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shinzakikun wa katakoi wo kojirasesugiteru
全プレ応募の為に購入した雑誌に掲載されていて、なかなか面白かったし、同級生で親友で片想いをこじらせている・・・という設定大好きなので、コミックス化を楽しみにしていました。
新崎君のこじらせかたはもうギャグレベル。深刻というよりは、全体的にコミカルで楽しいお話でした。
私は未読なのですが「運命なのに最悪な教師」のスピンオフ的な作品との事です。未読でも問題はないのです。ただ、「運命なのに・・・」の中で、新崎くんが教師(「運命なのに・・・」の主役)に、男友達への恋心を打ち明けているシーンがあるみたいです。
お話としては(ネタバレ有り)、ふとしたことから親友への恋心に気が付き、それからは妄想が止まらなくて悶々・・・としている新崎君が、このままではいけない!!!思いを断ち切らねば・・・と、夏休み淋児から離れて頭を冷やすために(何故なら、夏休み中淋児の家で泊りがけで勉強するという計画が持ち上がってしまっていたため、その計画を阻止するためにも強制的に物理的な距離を置く必要もあった)、教師の紹介で住み込みのペンションバイトへ・・・
ところが、ペンションに着いたらそこには淋児がいて、淋児も一か月そこで働くとのこと。
実は、教師が「新崎君が悩み苦しんでいるから助けるために行ってあげて・・・」と淋児を送り出したのでした。
一か月間、部屋も同室、お風呂も一緒・・という状況だと知り、新崎君爆死寸前・・・
そして、新崎君は、淋児と一緒に入った露天風呂で倒れてしまいます。
その夜、夢の中だと思って淋児にキスして告白しちゃったのですが、実は新崎くんは寝ぼけていたけど、淋児は思いっきり起きていて、実際にキスして告白していて・・・
動揺する2人・・・
新崎君的にはもう色々終わった・・・という感じなのですが、淋児から「とりあえず夜まで待って・・・」と言われ・・・
そして夜になり、淋児は、自分は元々好きという気持ちにピンと来ないから、試しに抱き合って確かめてみたい・・と言われ、そして念願の初Hへ。2人とも(キスに関しても少なくとも淋児は初めて)、H自体するのは初めて・・・と手探りながらも(但し新崎君は妄想脳内Hシミュレーションは完璧だった)無事Hへ・・・
オチとしては、ペンションのオーナーたちも実は男同士のカップルで、教師から2人をたきつけてくっつけるように・・・と頼まれていて・・・というものでした。
すったもんだを気軽に楽しめるお話でした。
梶本先生にはいつもエロ方面に期待しているのですが、この作品はストーリーも面白く、梶本先生の作品の中ではダントツで一押しの作品です。コミカルでシュール、なのにちゃんとドキドキきゅんきゅんできます。
親友に恋してしまった新崎君と、親友に恋されてしまった淋児君のDK学園モノ。基本的に、かっこよくてクールな攻めが好きなのですが、今回は逆で、淋児の方が男前で包容力もある。逆にこじらせ過ぎて自殺未遂までする新崎君は、かっこよさとは程遠い残念君なのですが(見た目は結構イケメン)、それがまた庇護欲を掻きたてられて、可愛いと思ってしまいます。
淋児への思いがバレて、一度は自殺まで考えた新崎君ですが(全然重い話じゃないので安心して下さい!)、淋児にそれを阻止され、「夜まで待って」と言われてしまい……!?
もうね、この一日待ってる間の新崎君の顔が!!思わず声に出して笑ってしまいました。こういうところの梶本先生のギャグセンスは本当に大好きです。
すったもんだで何とか夜を迎えて。エロシーンは、さすがにお互い初めてでノンケ同士なので、梶本先生にしては少し控えめなのかと思いましたが(笑)、新崎君の妄想力にまたまた笑わせて頂きました。
痛快BLコメディを探している方には是非ともお勧めしたい作品です!
あーうん。このくらいがちょうどいいな。
高校生の純情ピュアな片思いを楽しく明るく描いた本作w
最近、大人ノアダルティな甘い恋愛が多い印象でしたが
個人的にはこっちの方が好きかも。
お話。
表題のとおり、新崎くんは片思いをひたすらこじらせているわけで。
親友に「好きだ!」なんて言えないわけで。
でも日々想いは増していくわけで。
なので、夏休みをこれ幸いにしばらく離れて気持ちを落ち着かせようぜ大作戦に
出るわけです。
ところがところがwwなお話展開。
県外のバイトも同じ。
泊まる部屋も同じ。
ベッドはまさに近距離。
内風呂が壊れたから二人で露天風呂!?
ちょっ!まっ!!
七転八倒が楽しいお話なのです。
動揺っぷりがこれまたいとおかし。
個人的には相方の亜久くんがちょっと男らしいのがツボでした。
攻守もそっちなのねwと二度おいしく。
エロスは比較的弱めですが、これはこれで楽しい一作。
あぁ、もう、こじらせてる!こじらせてる!w
でも、正しい男子高校生のこじらせ方かと。
自分の気持ちを親友に知られまいとする理性と、
淋児くんを好きだとあふれ出る欲望との葛藤が
実にコミカルにテンポ良く描かれています。
この二人、
『運命なのに最悪な彼氏』にチラリと登場していたとのことで、
思わず読み返してしまいました。
こっちの作品も定番を踏まえた上でも面白いので、
まだ未読の方は、是非読んでみて下さい。
それにしても、受の淋児くんが、めっちゃ男前です!
男前受好きな方にもお勧め!
楽しんで笑って読める一冊です!
評価は楽しんで読めて「萌×2」!
大人の男同士、また大人x可愛い系のどエロいBL作家様、というイメージのある梶本潤さん作品。
「運命なのに最悪な教師(カレシ)2」にちょっと登場した新崎くんを主役とした高校生CPの結構初々しい物語。
どエロいイメージの方が強いですが、実は梶本先生は切なかったり甘酸っぱい展開も非常に巧みな作家様です。
新崎くんは、いつも一緒につるんでいる親友の淋児に片思いの恋心。
エロ妄想という設定になってるけど、実際とても真摯に想ってる。
そして絶対言えない、と思い詰めてる。
夏休みにちょっと距離置いてこの感情を冷まさなければ、と一緒に勉強しようと誘ってくる淋児の申し出を嘘をついてまで断り、他県のペンションでの住み込みバイトを決めるが……!
何も気付かない淋児に対して裏切っているのではないか、という後ろめたさを感じている新崎の苦しみ、妄想と間違って淋児にキスして告白してしまった後の死にたいような気持ち、この辺は実は描き方によってはとんでもなくシリアスになる所。
しかし、本作ではあえて(←と私は思っていますけれど)デフォルメ絵を使ったりしてギャグテイストで切り抜けています。
実は天然の淋児くん、ダチの新崎が死ぬくらいなら好きにしろ、ヤれ、と。
そして新崎も淋児も2人とも「初めて」なのです。
チェリーよりも硬い硬い青リンゴなイメージですね。
まあ、物語の構成上2人のHシーンは必須なのでしょうが、この作品はエロよりももっと初恋テイストを重視したい。
ラストも、ペンションオーナーが2人をくっつけるために「運命なのに〜」の成嶋に頼まれてた、なんていうちょっとおふざけな雰囲気で終わっていますが、ここもシリアスになりすぎないような展開を選ばれたのかな、と解釈しました。