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彫って掘って、愛の刻印
irezumi danshi
刺青萌えとしては興味津々なアンソロ。ついに買っちったー!(ホクホク)
刺青を施すことで負わなければならない覚悟やリスクとか、見る、見られる関係性であるとか、独占欲や所有の証であるとか、基本的な萌えポイントを網羅してくださっていて、全体的に満足した一冊でした。
個性的だったり優しい感じの絵柄とストーリーでお気に入りなのは、じゅうさん、冬辺さん、鯵坂こうやさん、ゆいつさん、今日もみぞれさん、文川じみさん。
じゅうさんはみみみ。さんのレビューにお任せするとして、その他の作品について触れてみたいと思います。
「風にゆらぐ」冬辺
泰(ゆたか)と暁美はらぶらぶカップル。暁美の右腰骨には蝶のタトゥーがある。それは元カノとペアで入れたもので…。ジェラシーを軽く乗り越えちゃうところが、イマドキっ子なんかなぁと昭和世代は思いました。らぶもイイです。魅力は作品に漂う空気感。鳩山郁子さんを彷彿とさせる絵柄で、とても個性的な世界観を感じました。コミックス購買意欲急上昇中です。
「transition」 鯵坂こうや
ハッテン場で出会った、同じ大学で働く二人(受攻名前なし)。一方は原住民族の研究ため、日本を離れるたびに刺青を施してくる。待つ側は身体を重ねるたびに相手の身体に増えていく刺青を見るにつけ、いつも一緒にいられない寂しさを覚え…。この作家さんの可愛いらしい絵柄も、ちょっと切なくてホッとする感じのストーリーも好き。
「目が眩む肌」 ゆいつ
高校生×彫り師。あ、もうこれは刺青萌えのためだけに収録されているような作品です。とても短い作品ですがひとえに絵!が好み。人に見せたがらないカレシ自慢の彫り物を友人に見せてやろうと企むけれど、カレシの方が一枚上手でしたー、というお話。
「硫黄の香りに包まれて」 今日もみぞれ
久しぶりに遭遇したシュール・ギャグ。笑ったなー。
鯛ちゃんとよたかが初めて結ばれた後、鯛からの連絡が途絶えた。よたかの左胸には彫り師の兄によって入れられた刺青が。これが気に入らなかったのかも…。よたかの兄は宇宙人の番となり最早地球にはいないが、その兄の最後のプレゼントとなった刺青が助けとなって鯛を探し当てる。そこで鯛はなぜか温泉を掘っていた…。非常に気になる作家さまです。。
「泡沫の龍」 文川じみ
晃多が道端で拾ったキレイな男の背中には龍の刺青が。無邪気で奔放な彼に惹かれていく晃多だが、刺青を見るたびに距離を感じて歯痒く思う。巧が好みの受けちゃんでした。コンパクトながら読後感の良いお話で、絵も今っぽくスッキリしていて読みやすかったです。
やはり忘れてはならないのは、神沢零司さんですかね。この「極道は愛を謳う」は、ヤクザもので気になり電子のバラ売りで途中まで読んだことがあって、このアンソロで再会するとは…って感じです。メッチャ突出してた。群を抜いてた。なんか、ジャンルが違うような気がしないでもないですけども。電子より紙の方が刺青のインパクトが凄いです。
ふゅーぷろのアンソロを買うのは初めてだったんですけど、BABYシリーズにハマっちゃいそう。
表紙に惹かれて買いました!
とってもよかったです。
1番好きなのは今日もみぞれ先生の
「硫黄のかおりに包まれて」です。
突然に兄が宇宙人の番にされたという話のあたりからわけがわからなく(笑)※いい意味です 。なりました
ストーリーやキャラ等は個人的に大好きです、
受けの子が面白いです。お兄ちゃんも。
神沢零司先生の「YMO~ヤクザの極農雄乳搾り〜」
神沢先生の作品を初めて読みました。
かなりの衝撃を受けました。
このアンソロジーの中でもめちゃくちゃものすごい存在感です!!
「漢だオラぁ!!!」って感じの強烈な・・・・・・本当に(私の中の)今までにない超エロい作品です!
これを読んだら
買って良かったなと思いました!
