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sui mo amai mo koi no uchi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
激しいネタバレはないですが一応ネタバレあり設定にしておきます…!
フラゲしてきました♡ 落語家モノの新作ということでとっても楽しみにしていました!
芸人シリーズを追っているわけではないのですが、落語家モノの『頬にしたたる恋の雨』『におう桜のあだくらべ』は読了しています。
前2作と違い、今作の舞台は現代。前作までは(丁寧に解説されているとはいえ)馴染みのない単語が非常に多く読むのに時間がかかりましたが、今作は比較的すんなり読めました!落語の世界の話なので普通にはない習慣や専門用語などは多いですが、その分落語界の勉強になります。普通に暮らしていては見えない世界がのぞけるところが職業モノ、業界モノの醍醐味ですね。
登場人物はもちろん別人ですが、栗梅亭×山川のCPである点は前作『あだくらべ』と同じです。とはいえ前作は年下攻めだったので、雰囲気としては『恋の雨』に近いと感じました。『あだくらべ』で創作落語の道を極めた山川椿丸作の小噺が出てきたり、『恋の雨』の瀬島を思い出させる瀬島芸能という事務所が出てきたりと、明治~昭和の前2作がしっかりと時代として積み重なって今作につながっているように思いました。こういう仕掛け、前作を読んでいると堪らなくうれしい気持ちになりますよね。もちろん今作だけでも十分楽しめますよ。
CPとしては、二世落語家で寄席よりもテレビへの出演が多く若い女性からの人気が厚い栗梅亭真遊×正統派古典落語を得意とするも人づきあいが苦手な山川小藤で、同い年同士、落語家同士の組み合わせです。視点は受けの小藤寄り。初めは互いに嫌悪感を持っていた二人が、落語会の出演をきっかけに少しずつ近づいてきます。ピュアな小藤が恋心を自覚していく過程と、真遊のアプローチ(小藤は気づいてない)がとってもキュンキュンします!両片思いのすれ違いを描いた久我さんの作品、どれもときめきます(笑)
同業者だからこそのコンプレックスは二人の関係から切り離せないのですが、それぞれ割り切って成長していく様子も素敵です。相手の影響を受けて自分も変わっていくという、人間としての変化も丁寧に描かれているのでそちらもご注目!
そして相変わらず志水ゆきさんのイラストがお美しい…♡事前にめくらず読み進めるうちに出会う挿絵を楽しみに(もちろん本文も楽しみますが笑)読むタイプなのですが、イラストが出てくるたびにうっとりしました(笑)
今作も素敵でしたが、前2作を読んでいると時代を超えたリンクも楽しめるので『恋の雨』『あだくらべ』も是非!わたしは発売順に読みましたが、こちらを先に読むのもそれはそれで面白いかもしれないですね。気は早いですが、久我さんのさらなる落語家モノが出るのを楽しみにしています♡
噺家同士の2人のお話。
攻め様の真遊は六代目真寿市の息子で、古典落語で笑いがとれずコンプレックスとなり、今では落語から離れてテレビ等で活躍している華のある男前。
受け様の小藤は古典落語を得意としていて、人見知りで不器用で寝食以外は落語の事を考えてるような落語バカ。
テレビのバラエティーで初共演した時の印象はお互い悪かったのに、若手の落語会に一緒に出ることになり親しくなるにつれて惹かれていく。
本編は小藤視点。
自分にない華や度胸、古典ではないけど真遊だけの確固とした芸を持つ才能に嫉妬しながらも、優しくて何かとかまってくる真遊が自分の中で特別になっていく。
真遊も小藤の古典落語に対してコンプレックスを抱きながらも、その一生懸命さや真正直な天然のかわいらしさにどんどん惹かれていって。
真遊が真正面から好きだ、とぶつかっていって晴れて二人は恋人同士へ。
書き下ろしは真遊視点。
恋人になった真遊は甘やかしいで小藤にめろめろ。
それでまた素直な小藤がかわいい。
恥ずかしい事言われて真遊の腕をぽかぽか猫パンチとか、どんだけかわいい!?
素直さが無自覚に煽ってます。
お互いに噺家として自分にない魅力を持った相手にコンプレックスを刺激され、嫉妬や羨望で苦しい時もあるだろうけど、それでも2人肩を並べて共に歩んで生きたい。
甘いだけでなく、努力を惜しまない2人の姿にとてもすがすがしい読後感でした。
良かった~。久我さんの作品は数冊しか読んでませんがはまらなかったんですよね。でもこちらは滅茶苦茶良かったです。文句無しの神!
