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おはようからおやすみまで 愛してる
meotobiyori
こちらのアンソロは、カバーが気に入って手に取りました。若い(この場合20前半までかな)男性の"ハミガキ"姿、シーン描写にとても弱いです。この表紙を見て瞬時にあれこれ想像し本を開いたので、このふたりがイラストのみだったのには少々しょんぼりでした...でも、楽しく読みましたよ。
<収録作品順序>
◆ななつの航『どうしても抱きたい』22頁
◆後野オカピ『きみと一緒に、いただきます。』24頁
◆晴屋うまこ『うちの淫魔(こいびと)』30頁
◆ハシ スミオ『よりよりそいあい』8頁
◆さとまる まみ『メガネの救世主くん』30頁
◆怜央『ジェラートとせんべい』18頁
◆lulico『愛のバンビ』24頁
◆木ノ実むじな『病めるときも健やかなるときも』27頁
◆小坂つん『寝ても覚めても』24頁
◆椋太郎『marry me!』25頁
◆カバーイラスト:又秋めい
※以下、ピックアップして感想を書いています。
◆後野オカピ『きみと一緒に、いただきます。』
これは典型的なマンネリカップルという感じでしょうか。
長年同棲している彼とはケンカも特になく心配なく…。え?女の影?彼を振り向かせるには?最後にときめいたのはいつだっけ?この作品、途中までほのぼのなんだけど、急にエロくなるんですよ。ラストのセリフもとっても自然なのにときめきまくりでした♡ごちそうさまです。
◆ハシ スミオ『よりよりそいあい』
とても短くて、エロ度なしですが、これ好きだなぁと思う作品でした。絵とセリフだけでこんなにも伝わる…距離感と彼らの毎日。
◆さとまる まみ『メガネの救世主くん』
アンソロ『プリティバニーボーイ』にも登場していた(他のアンソロはわかりません)漫画家が、メガネのアシスタントくんとの出会いを振り返るものでした。漫画家としての悩みのシーンから始まるのですが、そこはとてもシリアスです。そして現在ー、出会いを振り返りながら居酒屋で呑むふたり、漫画家先生酔っぱらって寝てしまうんだけど...これが全然起きない!キスが「ちょん・むに」→「はむ・ぺろ・むぐ」になるのカワイイです♡ 眠ったままHシーンに突入し朝になってもまだ起きず…(笑)。結果的には強引になってしまったのに、そうは見えないふたりのキャラがいいですね。しかしまだカップルとは呼べない(自覚なし?)ふたり。
◆木ノ実むじな『病めるときも健やかなるときも』
作者の作品を読んだのはテーマアンソロのみで、こちらが2つ目なんですが、もう自分のなかでイメージカラーができています。"せつなエロい"感じのHシーンもお気に入り。物語はともすれば「コミカル/シリアス・せつない」のどちらかになりそうなのに、作者の絵柄やセリフから出る独特な空気によってか、どちらも含んだものになっているようで...とても心地よいんですよね。前に読んだ作品でも同じようなことを思いましたが、短くても一冊分読んだような、不思議な魅力を感じます。
「『ありふれた幸せ』ってやつが絶対おまえには似合うのに」
一冊として。やっぱり、部屋でのよくありそうなイチャイチャや、おしどりカップルらしい言葉のやりとりがもう少し見たかったかな。私は初めてお見かけした作家名もあったのですが、こうやって発見させてくれるアンソロは、やはりときどき読みたくなります。