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hutaribocchi no kataomoi
綺麗な絵柄と良くまとまったストーリーなので、サラサラッと読める為 見落としてしまいがちなのですが、読み返すと小粋な演出がチラホラと。
3話まで配信されており(Renta!にて購入。1話2チケット)物語としては、このまま完結でも十分な気がします。
あらすじです。
高谷(受け)は最近、会社へのアクセスが良い事を理由にこの街に引っ越してきた。ゲイタウンである事を知らずに…
行きつけの飲み屋(同性愛者たちの憩いの場)はご飯が最高に美味しく、イケメン店員の神田君(攻め)は人当たりも良く バイという事で男女問わず常連客に人気だ。しかも何かと高谷の事を気にかけてくれ、というより懐かれている…?
そんなある日、隣で飲んでいた客から聞いた神田君の噂とは・・・
平凡な人生を生きてきた。きっと これからもずっと、特別誰かに評価される事も好かれる事も無いのは変わらない。というモノローグとはうらはらに、いつもの飲み屋でゲイの恋話を酒の肴にしている高谷が、シュールに感じられるも微笑ましい。
一方 神田君は、高谷への好意を包み隠さず「仲良くなりたいですから」「ちゃんと覚えて欲しいんです、俺の顔」と、気になるワードを投げかけてくるのです。
高谷を全身で恋い慕っている感じ、そしてそれを物語っているような神田君の笑顔が印象的。
彼が高谷を後ろから抱きしめている(厳密には違うのですが…)コマは、二人の体格差が良く分かって好きなシーンです。
誠実な神田君から溢れんばかりの好意を向けられて、高谷が『神田君と居る時の自分が一番好き』とじんわり伝わってくるような温もりのあるラストが素敵だなぁと感じました。
想う方と想われる方では記憶の温度差がやはり違うと思うので、是非 神田君側の高谷への想いが募っていく過程が、続きが読めるのであれば知りたいなぁ。
それがプラスされれば、神だと思う。