芸の道に邁進する主人公小藤。古典落語にこだわり落語一筋でいつも仏頂面で人見知りでストレートな物言い。バラエティー番組に出るのは絶対嫌。
対する真遊は落語会のサラブレッド。しかし古典が受けず現代風にアレンジして受けるものの、父が師匠で古典も創作もこなすので、古典をできなくていつもプレッシャーを抱えている。今はテレビやラジオの仕事もこなしてチャラついてると陰口を叩かれたり。
そんな二人が出会い第一印象は悪かったものの、次第に仲良くなりお互い切磋琢磨していく様子は眩しかったです。
仲良くなるまでのウキウキドキドキワクワクが楽しめました。
そしてすれ違いながらも想いを伝え、好きだ好きだと真遊が小藤をあれよと抱いてしまい。
小藤には何もかも初めてで。
真遊と無事に恋人になれて小藤は色気がついて常連さんにも女が出来たと思われ新規ファンも増えて。
お互いにお互いのファンに嫉妬する二人。
仲睦まじいですね。お互い可愛すぎとか格好いいとか!
そしてお互いに相手への羨望嫉妬悔しさ尊敬焦りに苦しみ。
でもお互いに切磋琢磨できるのも恋人になったから。
この二人の出会いから仲良くなり恋人になり葛藤し乗り越えていく関係性がとても良かった!
落語のお勉強にもなり、なにかの道に邁進する姿はとても魅力的でした。
それにしても小藤がこんなにデレになるとは。愛の力ですね。
久我先生の新刊『恋は読むもの語るもの』が素晴らしく良かったので、遡って同じシリーズだというこちらの作品も購入し、読んでみました。
『恋は〜』は講談師同士の兄弟子×弟弟子CPでしたが、こちらは同年齢の落語家同士のお話。
も〜〜これも堪らなく良かった…!!
読み終わってからネットで調べまくり、人生で初めて落語を聞きに行ってみることにしたほど。
この作品、攻めも受けも仕事人としてどちらも互角・対等なんです。
”攻めが完璧で、足りないところを自覚している受けが攻めにライバル意識を燃やす…”っていうのがよくある設定かなと思うんですけど、そうじゃないんですよね。
本当に対等に渡り合えるし、切磋琢磨できる存在。
2人は、互いの得意とするところ・苦手とするところ(分野)が正反対なんです。
攻めの真遊は見た目に華があり、親も有名な落語家のサラブレッドで、現代風にアレンジした落語が得意。即興での対応力もあり、テレビなどでも華々しく活躍中。ただ、古典落語で客を笑わせることができないという大きなコンプレックスを抱えています。
一方で受けの小藤は見た目は決して悪くないけれど、真遊のように華やかではなく口下手。ただし、古典芸能を得意としており周囲からも一目置かれている。ただ、即興でのやりとりやアレンジした落語には苦手意識が強い。
そんな2人の出会いはまあ不穏な雰囲気なんですが、この受けの小藤くんがね、もうとんでもなく可愛いいいいいいいいいい(強調)のです。。
ページ最初の方と最後の方では別人か!?というほどデレ受けになっていて、真遊が可愛い可愛い言うのに10000パーセント同意。頷きすぎて顎関節症になりそう。
小藤くんは取り繕ったり、上辺だけのことが言えないから、とっても素直なんですよね。
彼にしてみれば「思ったことをそのまま言っているだけ」なので、何故周りのみんながあたたか〜い感じの目になったり、クスッと笑ったりするのか分からないところが、また可愛いんじゃ、これが。。
「2人、いつの間にか仲良くなったね」なんて言われると、「いやまだ仲いいとは言えないんですが、これからいっぱい喋ったり遊んだりしたら仲良くなれるはずです」的なことを、真っ直ぐな目で言うのです。真遊くん、きゅーん。笑
真遊と付き合い始めてから「色っぽくなった」と言われるようになり、内心心配でたまらない嫉妬真遊くん(笑)にも萌えました。
読んだらきっと、落語に縁のない人・興味のなかった人でも「ちょっと落語、聞いてみようかな」と思える。
職業ものがお好きな方にもぜひぜひ手に取っていただきたい、素敵な作品です◎
落語シリーズ3作目。現代が舞台です。
2作目のCPと同じ一門同士のCPですが、直接関係はなく、単独で読んでも大丈夫です。
テーマは「恋とコンプレックス」と言ってもいいのかな、同じ「噺家」という職業だけど、その活躍の舞台が片やTVのバラエティ番組やラジオで、片や本格派の古典落語を追求していて。
お互いが自分にない才能や煌めき、芸の華を羨んで、憧れて、初めは反発するんだけど引力のように惹かれあって、初々しい恋へ!
