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1945シリーズ ブルーグラフ1945始動! 第一弾。
yubinhikouki yori ai wo komete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
1945seriesの二冊目、『碧のかたみ』の番外編。
Web限定ストーリーや、書店ペーパー、同人誌に収録されたもの、に
書き下ろし3編と4編のマンガを加え、長短計26の作品が収められている。
本編の隙間を埋める小さな話に加え、その後の彼らが描かれ、
本編の世界を更に広げるファン必読の一冊。
このシリーズ一冊目があまり好みではなく
(その天球儀カップルも登場します。)
二冊目の六郎/恒ペアの『碧のかたみ』ですっかりファンになったのだが、
実は本編以上に心動かされ、涙が止まらなかったのは
発刊当時期間限定で出版社のサイトに掲載された
『郵便飛行機より愛を込めて』だった。
これがその後手に取った読書の目に届かないのは
非常に残念だと思っていたので、今回この作品をタイトルにして
このようになかなか手に入れにくい同人誌やペーパーも
一気に読める形に纏めてくれた作者と出版社には、感謝と敬意を示したい。
そのタイトルになった『郵便飛行機より愛を込めて』は、
捕虜としてアメリカに連れていかれた船の中で、
彼らの世話をしたロジャーを語り手とした1945年とその9年後。
BLなので割り引かれてはいるものの戦争の悲惨さや愚かさ、
時代に翻弄されながら生きるそれぞれの人への愛おしさが、
時々ユーモラスな筆致で淡々と描かれていて、
その中での唯一無二の関係が鮮やかに浮かび上がる。
恒が自分たちの関係を父に説明し、なかなか分からなかった父が
「つがい」という言葉を見つけ出す下りがあるが、
そのやりとりに彼らの関係が凝縮されている。
エロはなし。
そして、本編を読んでいないと全く味わいもなく意味もない。
興味を持たれた方はそのあたりは承知の上で、まずは本編からどうぞ。
初回特典ペーパーは、クスクス笑ってしまう『夜間訓練』、
相変わらず秋山さんが、良い味だしています。
私はシリーズ中、『蒼穹のローレライ』がダントツに好きなのだが、
今回のこの掌編集、第一弾と銘打たれているので、
他のカップルのこのようや企画も、是非期待したい。
待ってました!1945シリーズの番外編。
第一弾の今回は六郎×恒メインで、資紀×希が少し登場します。
恒が予科練へ行くときのエピソードや、ラバウルでの出来事。それから恒たちが投降し、助けられたあとのアメリカでの暮らしなどが描かれています。
天真爛漫で激しい性格の恒が、たまにロマンティックなことを口走るシーンは必見です。
戦争も終わり、弟の希とも再会できたので、これからは心おきなく六郎と所帯を持てることと思います。
私は資紀と希カップルが結構好きなので、この二人のエピソードももっとほしかったです。…というか『葉隠否定論』は商業誌ででないのかなぁ。1945シリーズの中で一番愛が重いのは資紀だと、私は思っています。真顔で恒と商談する資紀に、ニヤニヤしました。
そうそうパスワード入れてこのタイトルの話を読んだ時も凄く号泣したんだった。 それがまたこうして本になって読めるとは。 もちろんそれ以外、同人誌など自分が入手してないショートとかがまとまって手放せない1冊となりました。 やはりその後のカプがどうしてるのかがわかって一安心。 この本に書かれているよりも、もっともっと苦しい日々もあったろうし、これからも続くこともあるのだろうけど、それぞれの気持ちが読めてよかった。 琴平六郎、厚谷恒…どっちも素敵だね。
手順一つ間違えれば謗りを免れ得ない番外編再録集を
敢えて出したのは、このシリーズに対する産みの親と
育ての親の誠意なのでしょう。
ただ枠外の話を詰め込みましたよと言うぞんざいさが
見え隠れしていたなら評者は褒め言葉を見つける努力を
せず、ファンアイテムですねと斬って棄てていたと
愚考します。
あくまでも作中時系列を尊重して、と言う展開ですので
静かに引き込まれるのですね。
あからさまではないロマンスとしての色合いが強い一冊で
ありますが、過ぎた時代に対してハッキリ物を言っている
箇所もあります。
その一言一言が付け足しではなく、その日その場に居た人々が
漏らした言葉と認識出来る様に、さりげなく配置されているのも
評価の一因かと。