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砂舞う街で、運命は回り出す―
clear way
二人が出会った中東の街中はとても印象的だし、人物もたまにバランスは気になるけど、キレイな絵です。作品自体も丁寧に描かれていて、なにより作品に対する愛に溢れてます。それでこの評価って、本当に申し訳ないんですが…(>_<)
なんだろう…。キラキラとまぶしすぎるというか、勢いについていけなかった…。本当に個人的な思いですが、若い子向きなんじゃないかと。私も、もっと若い時に読んだら楽しく読めたんだと思います。透明感あふれる感じで、好きな方は好きだろうなぁと思うし。しかし、ババアにはまぶしすぎて、全然感情移入出来ないのです。本当、申し訳ない…。
ストーリーは、中東でバックパッカーをしていた受けが、人身売買組織みたいなのに拐われた所を、たまたま知り合っていた攻めが助けるというもの。その後、攻めのビザが切れ、二人で日本に戻って来ます。受けの家で同居しながら、それぞれの夢や仕事を頑張る。そこに、受けの過去に重要な関わりを持つ人物か絡んで来て…という展開です。
受けは大学で人力飛行機みたいなのを作ってます。湖の上で、非行距離を競うやつですね。チームで力を合わせて、という感じが青春そのものでキラキラしてます。この部分が、すごく丁寧に描かれてるんですね。まぶしすぎる…。
そして攻めは、日本ではモデルの撮影をしたりと、こちらも自分の仕事に真剣に向き合う。
ここに、受けの元彼みたいなのが絡んでくるのですが、この元彼がかなり病んでます。受けの学生時代に遡りますが、大人しく朗らかな人物かと思いきや、ちょっとしたきっかけで豹変して受けを襲ったんですね。そして現在、モデルとして活躍している彼が、また二人に絡んで来て…といった感じなのですが。
何だか、全てにおいて説明不足な感じがあるのです。察しのいい方なら分かるのかもしれませんが、行間を読むのが苦手な私には「???」という事が多くて…。元彼もかなり病んでる感じかと思いきや、割りとあっさり決着がついて拍子抜けだし。そしてちょこちょこ入る、テンションの高いギャグについていけない…。これはババアのせいだと思いますが。
そんな所もありつつも、青春のキラキラした所をいっぱい詰め込んであります、といった素敵な作品だと思います。しかし、読者を選びそう…といった感じですね。キラキラしたまぶしい感じを好む方は、読んでみて下さい。
一言で言うと、詰め込みすぎの印象です。
序盤は海外にて、アクションありの謎めいた感じで始まるものの、一瞬緊迫したのちあっさり日本でコメディ色強めに。
攻めのキャラは最初のアクション系のクールなタイプかと思っていたら、その後はテンション高めですんなり受を好きになり・・・。
受けは受けでなにやら過去を背負っている様子で、ちらちら見える過去シーンで相当なトラウマが・・・と思いきや、あっさりその元彼と和解してて拍子抜けします。
結局なにがあったかというのはなんとなーくのまま終わり。(これは私の読解力の問題かもしれません)
終始賑やかなので、明るいテンションか!とサスペンス感強めの導入部から気を取り直そうとしても、ちょくちょく過去のよくわからないけど重たいシーンにとらわれ、かと思ったらおねえの友人とテンション高めにシフトチェンジ。
といった具合に終始雰囲気が掴めなかったです。
でももしかしたらこういうのが昨今の流行なのかも・・・?
アナログ世代の私はビクビクしながら辛口でレビューしております(白目)
作品へのこだわりやキャラクターへの愛はひしひし感じますが、
それが読者に伝わりにくいというのが悲しい点。
読者としては、終始どういうテンションで読んだらいいのかわからないまま、お話がどんどん駆け抜けてしまった印象です。
飛行機や中東のことなどよく調べられていると思いますし、引き出しがいっぱいなんだろうなーと思います。表紙も素敵ー
好きなものをたくさん詰め込んで(あとがきより)というのは伝わったので、もっとじっくりだったらな、惜しいなーというのが個人的な感想です。