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toraware no doll house
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表紙を見てあらすじを読むと、無垢な少年がワルくて変態チックな(少女人形のコスプレさせたり?みたいな)大人にそのカラダを弄ばれる…的なイメージを抱くかもしれません。
でも読んでみると全然そんな感じではなく、苦しい愛に立ち止まっている攻めの心を、純情な受けが解きほぐしてお互いの優しい心のつながりで結ばれる、といった方がいいような展開です。
高校生の沙奈くんが友人と行った有名人形作家の作品展で、展示されていた人形の声を聞くんですね。それで驚いて人形を落としてしまい、その作家衣良の家に住み込みでお手伝いに行くことになる。(へ?おうちの人は?)
衣良の家にも幾つか人形があって、時々沙奈に話しかけてくるんですよ。夜中人形に誘われて、衣良先生と元々のアシスタントの陽樹のHを見ちゃったり。動揺してたら人形にまさぐられちゃったり!はて、この物語はオカルトなんでしょうか?
沙奈くんは人形の声は夢なんだ、とか思いつつ、昼はモデルとして女物の派手な着物を着せられたりして、結構冷たく「動くな」なんて命令されながら務めるわけです。そして「服を脱げ」とも命令されて先生の前で全裸になったり…沙奈くんはとにかく純情で、ちょっと先生に触られて(←コレ問題あるでしょ)すぐイっちゃって寝落ちしたりして、先生も沙奈くんがかわいいなぁと思いはじめる。
どうやら衣良先生には人形そっくりな弟がいて、執着しているらしいのですが、ある日その弟が衣良先生を訪ねてきます。沙奈くんは「ボクの居場所はもう無い」みたいにいじけちゃって、先生の家から出て行くのです。
実は執着しているのは弟の方で、衣良先生に抱いてくれと迫っていたのです。先生はぐらつきながらも弟の事は抱けない、ととどまり、沙奈くんを選ぶ、という展開です。
コレね、なーんか続きがあるのかなぁという含みのある終わり方だし、人形が話したりとか、または先生と沙奈だけに見えてるのかも。そういうオカルト系なのかどうなのか?先生も冷たい人なのか優しい人なのかちょっと中途半端な感じもするし、沙奈くんがあまりにもショタみたいな女の子みたいな。で、Hシーンは無くても良かったんじゃ、みたいな。
先生は美形だし沙奈は可愛いし、人形の衣装など美しかったですが、オカルトならオカルトで、もっと突き抜けて怖い話にした方が良かったかな?と感じました。
人形が好きなので気になって購入。
まあ、人形作家が攻めなんですけれども、受けの子が性格から何から女の子で、正直BLじゃなくても……という禁断の言葉が出てしまいそうになります。
感情の流れも話の展開もなんとなく中途半端で、読み終わったあとも物足りない感じがしました。
オカルトっぽいならもう少し怖くてもいいし、作家の偏愛だったらもっと濃い展開でもいいのかも。
弟さんもちょっと出てすぐいなくなったので、出た意味があるのかよくわかりませんでした。
単純に尺の問題かなとも思いましたが、まるまる一冊このカプなのでそこまで少ない訳でもないですよね。
うーん。
あと、最後の手書き対談が古い同人誌のようで気恥ずかしかったです。
若いお嬢さんには逆に新鮮なんでしょうか。