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sukida sukida un ore mo
どのお話も大体一割程度なのでサクッと読めます。
シリアスもなく、明るめの短編集です。
【「好きだ好きだ」「うん、俺も?」】表題作
このお話が一番長めでした。
といっても全体の二割くらい…?
子持ちの再婚で二歳年下の弟ができ、一緒に暮らすことに。
天然そうで害のない可愛い顔して、やることやってるワンコ。
それに流されていく兄が可愛い。
【31センチのメランコリック】
身長差ありのいいカプだな~と思ったら、最後の最後に地雷でした…。
体格小可愛い攻めでした…。
最初は全然そんな雰囲気無かったじゃん…と頭を抱えました。
【扉をあけたら】
このお話はネタバレなしで読んだ方が絶対に楽しめると思うので、あえて書きません!
【袋のネズミ】
チャラい×真面目受け
ルールに縛られている真面目っ子を軟派な攻めに目を付け、初めはからかっていただけなのに段々と可愛く見えてきて…という物語です。
受けの名前からもじった「ネズミ」が、そのまんまの容姿のようで小っちゃくて可愛らしい感じでした。
【恋じゃないなら愛かもね】
天使×悪魔のお話。
珍しく攻め目線でした。
目つきも悪くて不器用な悪魔を、天使がヤッちゃう。
【俺と恋愛どうでしょう】
4年前に描かれたもの(この本が2016年発売)を収録したようで、確かに絵柄がどことなく違うな…と感じました。
これもあやうく地雷に引っ掛かりそうでした。
全体を通して、ハマる前に終わってしまうくらい短いお話が多かった印象です。
とにかくたくさんBLを読みたい方におすすめ。
西原ケイタさんの本は可愛らしくてよく読んでいるのですが、ときどきページ数が足りなさすぎるというか、何でこうなるのかの説得力に欠けるところがあって、この本もそういう点が割と顕著に出た一冊でした。
表題作は、両親の再婚により義兄弟になった義弟×義兄のカプ。
最初は受けが怖そう、と思っていた義弟攻めは、料理も作ってくれるし優しい義兄のギャップに惹かれ、好きになってしまいます。
そこで兄に言い寄るのですが、そのイっちゃった感じの性格が怖い。好きになったら平然と寝込みを襲って口を舐めちゃった、怒られてもちょっと優しくされたら許してもらえたと思う、自分のことを好きになってきてくれたと思う、そういう性格がサイコパスのように思えてしまった。この義兄にほだされる兄も理解できない。いや、普通に怖いでしょ…。
これがサイコパスな義弟に丸め込まれて犯される、みたいな痛い話だったらまったく問題ないんです。でも変にほのぼのしながらあっさりくっつくのが理解しがたかった。ページ数が倍くらいあったら良かったのにな…。
短編集で、他にもたくさんの短編が収録されていました。
面白かったものが二編。
『扉を開けたら』
カップルのモブレごっこ。
訪問布団販売員に犯される受けに萌えました。
『恋じゃないなら愛かもね。』
ファンタジー。カップリングは天使×悪魔です。
絵柄がどことなく桜日梯子さんっぽいなと思ったのですが、お話的にもそんな感じでした。
悪魔を狩るお仕事の攻めが、狩りの対象の悪魔にハマっちゃうのに何とも萌えました。
この二編が萌×2寄りの萌、表題作が中立、あとは中立〜萌くらいです。
氏の作品にはいくつかの明確な傾向があり、それがツボにハマるか否かで作品の評価が分かれるので、良くも悪くも「作家買い」をし易い方です。
それは大別して兄弟(議事含む家族)モノ,ヤンデレモノ(もしくはほだされ系),ギャップもの
これまでの氏の発表作品を見ても兄弟間や疑似家族的な関係形成は非常に多いし、性格等なんらかの問題が大いにある相手に主人公がほだされる話,付き合ってみたら相手に意外な顔があったといったような当たり前のことのようでテンプレ的なことであるようなことが話の主題そのものとなっているものが過半数を占める。
