ホームレス・サラリーマン 3

homeless salaried man

ホームレス・サラリーマン 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
74
評価数
19
平均
4 / 5
神率
52.6%
著者
今市子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
ホームレス・サラリーマン
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784832290020

あらすじ

社員寮失火の濡れ衣を着せられた元サラリーマン・各務ケ原太一は、取り壊し寸前の
オンボロ独身寮『あけぼの荘』の管理人になんとか納まった。
期間限定の約束で様々な部署の社員たちがぞくぞく入居中。
その中でも年下の営業くん後藤と「恋」をして…!?
すべてを失った男が最後に手に入れるのは!?
ワケ有(あ)リーマンBLラブコメ★描き下ろし入り完結編。

表題作ホームレス・サラリーマン 3

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レビュー投稿数2

複雑怪奇な人間模様、見事に着地!

なんとここへ来てまた癖のある新キャラ、坊主のオネエが出てきて、さらにわちゃわちゃ感がアップ。
そして、そもそも発端となった「火事を起こしたもうひとりの人物は誰だったのか問題」が再燃。各務ヶ原は今までノーチェックだった円山に疑念を抱き、独自に真相を追求しはじめるが、そんな彼にやきもきする、すっかり恋愛モードになっちゃった後藤。
後藤とは前巻でいくらか進展はあったものの、お互いノンケ同士。そう簡単にはいかないらしく、上司の女性に恋愛相談してしまったり、連絡がこないのに焦れて会いにいってしまったりと、各務ヶ原に振り回されてる後藤が可愛い。

そして、円山への疑惑を明らかにできぬまま、あけぼの荘がなんと炎上。確かに状況を見ると、怪しさ満点の円山。彼が火を放って自殺を図ったのではないかとヒヤヒヤしていた各務ヶ原だったが、住人は全員無事だった。やがて円山の口から語られる、火事の真相は…。

ノンケ同士のじれったい恋愛模様含め、人間の複雑な心の機微が丁寧に描かれ、味わい深い作品だった。
後藤の上司が言う「極上のセックスなどない、ベッドの上だけのことなど大したことではない」というセリフや、長森部長の「現実になれば残念な結果になることの方が多いから、君のことは可能性のままにしておきたい」という、諦念というか悟りの境地みたいなのは、現実にいい歳に達した者としては共感しかなかった。
だからこそ、現実の虚しさ、やりきれなさを乗り越えて、各務ヶ原が後藤にきちんと向き合い、お互いを気遣いながら身体を繋げるシーンはじんわりと感動すら覚えた。ノンケの男同士で、どちらもいい歳をした大人で、簡単にできないことだからこその葛藤が伝わってくる。

で、どっちがどっちなの? と気になっていたのだけど、初回は後藤が「年下なんで…」と受ける側に。が、後日談では各務ヶ原が目隠しされてる? もしやリバ?
どっちがどっちでもいいけど、エロなしがデフォの今先生のお話にしては、セックスについて悩む描写があったり、けっこう踏み込んだ内容を描いておられるなあ、とちょっと感慨深かった。

1

らしいといえば、そうなんだけどね!

続き物三巻目。
良い意味でも、悪い意味でも「えっ? これで終わり?」という感じ。
今市子先生らしいといえば、そうなのかもしれませんが、なんというか……もうひとつ絞り切れていないというか……
会社の寮に集う人々の事情が、それぞれにあって、それを追うのにわちゃわちゃしてしまった感じ。
三巻でまた新しい登場人物出てきちゃうしね!★
BL的には、もう少し各務ヶ原さんと後藤くんのくっついていく様子、くっついてからのさらに寄り添っていく感じを描いて欲しかったかなと……後藤くんの爬虫類嫌いな所ばかりがクローズアップされていて、ラブな感じがなかなか出て来なくてね……
長森部長も当て馬になりきれていない感じでちょっと中途半端で可哀相……
ばたばたと折りたたまれていくような感じで終焉してしまったので、上記のような感想に。

まぁ、でも、元々の火事の本当の事情とか煙に巻かれていた部分も晴れ、最後は全部丸く収まって、とりあえず各務ヶ原さんはホームレスでなくなるので、良かったね!大団円!…………という感じです。

結局、BLとしてくくらないで、普通に普通のお話として描いた方が面白かったのかもしれません。

1

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