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料理上手に床上手 新妻の基本です。
anesan no meshi ga mazui
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ヤクザ組長の吉崇(攻め・24歳)は、記憶喪失の美青年・穂純(受け・20歳前後)を拾い、嫁として迎え入れる。
可愛くて働き者だが、料理の腕は壊滅的な穂純の正体は……
『姐さんの飯がマズい!!』というタイトルから、料理の話がメインとなる逆グルメ本のようなストーリーを想像していましたが、意外とそうでもなく。
記憶のない穂純の過去と、彼に振り回されるヤクザ達のすったもんだを描いたドタバタコメディでした。
穂純の料理のセンスは確かに独特。
センブリ粥やウコン味噌汁、マムシの黒焼き…など、身体に良さそうな食材・調味料を選んだ結果、いつも最悪な献立に。
そんな姐さんの手料理を不味いとはとても言えず、心の声だけでリアクションし合う組員たち…。
この下り、ハイテンションな台詞の応酬がちょっとクドい感じで、個人的にはあまり笑えませんでした(すみません)。
そんな穂純、記憶を失う前は、別の組のヤクザの情婦だったようで!?
穂純をめぐり、吉崇と元旦那が決闘…
するかと思いきや、意外なところで穂純の記憶が戻り、一見落着。
強面ヤクザ集団がたった一人の美青年に振り回される姿は面白かったですが、結局のところ穂純って何なの?という思いも拭えず。
人に騙されやすい天然ちゃんで、尚且つヤクザを手玉に取る魔性の魅力もあって…
本人は最終的に吉崇を伴侶として選びますが、当て馬のヤクザも普通に優しい良い男に見えたため、いまいち穂純の考えが分かりませんでした。
料理音痴の理由も、記憶を失ったこととは全く関係なかったので、ちょっと拍子抜け。
インパクトあるタイトルの割には普通のコメディだったかなという印象です。
しかし、穂純にどんなアカン飯を出されても文句一つ言わない吉崇の男気や、
吉崇と穂純のひたすら甘いHシーン等、
萌要素は結構あったので、全体としては萌評価です☆
来月発売の『嫁さんの飯がマズい!!』は、穂純の兄のスピンオフとなる模様。
料理音痴属性は穂純だけのものかと思っていましたが、もしや兄も?はたまたお相手のヤクザさんの方が嫁なのか?
どのような話になるのか楽しみです。
2016年刊。
日向さんの小説は、過去に『極・嫁』シリーズを数冊読んだ事があるので作風(ノリ)は分かっているつもりだ。
アットホーム色が高くコメディとして大いに笑わせてもらった。
記憶喪失になって川辺に倒れていた穂純は、助けてもらった吉崇と縁あって夫婦となる。
惚れた吉崇と暖かい極楽院組のヤクザ達に恩返ししようと家事一般に奮闘する穂純だが、彼が張り切って作る料理が悶絶する程ヤバい代物で、食事の度に強面の男達は凍り付く事態に陥るのだった。
それでも可愛くて甲斐甲斐しい姐さん・穂純に絆されている極楽院組のヤクザ達は、どうにかして耐えろ!!堪え抜け!!!!と奮闘し合っている。
彼らは激マズ料理を食べながら、次第にアイコンタクトで意思の疎通が図れるようになったり、穂純がこんな料理を作るように至った心境に想いを馳せたりと悟りを開いていくようになる。
終いには無我の境地にたどり着き、進化を遂げるかも…
そもそも口絵からして局部じゃない物体にモザイクが掛かっているところからして読み手も察しろ!!という訳かい(笑)
マズい飯に悶絶するインパクトが強烈なのだが、そもそも吉崇、極楽院組は昔堅気の極道者だ。
穂純が記憶を失くす前は俺の情人だったと別のヤクザが名乗りを挙げてきた末に、彼を巡ってヤクザ同士がガチで張り合う漢気も見せてくれる。
いざ穂純の記憶が戻ってから明らかになった真相は超呆気ないものだったが、始終軽いノリの中でまとまっているとは思う。
しかし、穂純の無邪気さも残酷だよなぁ。
当人に悪気がないから余計にタチが悪いし酷い。
穂純が俺に惚れてくれていると信じて疑わなかった蜂村(吉崇とタイマン張ったヤクザ)が気の毒すぎる。
ちなみに、日向さんの話の中では脇役の登場の仕方でなんとなく次回作の主役かどうかが伺えるのだが、スピンオフ・フラグが立ったのは宿城組組長・乘兒と穂純の兄・颯生カップル!?
