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mekutte hiraite koiwosite
途中まで「萌2」だと思ってました。
レビューのタイトルも「花村に惚れる!」にしてました。
それが一気に変わってしまったのは、伏線が回収されなかったからです。
伏線じゃなかったのかなあ、あれは。
いつも図書館でデートしていた彼氏にフラれた途端、不運続きの汐澤。
そんな彼に声をかけてきたのは、図書委員の花村で…。
いきなり手渡された『幸せになれる本』に書いてあることがあまりに当たっていたため、そこにあった「幸運を導いてくれるひとの誕生日」が自分の誕生日だと言う花村の提案に乗ってみることにした汐澤。
人目につかないように図書館で会うだけだった元カレとのデートとは反対に、どんどん外へ引っ張っていってくれる花村のおかげで、傷は癒えたと思いきや…。
花村がいいんですよ。
まずイケメンです。
黒髪でシュッとしたイケメンが好きな方は必見です。
汐澤も可愛い。
作画がとにかく良いんです、青井さん。
そして花村のちょっとズレたところが可愛い。
「お茶する」と言って甘味処へ行く。
「ドキッとしてくれるかと」思って、甘いもの苦手なのに、口元のクリームを拭って舐める。
「ドキッとしてくれるかと…」みたいな作戦を、全部言っちゃうんですよ。可愛い。
そんな花村にも影の部分があって、それが母親に関係しているのは分かる。
状況を飲み込めるだけの情報は貰えます。
でもわたし的には、あの事情が汐澤との関係を進める何かになると期待してしまった。
深く分かり合えるための伏線、来ました!と思ってしまった。
違った…。
後半はひたすら元カレへの想いを断ち切れない汐澤と、元カレと、花村の三すくみ。
花村の「恋とか愛を信じられない」と思うようになったのは何故かという情報共有もなく、汐澤が元カレを吹っ切る方に重点が置かれてしまったので、それなら花村の方の闇は入れない方が良かったような…。
そこが宙ぶらりんになってしまった気がしたので、月並みだけどもっと単純に「イケメンゆえに顔目当てで告ってくる子たち自分の何を見てるか分からなくて、恋愛に興味がなかった」くらいにしておいた方が、真剣に恋する汐澤を見て開眼したっていうくらいの方がすっきり読めた気がします。
あと1話あったら、そこも分かり合えていい感じに仕上がったんだろうなあと。
作画が好きなので、この作画で萌え切れる日を楽しみにしつつ…。