よって今回の短編集は前もちょっと似たような話を読んだ覚えが大いにあるな~と思う反面、作家買いするファンには少なくとも1話くらいは必ずツボを突いた話が入っているといったところ。良く言えば〇〇先生節とかお約束の様式美,悪く言うと既視感の集積とでも言うべきだろうか。
そのため、「気になる単行本があるからこれから西原ケイタを知ろう!」という方はこの短編集を読めばタイトルと表紙で既存の単行本の内容がなんとなく想像できる氏の集大成的短編集としてオススメ、ファンの方にはいつもの西原ケイタだよといった感じ
個人的には身長差カップルの「31センチのメランコリック」がオススメ。現実にも割とよく聞く話だし、身近の男子を見た時の妄想の幅が広がります
表題作を含む短編6作が収録されています。
西原ケイタさんの作品は執着攻めとか攻めの変態性とか、何となく受けがいつも苦労していると言うか不憫なのですが、そういう状況の中でも作品全体の明るさが失われないところが好きです。
それも全ては受けの度量の広さのおかげ。だと感じます。
今回も6作それぞれに受けの苦労と変わらぬ明るさがありました。
このコミックスを手に取ったのは、作家さんが好きなのはもちろん、表題作が私の好きな兄弟ものだったから。義兄弟ではありますが。
純情年下ワンコ攻めかと思いきや、純情ではあるけれど突っ走りタイプのワンコでお兄ちゃんのこれからも続くであろう苦労がしのばれます……。
なんだかんだ弟に甘くなってしまうお兄ちゃんをありがとうございました!
そして、そんな私の購入動機にもかかわらず、最も気に入ったのは、天使×悪魔の「恋じゃないなら愛かもね。」です。天使・ミケの潔さがかっこいい!
管理職昇進を目指して淡々と外回りの仕事をこなしていく、冷めた印象のミケ。
昇進へ繋がる最後の一匹に定めた悪魔の無効化がなかなか進まず、意地になって追い回してやっと巡ってきたチャンスに悪魔と会話をして、図らずも愛おしさを感じてしまう。それでも見逃すことはできないと無効化を進めるけれど、自分の中にその悪魔への気持ちが育っていることをちゃんと認めていて。
そのことも潔くてかっこいいですが、その後の行動も潔くてかっこいい!
駄目元で連れてきたら天界に入れてしまった悪魔(無効化後)のために、管理職ではなく開発部への異動を決意するなんて。
あの冷めた印象のミケにこんな熱さがあったとは。
でも、あの悪魔可愛いから仕方ないよねぇ。いじらしいと言うか。
悪魔からすると、無効化はされるは問答無用で拉致されるは、たまったもんじゃないと思います(笑)
ミケに愛される内に絆されてくれることを願うのみです。
身長差31cmのカップル桜木×若尾の「31センチのメランコリック」も気に入っています。
桜木くん、かっこいい!若尾くんは可愛い。中身がね。
外見は二人逆転で、桜木くん可愛い、若尾くんかっこいい。
「扉を開けたら」も面白かったです。寝取られは苦手!と思いつつ、あれ?同棲相手とスーツの色同じっぽい?受けの抵抗も激しくないし……と思っていたら、やはり同棲相手。
ほっと安心して、最後まで読んでからもう一度初めから読み直しました。
すると、同棲相手だとわかりながら読んでも違和感がないように描かれていて、絶妙で繊細な描き方でした。すごい。
でも、この受けも苦労していそうです、幸せだけれど(笑)
「俺と恋愛どうでしょう」のちーちゃんも苦労しそうですが、それすらも前向きに捉えているところがかっこいいです。
攻めの陽ちゃんもそこにきゅんとしていましたし。
「袋のネズミ」は、ねづみくんのちょっとずれたところがあるという可愛さに救われます。
攻めの立花くんもワンコみたいなところは可愛らしさがあるのだけれど、最初に襲っちゃったからねぇ。
いや、ほんと、ねづみくんの度量の広さに立花くんは感謝すべき。
年代もカップリングもシチュも多岐に渡る1冊で面白かったです。