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akogare no rokudemonai hito
あー(*^^)面白かった!!!!!
誠実なお付き合いのできる相手を求めて、宅配員真子が訪れたクラブで出会った印象最悪のヒロ。
いきなりの悪態と世話になったお礼どころか・・・ほんとろくでもないわ
そして、宅配先で出会った深町さんはそんなヒロとは真逆で、憧れの人に。
クラブで踊りまくるヒロはカラダがやわらかくてコスチュームも個性的(←どこで調達するのか気になる)
リーマンな深町さんはメガネで七:三のキレイで真面目そうなひと。
この二人は同一人物なんですが昼夜のギャップが楽しくて
まず持って行かれました^^
髪型でキャラの印象が変わる設定が大好きなのですが、ヒロの場合は深町さんの時のモノローグが別人のようで、ろくでもない印象が薄まりました。
二人が出会ったクラブ『Dancing Cosmo』の入り口のドアは
必見です!!!!!
踊ってる時にハイヒールから浮いてるヒロの踵
脅しに使おうと撮ったけれどブレた写メw
間宮先生はコマの細部までいろんなお楽しみがちりばめられているので
何度読んでも飽きません。
エロもエロい
そして、先生のお人柄なんでしょうか
読後にほっこりするんです。
きっと疲れたとき淋しいときにも笑って癒されるお話です。
表題作含め2つのお話(どちらも3話ずつ)が入っています。
【憧れのろくでもない人】
第一印象「最悪」同士の二人の、想いが通じ合うまでのお話です。(もちろんエロもあり)
真子(攻め)は友人に連れられ、渋々入った(ゲイの人達の社交場的な)クラブで ヒロ(受け)に出会います。
真子が躓いた拍子に思わず掴んだのがヒロの足で、真子は「チカン野郎」呼ばわりされるなど お互いの印象は最悪です。
クラブでのヒロが とにかくオモシロい!!
何故か いつもカウンターで、きわどいコスチューム姿で変な踊りを踊っています。
毎回その キメ顔と、変な決めポーズに「プッ」と吹きだしてしまう。
そして、顔(だけは)キレイで目立つヒロは、クラブで凄くモテるのです。
一方、真子は仕事(運送会社勤務)の取引先で、真面目でカタくて でもどこか色気の漂う理想の男性、深町妃呂さんと出会います。
深町さんと お近づきになりたい真子は、彼がいるタイミングを見計らって荷物を届けたり、何かと頑張るのですが・・・
ヒロと深町さんが同じ人だと、本人にバラされるまで(バラされても、あまりの違いっぷりに信じられない)気付かなかった真子と、彼の事を 自分と「寝たい」が為に 脅し目的で職場まで追いかけてきたストーカ(正体にも気付かれている)と思い込んでいるヒロ。
最初から二人の言い分が食い違っている上に、ヒロの ろくでもない人ぶり(想像のナナメ上をいってます)が、それに拍車をかけ 物語はなかなか思いがけない方向へすすんでいくのです。
とにかく(主に夜バージョンの)ヒロに振り回される真子が 気の毒で、気の毒で。
それなのに、ヒロの会社の人に 彼がゲイだとバレてしまうかも…という場面では、ヒロに自分と同じような痛みを味わってほしくないと、精一杯フォローしたり 健気な姿にヒロもいつしか・・・
描き下ろしも この二人のお話です。
本編より、ヒロさんの可愛気が増しています。二重生活のストレスから解放されたヒロさんの、生き生きとした日常が(夜の営み込みで)描かれています!
【ぼっちゃんと裸の王子様】
作者さんが「勤労青年」が大好き という事で、文吾くん(攻め)はとにかくバイトしまくってます(なのに、ネカフェ住まい)。
ぼっちゃんこと、かおるくん(受け)は就職は一回したものの失敗してしまい、今は ひきこもりのニートです。
そして、家が お金持ち。
二人は偶然出会い(この冒頭シーン、面白いです)かおるくんが文吾くんに ひと目惚れし、文吾くんと一緒に居たいが為に 同じバイト先で働き始め、割と早めに二人は恋人同士になります。
その後は、かおるくんが世間知らず故の 誤解をしたり させたりで、多少のすれ違いはありますが、終始 安心して読める ほんわかストーリーでした。
かおるくんは、お金持ちのぼっちゃんらしく常時サスペンダー着用なんですが、それのせいか二十歳前後には見えず、エロいシーンでは ドキドキさせられてしまいました。
配送会社で働く真子(攻め)は、クラブで露出度高く踊りまくっているヒロ(受け)という男に出会う。最悪な出会いだったが、なぜか酔ったヒロを家に連れて帰る羽目に陥り、朝になったら腹の立つ置き手紙をされて逃げられていた。翌日ムカつきながら仕事をしていたら、配送先の担当の深町という地味な社員に一目惚れ。しかし実はヒロと深町は同一人物で、深町は真子が現れたことをストーキングだと思い込み…。
全体的にシュールなコメディです。受けのヒロは調子はいいのに口は悪く、読んでいてもムカつくタイプで、攻めは寡黙で真面目なタイプ。攻めが良かれと思ってしたことをヒロがすべて誤解し、脅されていると思ったり貶したりするのはかなりイラっとします。