攻めの真遊は師匠真寿市の息子で、やはり育ちが良いのでしょうね、とても優しくて気が利いて人気者なのに驕らず自然体で。
受けの小藤はとにかく真面目でTVもケータイも見ず、空いた時間は稽古稽古の毎日。子供の頃から落語以外の事には全く興味なし。高座では堂々としてるけど普段は人見知り。
こんな2人のどんどん深まっていく恋心は、読んでてキュンっとする事間違いなし!
前2作の大人の恋とは違って情や艶というものはありませんが、若い恋もまた良いものです。
もちろん、2人が生涯を賭けて共に突き進んでいこうとする「芸」への覚悟も描かれて、読み応えも十分!
『頬にしたたる恋の雨』『におう桜のあだくらべ』に続く落語家シリーズ三作目。
昭和、明治ときて本作は現代の話です。
単独でも読めますが、
前作『におう桜〜』の二人と同じ亭号(栗梅亭×山川)を受け継ぐ落語家カプの話なので、
既刊の流れを知っているとより楽しめるかと思います。
あらすじ:
落語バカの山川小藤(本名:富秋。受け)は、二世落語家タレントの栗梅亭真遊(本名:満。攻め)とバラエティ番 組で共演することに。
満は話してみると意外に良い奴で、同い年の若手噺家同士、仲良くなる二人だが…
「山川小藤」こと富秋は、正統派の落語を得意とする真面目な青年(アドリブは苦手)。
普段は口下手ですが、落語のこととなると急に饒舌になったり、満に対抗心をむき出しにしたりと、落語にかける思いがアツい思いにグッときます。
満は富秋とは対照的に、型にハマらない自由な喋りで観客の心をつかむ天才肌。
バラエティにも出演する華のあるタイプで、収録中はトークに不慣れな富秋をフォローする等、気配りのできるイケメンです。
こんな二人がバラエティでの共演をきっかけに仲良くなり、若手を集めた落語会にも参加することになり、共に切磋琢磨していくという展開。
富秋は、自分にない華や発想力をもつ満に憧れ、コンプレックスを抱いていますが、
満は満で、正統派の落語を鮮やかにこなす富秋のことを非常に尊敬していて、
正反対な二人が互いに高め合っていく姿は見ていて大変微笑ましいです。
最初は敬語で話してた二人が、やがて友人→恋人同士になり、タメ口で「満君」「富秋」と呼び合うようになるという変化にも萌。
若者同士が敬語の関西弁で話すというのも素敵でしたが、やはり砕けた口調でのテンポの良いやり取りが楽しかったです。
ラブ展開としてはほのぼのですが、手を握ったり、芋を食べさせてもらったり…と、ちょっとしたスキンシップにドキドキしている姿が可愛くほっこりしました。
久我さん作品では大抵、くっついた後のカップルが砂を吐くほど甘いやり取りを繰り広げていますが、今回も同様。
他作品ではちょっと甘すぎて締まりがないなと感じることもあるのですが、
この落語家シリーズではストイックな芸事の世界がベースにあるためか、甘々でもだらしない感じはしないところが良いなと思います。
近々ブログにSSもアップして下さるとのことで、楽しみに待ちたいと思います。
落語を巡る世界観がイキイキと描かれていて、とても面白いです!!
他の作品とリンクしているようですが、私はその作品は未読ですが、楽しめました。
攻めが受けのことを甘やかしててまさに溺愛なのでお砂糖のように甘いですが、ただ甘いだけでなく、お互いに自分にない才能に嫉妬して苦悩しながらも、高めっている様子に非常に爽やかな気持ちになりました。
顔に表情が出づらくてストレートに思ったことをそのまま言っちゃう受けが可愛かったです。
若いのに古典落語が上手でその実素直で可愛いなんて最強ですね!!
志水先生の表紙も素敵で妄想が進みます。
(なぜか落語やってるイラストはあまりありませんでしたが)
お上手!と言いたくなる作品です。
上方芸人シリーズに連なる作品。
落語編の3冊目は、舞台が現代になりました。
シリーズ物とはいえ、落語の一門の名前や芸能事務所などの設定が前作を踏まえている位の繋がりなので、この1作だけ読んでも全然大丈夫です。
TVのバラエティもそつなくこなすと二世落語家のハイスペックボーイと、現代生活とは全く無縁にひたすら古典落語の道を究めようとしている無自覚地味ボーイ、この二人の若手落語家が、お互いに、自分の持っていない相手の長所に、反発したり、嫉妬したりしながら、いつしか恋になるお話です。
落語家さん達の喋る普段の関西弁がいい。
そして、なんと言っても、小藤くんの真面目で真っ直ぐな言葉が、いちいち可愛くて、破壊力抜群です。
芸に、恋に、真面目に向き合う、そんなお話でした。