しかも激マズ飯の悶絶再び!?とくるぞ(笑)
老舗ヤクザの若き組長、吉崇(攻め)は、祭の日に記憶喪失の美少年を拾う。名前だけしかわからない穂純(受け)を組で保護することになり、やがて惹かれ合い結婚することになったが、結婚後判明したことには穂純は壊滅的な料理下手だった。可愛い姐さんに誰も料理が不味いとは言えず、命の危険を感じながらも幸せな日々を送っていたある日、穂純が記憶を失う前に婚約していたという男が現れて…。
なんとも構成が悪いなぁ、という印象でした。まず、受けと攻めが結婚している状態から始まって、回想で記憶喪失の受けを拾ったところに戻り、また現在に戻るのですが、最初と回想が終わったあとに同じようなシーン(受けの作る料理がまずいってシーン)が続くので読むのがかったるい。回想が終わって即行でシーンが変わるならともかく、もう一度同じような描写が繰り返されるくらいならなぜ記憶喪失受けを拾うところから始めなかったのか。
あと、立ち退きやらの問題が起きて、そのゴタゴタの途中で受けの正体が判明するという流れも、立ち退き問題で不動産屋やら下っ端のヤクザやらちょっと上のヤクザやらもっと上のヤクザやら組長やら別の組の組長やら出てきて、何の為にこんなに出てくるのか理解できなかったし、落とし前つけるとか無記名の小切手とか、受けの正体が判明するだけのために何でこんなに込み入った事件を起こす必要があったのか疑問です。ただ単に、立ち退き問題が勃発→落とし前つけに出てきた上のヤクザが穂純の婚約者だった、ですむ話なのに。
そもそも、コメディなのですが、その核となる「受けの料理が不味い」というネタ自体もあまり楽しめなかった。受けの気持ちを考えて、料理が不味いと指摘できず、アイコンタクトで延々料理の不服を伝え合ってるという状況なのですが、陰でこんなに皆にぼやかれるくらいなら教えてやれよ、と思う。それを言えなくて皆が苦しんでるのに受けだけが褒め称えられてご機嫌って、空気の読めなさだけが際立って受けに好意も持てない。
イラストは大変美麗でした。しゅみじゃないじゃなく中立なのはイラストでの評価です。次回は受けのお兄ちゃんが主役のスピンオフらしいですが、次巻予告の表紙イラスト(多分)がやはりかなり美麗でした。
初読みの作家さまでしたが、タイトルのインパクトと石田さんの描かれた表紙の美しさに惹かれて手に取ってみました。
タイトルの『姐さん』『飯がマズい』の文句と、表紙に描かれた攻め・吉崇の背中の入れ墨。「極道のおうちに嫁に来た姐さんが『メシマズ』だ」、というお話なんだろうなと思いつつ読み始めました。
うん、タイトル通りの内容なのですが。
ごめんなさい、本当に申し訳ないのだけれど全然ツボに入らなかった…。
可愛いビジュアルによく気が回る嫁さん。そして床上手。けれど料理の味付けだけは壊滅的で…。
という受けの穂純。
ただ、この穂純ちゃんと吉崇が出会ったのは今から3か月前。
しかも穂純は記憶喪失で、自分が何者なのかわからない、という状態。
極道なら身元がはっきりしない穂純に対して「もしかしたら敵対する組の刺客なんじゃないのか?」とかそういう警戒心があってもいいと思うのだけれど、そういう葛藤は全くない。
知り合ってからたった3か月でありながら、組の人たちから暖かく迎え入れてもらっていて、かつ跡取りの吉崇の『嫁』という立場にまでなっている穂純。
何とも展開が早い。
そして吉崇のお父さん・吉章は極道の元組長でありながら今はお寺の住職さん。
???と思ってしまった。それなら吉崇が『極道』だという設定って必要なくない?むしろお寺さんなら、記憶喪失で、行く当てのない穂純を保護するという展開に無理がなかったのだと思うのだけれど、なぜ極道設定にしたのかその理由がよくわからなかった。
そして穂純のマズイご飯を吉章がモリモリ食べるのもさっぱりわからなかった。誰が食べても、時には食中毒さえ引き起こすくらいの穂純のご飯を吉章が気にせず食べたのは、結局のところ「可愛い『顔』の嫁さん」だったからってことなのかなあ…。
穂純が記憶をなくす前はほかのやくざの情婦だった、という過去も。
穂純のメシマズな理由も、記憶をなくした理由も。
んん?と思う理由と結末ばかりでなんだかなあ、という感じ。
個人的に、穂純の可愛さが理解できなかった。
彼の良いところって『顔が可愛い』っていう点しか見つけられなかった。天然ちゃんを通り越して、ただの「あほな子」にしか見えなかった。
彼が可愛いと思えるかどうかで評価が分かれる気がします。
石田さんの挿絵は汁気たっぷりのエロさ溢れる挿絵でとても良かったし、設定もいろいろ盛り込まれていました。
が、その設定を生かしきれずにごちゃごちゃのまま終わってしまった、と感じました。
辛口の評価で申し訳ない。
でも、こういう感想もあるってことで。