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yasashikutte wagamama de
義理の兄弟のそれぞれの作品が収録されています。この作者さんはいつも優しい物語の中に、うまく現実が織り込まれていて引き込まれます。今までの作品の登場人物も出てくるので、出来たら既刊を読んでからの方が萌えれると思いますが、でもこの1冊からでも大丈夫。遡って読むのも楽しいと思います。読むと心が軽くなって、明日からもう少し頑張れる気がしてきます。特に家族について考えてしまう人には読んで欲しいです。ただ可愛いだけでない素敵な本です。
「いたいけな太陽」は、「ここにおいで、お兄ちゃん」の弟くんの話です。最初スピンオフと知らずに読んでしまいましたが、前作も好きだったのでうれしい驚きでした!
「いたいけな太陽」:元中二病の17歳、安藤那月と中学時代の後輩、花光陽太(まさにワンコ)の話。那月は中学時代に中二病だった黒歴史がトラウマとなっており、那月のことをずっと大好きだった陽太が、それを脅しのネタにしてくっつくようになります。前作のお兄ちゃんや家族もちょっと登場します。
「やさしくってわがままで」:親の再婚で花光陽太の義兄となった丈琉と、年上の幼馴染・幹也くんの話。表では優等生面をしている丈琉ですが、それは幼い頃に身についてしまった術で中身はブラックなところもあります。普段弟や家の話ばかりする丈琉に、幹也くんは実は不満を募らせ…という話です。前半からの丈琉の裏がありそうなところが気になっていたので、個人的にはこちらの方がより好きです。
複雑な家庭環境のため、花光家の兄弟はそれぞれ影がありますが、二人とも嫌い合っているようで実は不器用ながら家族しているなあと、特に後半の丈琉編を見たら感じました。
二人とも好きな人と幸せになってよかったです。
平喜多先生の作品は登場人物がみんな可愛いく、題材によっては影がありながらもキラキラとしていて、いつも読んだ後に幸せな気持ちになれるので大好きです。今回もありがとうございました。
二作品収録おり、どちらも人物が繋がっています。
冒頭【いたいけな太陽 1話~4話】
先輩後輩もの。那月は中学生の時にゴリッゴリの中2病だったという設定。その那月は高校生となり中2病だった過去は黒歴史として恥ずべきもの…としているのに、久しぶりに再開した中学の後輩・陽太はその過去をネタに近寄ってきて…というストーリー。
中2病ネタを前面に出されてしまうと薄ら寒い気配が漂って読むのが辛くなるのですが、そこまで出さずにちょこっと登場する程度なので全然大丈夫でした。
そして親の再婚で義兄となった礼史という男がちょこちょこ登場するんだけど、この人が実に男前で電話でのアドバイス云々含めていい男で正直、主人公カプ達よりも礼史のほうがいいなぁ…と思ってふと気づいた。この礼史は「ここにおいで、お兄ちゃん」の礼史だ!!と。全然気づかずに読み進めたけど、これはスピンオフ作品だったのね。でもそちらを読んでなくてもこの作品だけでも楽しめるので大丈夫です。礼史が気に入ったら是非、「ここにおいで、お兄ちゃん」もどうぞ!
陽太は懐っこいワンコだけど、家庭が親の再婚などにより微妙なこともあり、時折見せる心細げな表情が印象的。
さほど大きな波乱はないし、最後に二人で田舎のおばあちゃんちを訪ねて花火をしたりするのんびりとした空気感が好きです。
全体通してほんわりしているけど、自分たちの力だけではどうしようもならない高校生同士というままならなさが織り込まれたり、月や太陽を拳で捉まえようとする詩的な表現が平喜多さんらしくて好きです。
【やさしくってわがままで 前編・後編】
前収録作で出てきた陽太の義兄・丈瑠とその彼氏・幹哉の話。
小学生の頃、母親が家を出ていってしまった丈瑠は、いい子にしてたらお母さんが帰ってきてくれるかも…という一縷の望みをかけていい子に振舞ってきた。毒を吐いたり、自分を取り繕わずにいられるのは、お隣さんで幼なじみの幹哉(丈瑠より3つ上)の前だけ。
丈瑠と幹哉の物語を描きつつ、前作の【いたいけな太陽】の義弟となった陽太と那月の二人組に対する丈瑠視点も登場します。【いたいけな太陽】での丈瑠はつかみどころがないというか、何を考えているのか判らないキャラだったけど、まさかこんな毒吐きキャラだったとは(笑)
しかし…安藤家は義兄×実兄というカプ、そして那月も陽太と付き合ってて、んで陽太の義兄も彼氏持ちってホモ率さすがに高すぎじゃないかいとは思うのだけど、許せてしまいます。