でもゲイバレが怖かったり、人を信用できないヒロはちょっとかわいそうで、まぁ仕方ないかなとも思ったり。くっついたあとのヒロは、いい感じのツンデレで、割と萌えました。
同時収録作が1本。こちらはバイトを詰め込んでる働き者の貧乏アルバイター×引きこもりニートな御曹司、というカップリングです。
こちらもシュール系ギャグなのですが、すごい面白かったです。初対面がまた面白くて、受けの屋敷の庭に全裸で現れた攻め、ゲイの受けは攻めの全裸を見て勃たせちゃって、それを見た攻めがお口で2発抜いてあげて…という出会い。ちなみに本の裏表紙が、この受けと攻めとの初対面のシーンです。もちろん攻めは全裸。
攻めも受けも天然で変人で、なぜこうなる⁉︎ と思うような調子で話がどんどん展開していきます。最後の最後までツッコミ不在でした。
ギャグのツボが合う人には面白いと思うんですが、ツボが合わない人にはとことん受け入れられないだろうな、と思ったり。でも西田東さんのギャグとかお好きな方には面白いんじゃないかなぁ、と思います。
二つのお話が収録されてて、どっちも独特のコミカル描写交えてのお話で面白いです。
【憧れのろくでもない人】
オープンゲイ×超クローゼットゲイ
昼は超真面目なリーマン
夜はゲイ専門のクラブで露出過多な格好をして、イエーィっ!と踊り狂ってるちょっとアブナイやつ。
ゲイである事を隠すために昼間も仮面被って、夜は発散しつつも昼につながるような要素は一切残さないように注意を払ってる受け。
そのせいか心の鎧もめちゃくちゃ分厚くて変人っぽいというか、真面目な攻めの言動を素直に受けとりゃいいものの何でも疑ったり、はてまた攻めを陥れようとしたり…と一筋縄ではいかないかなり厄介な拗らせ男。
夜、昼、そしてしおらしい事を言って攻めに迫った姿…どれが本当の受けの姿なのか…と攻めもイライラ、読んでる私もイライラしながらも読み進めていくんですが、めっちゃ派手そうに見えて実はまったく恋愛慣れしていないただのツンデレ男だったと判って結構萌えます。
「憧れのろくでもない人」ってタイトルがいいなぁ。描き下ろしの一番最期、いまだに着てる意味ないような衣装で踊り狂ってる受けを見て「くそバカヤローだな」とイラっとしてる攻め(笑)
ろくでもないところ含めて惚れちゃったのだからしょーがないよねと肩をポンポンしてあげたくなる。
それから攻めの昔からの友人・平野くん。攻めのゲイバー通いに付き添っているうちにゲイにモテモテ&やがてオネエ言葉になっちゃうなんて開花しすぎです(笑)
【ぼっちゃんと裸の王子様】
スーパー勤労青年×高校以来引きこもってて世間ずれしまくってるおぼっちゃまのお話です。
最初素っ裸で現れた理由(ハードなプレイじゃなかったらOKだったのか、ウリもやってたのか)とか、ひたすら働きまくってる攻めの家庭事情(なぜ住所不定なのか)がちょっと気になりますが、そういうのをまるっと無視して読んだほうがいいかと。
攻めに惚れちゃったおぼっちゃまが、攻めと一緒にいたくて働きに出ます。そして良かれと思ってやる事がおぼっちゃま故に浮世離れしすぎて…というお話なんだけど、いろんなところに散りばめられたギャグが面白い。
一番ツボったのが、攻めがバイトしまくっててなかなか二人一緒にいる時間が取れないため、二人で過ごす時間を増やそうと同棲することになるんだけど、その時に攻めが借りてきたアパート。
その名も「古割荘」
めっっっちゃ笑いました。このネーミングセンス秀逸です。
面白かったー
表題作も良かったけど、同時収録作も傑作でした。
ロクでもないと思っていたヒロが、実はあこがれの七三メガネ・深町さんだった。
ビッチに見えるヒロは実は童貞処女で、真子も身持ちが固くちゃんとお付き合いできる相手を探していたため童貞。
実は、純粋×純粋でした。
それにしてもヒロのクラブでのコスチュームがハチャメチです。
あれでモテるって本当?と突っ込みたくなるくらい(笑)
描き下ろしまで隙がなくて面白かったです!
同時収録作の勤労ビンボー×金持ちひきニートも良かった!
こっちの方が笑えましたね。
完全にギャグでした!
なんだかんだで、作家買いです。
が、いつもギリギリのラインを行くなーという感じです。
すごい綱渡りをしている感覚で読んでます。いつ、無理だ!っていう方に転がるかなーと思いつつ、毎度ギリギリを保ってます。
表題作の受も、だいぶ「無理」寄りでしたが、なんとかギャグとして楽しみました。
どちらかというと「ぼっちゃんと裸の王子様」の方が好きでした。ぼっちゃんのお金持ちっぷりに引きそうになりましたが、攻もだいぶ変人だったのでバランスが取れました。
……つくづく、変人ばっかり出てくる作品を描かれる作家さんですね。これからも、これは大丈夫だろうかとドキドキしながら買い続けると思います。たまにはドンピシャの変人に出会いたいですが。