく積んでた”氷泥のユキ”→”坂道のソラ”ときて、本作にたどり着きました。で、今のところ一番好きです。窓辺>坂道>氷泥 な感じでした。

正直、”氷泥”を読んだときは、受の乙女気質がなんとなくハマらないなぁ、、とか思ってたのに、”坂道”で「あ、こっちのが好き、他もっと読みたい」となって、シリーズ3作目で号泣に至りました。

家庭環境と性癖に悩む高校生(受)と、30代にして燃え尽き症候群的なリーマン(攻)の切なくて優しくて甘くて美しいラブストーリーでした。この絶妙な切なさと甘さのバランスが朝丘先生らしさなんでしょうか?どの作品も、一回り以上の年の差があるCPなのですが、各キャラクター設定の絶妙な組み合わせで(あぁ、そうだよね。この二人が恋に落ちるのが必然)ぐいぐい読ませてくれるなぁと思いました。
それぞれの視点で丁寧に描かれる日常と合わせて、二人がいつも会うSNS上でのやりとり(チャットや手紙)を追いながら、「あぁ~、この二人どうなっていくの~」とめっちゃ心を持っていかれてました。

実際に会うところから始まる”日なたの恋”は、日向の健気さや懸命さに圧倒されて、、一緒に泣いてしまいました…。なんなん、この可愛さ。。鳩尾を素手で掴まれているくらい”きゅぅ~~”と。そんな日向と会って話して、”やっぱりヒナタだ”と腑に落ちる早瀬(攻)の誠実さにも胸が熱くなりました。最終的に安堵と尊さと、あふれる萌えによる余韻にずぶずぶになっていました。

一点だけ消化不良だったのが、早瀬(攻)のライバルで上司の棚橋の存在!もうどう見ても、早瀬と棚橋って拗れた恋愛関係にしか見えなくて、ひそかにこちらのラインも萌えでした。タナにも救済をお願いしたいところです。

2

最高です!

好き過ぎてレビューしにくい。。。そんな気持ちです。


『坂道のソラ』読後、こちらを読んでいます。
アニパーによって出会い結ばれる物語。
受験生の日向はゲイ。家では継父からゲイであることによる迫害を受け、自分自身を否定し自分の将来に落胆している。そんな日向が可哀相で、泣けてきました。
自分がアニパーをして出会っていたら、親身になって聞いている。作中トラコやサヤがそうしてくれて、誰も自分の味方はいないと思っていた日向が救われていくのが、読んでいて幸せでした。
アニパーで出会ったシンは、『坂道のソラ』のシイバや『氷泥のユキ』のクマさんのように、私生活が自信に満ちた彼ではなく、バツイチで仕事も手応えを感じず、将来独りで生きていくと感じているという、現実味のあるイケメン。
だから、お互いが文字だけの世界で出会い、救われて惹かれ合ったのでしょうね。
性別を偽ってしまっていましたが、直接会うまでのチャットが、温かくてキュンとします。このやり取りだけでも顔のニヤニヤは止まらないです。

幼なじみの忍や、新の同僚棚橋など、クセがあったりして気になる人物が出ていて、スピンオフとして出ないかなぁと期待!

大好きな作者さんの、大好きなシリーズ。
癒されたい方や、幸せな気持ちになりたい方、ぜひ読んで頂き、この世界を堪能して貰いたいなぁと思います。

3

ピュア

『坂道のソラ』に続くアニパーシリーズ第二弾。
yoco先生のイラスト、今回も最高ですっ!

アニマルパークというSNSサイトでの交流から恋が芽生えていくのですが、ソラに続き、そのアバター姿でのやり取り描写がとても可愛いです。
悩み多き男子高校生と年上会社員の思いが、ソラと違い攻め受け両視点で描かれてたので私はこちらの方がより感情移入しました。

とにもかくにも、日向もヒナタもオヒナも可愛すぎです。
新さん、イチコロです。

心情が細やかに表現されていて、日向の動向にヤキモキしながらもおかんな気持ちで見守ってました。


ボロボロウサギなソラも可愛かったですが、ださ可愛い「あにまるぱぁく」Tシャツのヒナタには悶えました。
(リアルで着ようとしてた、くまT姿も見たかったですw)

ソラとシイバも最後絡んでくるので、彼らのその後も垣間見えて嬉しい登場でした。
どちらのカップルも年上恋人に甘々に愛されて幸せたっぷりでお互いの愛情を少しずつ育んでる様が見て取れて暖かい気持ちにもなりました。

アニパーを通して、一生の唯一の恋人に出会えた彼らの軌跡と奇跡。

素敵な一冊です。

2

かわいい(´O`)

坂道のソラから来て買いました。

私的に「男の人が好きということで悩んでいる」というのがちゃんと描かれているのが高ポイントでした!

朝丘戻先生の作品(まだソラとヒナタしか読んでいませんが…)は受けがとてつもなく可愛いですね!
「女の子らしい」という可愛さではなく、電車の中でたまに見る華奢な男の子のような可愛さがたまりません( ̄∀ ̄)
(伝わるかな…笑)

攻めの新さんについて。
新さんは作中のある程度はじめの方に出ていたり、新さん視点でのストーリーがあったりと、読者を不安にさせない当たりが朝丘先生素晴らしいと思いました!
多分読者がリアル新さんと出会うのがヒナタと同じ時期だったら「本当に信用していいのか?」「うちのヒナタを傷つけるんじゃないんだろーなー」となかなか新さんを信じられなくなりますね笑
という面でストーリーの進め方が読みやすてよかったと思いました。

脇役もいい感じになってますね!
ヒナタの同級生も、家族も。
新さんの同僚も。
スピンオフが読みたくなるような人々でした。


窓辺のヒナタは「ハッピーエンドが読みたい!」という人にぴったりな作品だと思いました。
心がホカホカしますね(´O`)
(年の差の方もぜひ!)