刺青好きとしては今更かよ、と言われそうな本当に今更の入手にて、ホクホクと読みました。
収録は14作。
やはりヤクザ関連、また彫師関連が多い印象。
また、見せたくないとか過去の過ちのような設定も多い。
一通り、収録順に記します。(作者様の敬称略とします。)
「土は天に焦がれて」じゅう
彫師志願の高校生に彫師が諭す彫り物への覚悟とは…⁈
「君の嫌いな全部と一晩」すえひろ
茶髪もピアスも嫌いな彼に言えないカラダの秘密。
「風にゆらぐ」冬辺
腰に入っている蝶のtatooを恥じる恋人。
「そして恋が形になるのだ」五味田テピ
片想いしている友人の内腿に女の名前が彫ってあった…
「好きって、いつか。」青梅ななせ
クズな遊び人に恋して、彼のために刺青まで入れる健気少年。
「transition」鰺坂こうや
セフレは原住民族の研究者。軽い関係が気楽だったのだが長期間会えず…
「目が眩む肌」ゆいつ
彼氏は彫師。彼のカッコいい背中をみんなに自慢したいんだけど…
「YGO〜ヤクザの極濃雄乳搾り〜」神沢零司
乳首が肥大して感度が良くなりすぎた若頭の受難。
「出逢ったときからずっと、」ふるやちるこ
女の子よりも髪を長く伸ばす「のぞ」の隠している秘密は…⁈
「かまって、ゆるして、あいして」つ☆ミミ
ちっともかまってくれない恋人。居眠り中に胸からお腹までマジックで落書きしてやったが…。
「鬼畜なハニートラップナイト」渦井
ブラック企業から抜け出したい男と、男相手の愛人稼業男の成り行き逃避行。
「Copernican?」三須りぃ
彫り物は苦手の春太。でも憧れの男性に刺青が…!
「硫黄のかおりに包まれて」今日もみぞれ
初めてのHの後連絡が取れなくなった彼を探してさまよう。
「泡沫の龍」文川じみ
拾った美人(男)の背中には龍が。ついそういう関係になって男は部屋に居ついてしまったが…
やはり突出して異色なのは神沢零司さん作品の「YGO〜」ですね。
BLというよりもコンビニコミックというか劇画というか。濃ゆい。雄っぱいから乳汁も飛び散ります。なんとも強烈。
今日もみぞれさんの「硫黄の〜」もぶっ飛んでシュールでした。宇宙人やら温泉がドビュッと噴出いたします。
私としてはもう一声、普通の人が何気なく入れてるちっちゃな刺青、その意味は?みたいなお話も入ってても良かったのに、と思いました。
どこか出してくれないかなーと思っていた「刺青」がテーマのアンソロジー\(^o^)/
ふゅーじょんぷろだくとさんありがとう!
でも期待した感じのものは正直あんまり読めずだったなぁと。
ロック系のタトゥー男子やいかつい和彫り男子がいっぱい見れたらこれ幸いと思ったのですが、後者はそれなりにあったものの、前者を描いてくださったのはカバーイラスト担当の九號さんのみで、マンガはゼロ。なぜ…!ヤクザと並んで最もタトゥー入れる人種じゃないかー!
何よりまず、入れたことを後悔してるところから始まるお話が多かったのがちょっと残念ですね。
折角の刺青アンソロなのに、刺青を後ろ向きに捉えられたらなんだかなぁと思ってしまいます。
もっと刺青萌えを追求して欲しかった…!
そんな中で良かった作品は、
ストーリー部門→じゅうさん
エロ部門→神沢零司さん
どちらも和彫り男子ですが、作者の刺青愛がガッツリと感じられます。
じゅうさんの「土は天に焦がれて」は、和彫り職人と和彫りに魅せられた高校生のお話。
彫り師〔真島〕の背中に入った美しい彫り物に魅せられ、弟子入りを乞う高校生の〔空〕
美大に進めるだけの絵の才能があるにも関わらずアンダーグラウンドな世界に足を踏み入れようとしている空を真島は何とか思いとどまらせようと───
これはもう、ストレートに期待したものが読めた!という感じの作品でした。
読み終わって改めてタイトルを眺めると、萌えが一層広がります。
神沢零司さんの「YGO〜ヤクザの極濃雄乳搾り〜」は、既刊の18禁同人誌からの再録で、リブレだったら確実にX-BL行きの内容です。
羞恥系ドMのガチムチヤクザ(総入れ墨)が受けで、【カップル+助っ人】という構図の総受け3Pで、搾乳プレイです。
これ同人誌をシリーズほぼ全作既読なんですが、商業アンソロに載せて良いのか?ってレベルのエロシリーズなんです。
エロ読むぞ!で読まないとエロ過ぎますが、しかし全身に和彫りが施された受けの身体は視覚的インパクトNo.1でした。
つやっつやの乳輪とナニも別の意味でインパクト大です。
全体的に、昔の恋人に入れられたとかお揃いで入れたとか、好きな相手に入れたら?と言われて入れたとか、そんな感じのお話が多くて、そういうので墨入れるのはどうなの?と思っちゃう人間なので、総評としてはお話どうこう以前に萎えが勝ってしまったなぁという感じです。