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十代の頃から捨て子だった少尉を育てつつ
港町で喫茶店を切り盛りする愛玩される料理人・
涼鹿(すずか)。
そんな涼鹿を独り占めしたい少尉の気持ちは
家族愛?それとも…。
表題作以外の作品もエロ以上に手強い純情に
溢れています。
計算づくじゃこの凶悪さは醸し出せないでしょうね。
天然受最凶説証明の一冊です。
近年は、イラストレーターとしての知名度の方が高いかもしれませんが、竹美家さんはやっぱり漫画にこそその真髄があるかな、と個人的に思います。
いくつかの短編からなる、本作ですが。
淡いお伽話のような絵柄の中で、鋭い痛み…仕込み針のようなものが入っている、そんな雰囲気です。
甘そうに見えて、苦い。
表題作は、血の繋がらない擬似親子の話。
息子が子供から男になること、親子の枠だけじゃ収まらなくなってきそうな事。
若さ故のストレートさで、息子は「欲」を伝えて来るから、どうしていいかわからなくなる。
決してすっきりした絵柄ではないので、さっぱりした漫画に慣れている方には不向きかもしれませんが。
ふんわりしたイラストの向こうにある、ちょっとした毒もオススメです。
結構、癖になりますよ(笑)