個人的に坂道のソラよりも窓辺のヒナタの方が好みでした!

失礼しましたー!

6

日向がかわいい、切ない、愛おしい

久々に特典冊子付きのものを購入したくなるくらい気合いを入れてしまいました。

ゲイであることに引け目を感じる中で複雑な家庭環境を送る高校生男子の日向。
ネットゲーム上で出会った男性に恋心を抱くけれど、女子高生と勘違いされたのをあえて誤解を解かずに付き合い続けるうちに嘘をついている罪悪感と膨らんでいく想いが切なくてゲーム仲間の励ましと同じように応援したり慰めてあげたくなりました。

相手の陶磁器会社勤務33歳バツイチ男性の方は、見た目はかっこよくて優しいけれど仕事にも恋愛にも対人関係にもあまり積極性がなく波風立てずに流されて生きてると言う感じがします。
それが、日向と出会って恋する想いも誰かを守りたいと言う衝動も溢れてきて、仕事での新しい発想につながっていくという盛り上がりにワクワクしました。

脇役陣も個性豊かで楽しかったです。
一番は、日向の幼馴染の忍。てっきり実はずっと日向が好きで側にいた、同性なので言えずに守ってきたと言う設定なのかと感じてましたが日向に対しては本当に良き親友で何もかも分かっていて知らないふりして励ましたり背中を押したりしていたいい友人です。
ただし彼の恋話の方は今後色々苦労はありそうなので、面白い物語ができたら日向達の近況と合わせてスピンオフができたらすごく嬉しいです。

そして性格悪い新の同期の棚橋。
平気で人を傷つけ他人の痛みのわからない男です。頭も良く上昇志向満載で、出世のためなら人を押し退けても傷つけてもいいと信じてる。
けれど自分は純粋に人に好かれず結局誰もいなくなるような人間だと自覚してる人です。
だから本当は歯がゆく思うことはあっても新に憧れて悔しく思ってるからひっかきまわしたくなるんでしょうね。
まあ恐れたほど非道な人じゃなくて日向が傷つけられなくてよかったです。

BLとは関係ない部分でも、転勤していった佐和やお調子ものだけど人懐こい後輩の小鎌(彼が新・日向のキューピットになるんですね)、ゲーム仲間や予備校の友人たちなどその後の人生が気になるそんな人たちがいっぱいいます。

9

良くも悪くも小綺麗

『坂道のソラ』の関連作。
前作未読ですが、問題なく読める内容でした。

あらすじ:
日向(受け)は、ゲイであることから義父と弟に辛くあたられ、肩身の狭い思いをしている高校生。
SNSで知り合ったシン(攻め)という男性に女性と勘違いされ、本当のことを言い出せないまま彼に惹かれていき…

顔も素性も知れない相手に本気の恋をするという展開にやや引っかかるものの、現実世界でそれぞれ鬱屈した思いを抱える二人が、チャットのみとは言え自分のことを理解し優しい言葉をかけてくれる相手に惹かれていくという流れは納得できるものでした。

しかし、女子高生だと思っていた相手が実は男子だった、という事実を知らされた新(アラタ)のあまりの物分かりの良さにはさすがに違和感が拭えず。
同性愛者でも何でもない人間が普通に男と付き合うことを検討し始めるという展開はちょっとご都合主義が過ぎるように思えました。

更に、SNSで展開されるチャット内容は青臭い上に冗長で、やや読み辛い印象。
真剣10代しゃべり場でも見ているような気恥ずかしさがありました。
実際SNS上の会話なんてこんなもんだろうと思えばある意味リアルなのかもしれませんが、 小説としてやや面白みに欠け、読むのが少々しんどかったです。

また、新の同僚までがこのコミュニティに参戦し、日向を口説き始めるという展開にもやや強引さを感じてしまいました。
いくら同僚が過去のことで新に複雑な想いを抱いていたとしても、良い歳の大人がいきなりSNSを通じて会ったこともない10代を口説いたりするか?(それほど暇なのか?)という違和感が拭えず。
新が色々出来すぎた人物だけに、物語を盛り上げる引っ掻き回し役として無理やり同僚を絡ませているように思え、やや冷めてしまう流れでした。

その他、映画「ゴースト」になぞらえたろくろ回しのエピソードや初夜前の二人のやり取り等いちいちベタで、終始恥ずかしさ・むず痒さが。
初々しさやロマンティックな雰囲気を出すにしても演出過剰に思え、ややわざとらしさを感じてしまいました。

しかし、ただの甘々胸キュンピュアラブストーリーでなく、現実のシビアな面もちゃんと描かれているところは好み。
日向と新のラブ関連はドリーム入っている印象ですが、日向が義父や弟と和解することなく終わる等、マイノリティの問題を安易に解決させない点はリアリティがあって良かったと思います(弟と友人のフラグ描写はない方が良かった気がしますが)。

全体としての評価は中立ですが、上記のように良いと思える点もある作品でした。

10

きれいな世界

きれいなお話だったなぁ、というのが、まず最初の感想。
きれいな心を持った無垢な少年が、優しくて穏やかな仮想空間で、夢のように理想的な相手と巡り会って幸せになる話。
きれい事過ぎるお話でもあるけれど、そこがこの作品であったりこの作者さんの持ち味なので、脇役女子が多く絡むところや、エロ描写の薄いところや、そもそも本が厚いところといった、読み手を選ぶタイプの作品ではあるけれど、私は、この分量を小説でめいっぱい堪能できて満足でした。
そして、以前(5~6年前)にはまっていたお庭ゲームがちょっと懐かしくなりました。

5

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