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入籍、してくれるよね
ore ni totsuge
あくまで恋模様
7作品中2作品が、既刊「オレにひれ伏せ」に収録されている作品の続編になっています。
以下、タイトル／作者名 と感想を少しずつ。
★「はらはらり」夕倉アキ
着物男子(黒髪,無愛想)×残念イケメン金髪モデル
愛一(着物男子)の家の庭で転んだところを彼に優しく介抱してもらった理緒(残念イケメン,当時5歳)。17年振りに愛一と再会し「あの日の約束通り2人で愛を育もう」と、キラキラビーム付きで愛の告白を放つ理緒でしたが・・・
理緒との思い出など、完っ全っっに記憶から抹消している愛一くん。ある事がきっかけで彼の記憶が蘇ってからの怒涛の展開には、理緒と一緒に私も困惑。
★「好きといって」いぬおかにい
絵が綺麗・・・
酔っぱらって、ごみ捨て場で寝ていた(受)を(攻)が拾い、そのままラブホへ…
この作品、「オレにひれ伏せ」に収録されていた方が、しっくりきたかも。
ほぼHシーンで構成されており、はあ・・美しいラブシーンを見たなぁ・・・と、ため息が出ました。
★「mokcha」mucco
荏(ハイスペックすぎる恋人)×志摩(若手敏腕オーナー)
高校一年で出会ってから恋人同士になった今でも、一緒にいるのに対等じゃない・・・
荏についつい、コンプレックスを刺激されてしまう志摩ですが…
2人とも、脱いだら凄くムキムキでした！個性的なタイトルと絵柄ですが2人の心情描写が丁寧で、3作品めにして「オレに嫁げ」感キターーーっってストーリーでした。
★「サメと小魚」汐見ろせ
攻めの名前がフカザワで、受けがイサキなんです。
そして、フカザワさんの歯が本当にギザギザで話の展開も唐突なので、てっきり魚の擬人化の話かと思ったのですが違いました。フカザワさん、口を閉じていたらイケメンなのに・・・
そしてここで、オレに嫁げのコンセプトが私の中で一旦崩壊(笑)
★「いぬのささやかな反抗」五味田テピ
「オレにひれ伏せ」に収録されている『顔さえよければ全てよしな訳ない』の続編。
直(トップアイドル,敬吾の隣人)×敬吾(人気急上昇中アイドル)
イケメン2人がマンションの隣同士で料理作ったり、ちょっかいかけたり、恋の駆け引きしたり・・・なんて不毛な！！と、思わず歓喜の声を上げてしまいそう。このシリーズ好きです。
★「王子様の受難 2」小宮山こまち
第1話は「オレにひれ伏せ」に収録されています。この話が一番好きだなぁ。
王子 新(おうじ)×比米 真(ひめ) 男子高校生モノです。
小3の冬に出会った「お姫様」に再会した時のため、かっこいい王子様になろうと必死に努力して少女マンガ好き 元・地味メガネを返上した比米。
今はみんなから「王子！」と呼ばれ誰も昔の姿は知らないはずなのに、王子(攻め)は比米の過去を何故か知っていて・・・
だいたいの予想通りにストーリー展開していくのですが、むっつりっぽい雰囲気を漂わせ しれっと強引な王子くんの比米を見つめる眼差しが熱っぽくて、キュンキュンきます。恥じらう男子高校生、可愛い。
★「理想の恋人」左藤さなゆき
夏央(受け)の恋人は浮気性。でも最初は優しかったし、浮気しても「恋人は夏央だけ」って言ってくれるし…と、付き合って一年。とうとう自分の誕生日にも浮気され、バーでヤケ酒を飲んでいたところ、緒方と名乗るサラリーマンに声をかけられ・・・
やはり最後は綺麗にまとめてくれました。絵に描いたようなシンデレラストーリー「オレに嫁いでくれるよね？」
～本編の後ろに「鈴木と王子の千夜一夜」の試し読み(一話分)が収録されています。～
強引なアラブの王子様×凡庸な平社員
褐色攻めが好みな方にオススメです。
一冊としての収録内容は薄味かな
読み切り７作品（作家）＋既刊コミックスの試し読み１話が収録されています。「オレに」シリーズは初めて購入しましたがどれもこんな感じなのかな？作品数も少なめで、各作品ごとではなく全体で見ると、正直この価格だと高いなぁという気も。ここ最近のふゅーじょんぷろだくとのテーマアンソロは、作家目当てならよいかもしれませんが、表紙やテーマで選ぶのはかなり冒険だと思います。また試し読みはありがたいですが、自分はそちらのコミックスが既読だったのもあり…なぜ今2015年の作品を？と、ちょっとしょんぼり。以下、少しだけですがピックアップして感想を書いています。
◆mucco『mokcha』
ある程度長い付き合いのあるカップルのお話、読みたかったんですよね...そういうのはこちらだけでしょうか。コーヒーショップのオーナーが受けです。薬指にはすでに指輪もしてて、読み手としては安心感もあるのに、彼が自信なくなっちゃうその理由というかそこまでの経緯がなんだかいいんです。これわかるなぁと感情移入して読んでしまった。
◆五味田テピ『いぬのささやかな反抗』
これは前後がとても気になります。leeとsoupさんのレビューによると、こちらは続きものなんですね。それもあってちょっと関係性がわかりにくかったけど、好きでした。登場人物は皆アイドル。自分にだけ裏表の激しいところを見せてくる攻めと、戸惑う受け。受けの相談相手でもある友人がちょっとやんちゃっぽくて可愛くて、彼の恋も気になっちゃう。
◆左藤さなゆき『理想の恋人』
こちらの作品は表紙のイメージに近いかな、誕生日にまで彼氏の浮気現場を目の前で目撃するかわいそうな受けに、まさに王子様が現れた！って感じの展開で甘いです。受けが泣きながら相談をするバーテンダーの友人が、脇役だけどこれまた気になる人でした。
帯にオール読み切りとありますが、前を読んでいないと？と感じる作品も。
カバー下はティファニーブルーを意識したようなカラーが使われていましたよ。
