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寒い夜にはこたつセックス(ウィンタースポーツ)
mafuyu danshi
「寒い夜にはこたつセックス(ウィンタースポーツ)」
そんなん謡われたら読むしかないでしょう。
九號先生の表紙も妄想滾る!!これもこたつですよね。めちゃくちゃ期待したら表紙だけだった…出落ち。
鹿住たべる先生のお話がこたつセックスといえばこたつセックスだったんですが…こたつから動こうとしない相手にちょっかいかけて、狭いから思うように動けない!これぞ、こたつセックスの醍醐味!!!盛り上がってきたとこで…こたつから出ちゃった。出ちゃったらただのテーブルですよ…泣きました………貴重なこたつセックスものだったのに。やり返されるの堪らん!!となるところもすっかりこたつセックス気分でいたためにしょんぼり…こたつセックスの解釈が違ったようで残念…お話は悪くなかったんだけど!!
服装が冬服はだけでは?というお話もありましたが、マフラーに顔うずめてるだけで可愛いですもんね…触れられた手が冷たいとか、コートの下は裸だとか、冬が生かされてバリエーション豊か。
特にまつ先生と佐久みのり先生のお話が良かったです!!冬の陽だまりのようなお互いの気持ちにキュンとする優しいテイスト。エロはなくても満たされた。まつ先生のお話は「トキオの春」にも収録されていて、そちらは電子でも買いました。
渡り鳥のような儚さとDKの可愛さある草野こめ先生、雪にまつわる悲しい思い出を上書きするような安穏しゅら先生の2作も冬ならでは。
冬を熱くするようなどエロいのを求めて手に取ったわけだけど、結果としては優しいお話に温められました。
表紙のお話が読んでみたかった。毎度のことですが、カバーイラストby九號と帯のワードで手に取ってしまう男子シリーズ。初めてお見かけする作家名がまた増えていました。こちらはテーマが幅広ですね。帯の「こたつセックス」は含まれてないんじゃないかなぁと疑っていたのですが(苦笑)ありました…こたつの中でっていうのは1つ。今後もっとこたつエッチの作品増えないかな。前半エロ度の高い作品が続いたので、真ん中あたりでホッと一息。セリフがいかにもって感じで気になったり、女の人だよね?と思ってしまう作品は読み進めにくさもありましたが、作者のお名前を知ることができてよかったなと思うものもいくつもあり、読めてよかったです。
<収録作品順序>
◆シカゴ課長『ぽかぽか』
◆ううりん『寒い日には雪の魔法を』
◆杏ゆか里『雪女』
◆青梅ななせ『合同特訓しますか!!!』
◆草野こめ『マイグラトリーバード』
◆鹿住たべる『君にのぼせる注意報』
◆まつ『明日もまた日は昇る』
◆佐久みのり『キミは僕のレゾンデートル』
◆ろむ『便所飯 佐藤とビッチな小林くん』
◆ゆいつ『カウントダウン』
◆小林スメアゴル『アイスクリームって実は』
◆安穏しゅら『ゆきのち好き予報』
◆カバーイラスト:九號
※以下、いくつかピックアップして感想を書いています。
・まつ『明日もまた日は昇る』
こちらは年末年始に読んでいたら泣いちゃってたかも。大晦日、片方が働くカフェ店内で待つところから始まります。店長があがっていいよと言ってくれて、一緒にスーパーに買い物へ。その後片方のお家に行って、ふたりで年越しする。初詣に行き、寒いのに大笑いして、安心して眠る。このふたりの日常ならずっと見ていられそうだなと思える作品でした。絵と少な目のセリフだけで進んでいくのに、服や髪の質感から匂いや音までしっかり伝わってくる描写で、何度も繰り返し読みたくなる不思議な作品。あったかいです。
・佐久みのり『キミは僕のレゾンデートル』
昔いじめられっ子だった幼なじみ(寡黙イケメンです)が、高校でも友達を作らないので気にしている両耳ピアスいっぱいのちょいヤンキーくん。どっちもやさしくてカッコよくて、友のことを思い独りでいるシーンも素敵です。楽しいオチできれいにまとまってのエンディングですが、このふたりがカップルになるところ、ぜひぜひ見たいなぁ。
・ゆいつ『カウントダウン』
年下攻め教師受け、こちらは『SENSEI LOVERS』の続きかな。高校生ワンコくん×元ヤンの先生。校内でワンコがグイグイいってたら先生からある日「待て」が出され、彼はガマンして少し距離を置いています。そのうちに先生は彼のそっけなさに不安になって…という、クリスマスまでのお話でした。よくありそうな運びかとも思いましたが、攻のセリフがとても自然だったり、表情に見入ってしまったり。名前もいいなぁ、つるぎって。
・安穏しゅら『ゆきのち好き予報』
読後にタイトル見てうなずいたお話、外は終始雪が積もっていて寒さが伝わってきますが心は安堵感に包まれ、ほかほか気分になります。勝手な予想ですがおそらく後輩攻めでしょう(ちょい抜けてるけど超やさしい)。ワンちゃんが登場しますが、これがまたかわいくって。とても温かいものを感じる人物描写やストーリー運びで、覚えておきたい作家様となりました。