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ayakashitsukai no yomesagashi
大学生になった龍一郎(受け)は、下宿することになった屋敷の大家・亜近(攻め)に「お前と俺は愛し合う運命なんだ」と言われる。呪術師である亜近は、400年前の恋人の生まれ変わりをずっと探していたと言い、それが龍一郎なのだと言う。到底信じられない龍一郎は反発するが、亜近の恋人だった龍一郎に意識を乗っ取られて亜近と身体を重ねてしまい…。
表題作とそのスピンオフ、2点が収録された和風ファンタジーでした。描き慣れた感じの綺麗な絵で、特に使役獣の狐や山神である犬などの動物の絵がすごく可愛くてよかった。ちなみにスピンオフがこの山犬×使役狐です。
絵はいいのですが、ストーリー展開がかなり駆け足で、恋愛感情の描写が追いつかない感じでした。早い時点でエッチしちゃうのは、過去の受けに意識が乗っ取られているのでまあいいのですが、そこから現在の受けが恋愛感情に追いつくまでが早い。あと攻めは、ずっと過去の受けのことしか言ってないのに、結ばれてから後出し的に「今のお前と会った途端に好きになった」みたいに言うのがちょっと…。
前世の受け攻めの出会いも描かれているのですが、初対面ののち「日に日に会う時間が増え、いつしかどちらからともなく愛し合うように…」というやたらザックリした描写で、とてもじゃないけどその後数百年に渡って魂を探し続けるような大恋愛には思えなかったのが残念でした。
さてもう一遍のスピンオフ。攻めが、表題作受けの幼なじみであり、正体は山神というキャラ、受けは表題作攻めの使役する管狐です。
話はなかなかよかったのですが、攻めのヤンデレ具合がちょっと怖かった。ヤンデレも受けに対してというのではなく、基本的な性質がヤンデレ。残虐だし嗜虐的だし、最初はあまり受けに対する愛自体も感じられなかった。
そのうち受け自身に対する執着も見せるようになってきましたが、それも愛というよりはただの執着。そこから急に「子供作ろう!」になるのが理解しがたかったです。
受けのほうも、攻めの暴力と魔力の強さに屈してヤられているだけに見えました。なのに「2人の妖が愛し合っていたら産まれる」はずの子供があっさり産まれちゃって、あれっいつの間に好きになってたの? と疑問符が飛びました。
BL的には理解しにくい話でしたが、その産まれた子供が異様に可愛い! 産まれたての狐姿も可愛いけど、幼児くらいになってケモミミはやして狩衣着てるビジュアルがめちゃめちゃキュートで、絵でしか登場がなかったのがすごくすごく残念でした。
『アヤカシ』も『嫁』も大好きな設定だったので、手に取りました。輪廻転生モノの表題作と、使役狐と山神カップルの関連作が収録されています。
◎表題作
大学生になった龍一郎は、進学のために引っ越した先で、美形の大家・亜近に出会います。不思議な感覚と「よく帰ってきてくれた」という謎の言葉を疑問に思っていると、「俺たちは愛し合う運命なんだ」と言われ迫られます。亜近の言葉に半信半疑ながらも、強く断れない龍一郎でしたが…。
400年前に恋人同士だった2人が悲しい別れを経て、輪廻転生を繰り返して再会を待っていた想いは、なかなかの執着ぶりに萌えます。
が、再会→思い出す→イチャイチャの流れが平坦で、萌えやキュンを感じず…。
龍一郎の前世の記憶も、思い出すのが突然かと思えば全く覚えていなかったりするので、読みながら頭の中に疑問符が浮かんで。おまけに、亜近から逃げ回っていたかと思ったら、過去の自分じゃなくて今の自分を見てくれと恋愛モードになって、なんだか置いてきぼりをされた感じがして…。
でも、イチャイチャしてる2人を見るのは好きでした。できれば、愛の力で子供を作ってほしかったです。
『アヤカシ嫁奇譚』
亜近の使役狐・永花と龍一郎の親友で山神・衛の、執着愛から無理矢理家族になるまでの話です。
しょっぱなから、衛が好き放題をやってて引きました。爪で身体を傷つけてからの凌辱、触手プレイを挟んでの、無理矢理の結婚からの子供誕生…。
言葉では一生大事にするとか愛してるとか言うけど、いたぶってるようにしか見えなくて(永花が受け入れないと子供ができないらしいから、愛し合ってるんだろうけど)。
子供は可愛くて癒されるし、ストーカー攻めも好きなんだけど、甘々好きとしては幸せそうに見えなくて苦手な愛情表現だったのが残念でした。