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iiko level wa sensei shidai
初コミックスで、4CPのお話が入っています。
表紙のカラー絵から抱く印象よりも、
中の白黒絵は繊細でお上手で、お話の設定もなかなか凝ってるし、
今後がすごく楽しみな作家さんだな~と思いました (*^^*)
■表題作「イイ子レベルは先生次第」2話+描き下ろし
可愛い外見に似合わず熱血な担任の受け(表紙左)の指導によって、
最恐ヤンキーから優等生への変化した攻め(表紙右)。
だけど、攻めが高3になると、
受けは違う学年の担任になって、違う問題児にかかりきり。
それが面白くない攻めは、
金髪ヤンキーに逆戻りしてその問題児を潰そうと…!?
そして駆けつけた教師の受けに、その豹変ぶりを問われると、
攻めは悪い顔で受けを押し倒して……
イケメン優等生 → 金髪ヤンキーへの変わりようが面白かったし、
最初は力任せに押し倒した攻めだけど、
途中からは愛情に満ちた優しい顔で抱くのが、いいなと思いました。
ただ、受けの先生が…、
意外とあっさり抱かれたわりに後でぐちぐちと考え込んで、
それでもその後、腹を括ってくっついたのかと思ったら、
描き下ろしを見ると攻めの卒業後は…そんなぁ……!
最終的にはハッピーエンドになってよかったし、
先生としての受けの思考もすごく分かるんだけど、う~~ん、
大事なところが早送りされた感じで、もやぁ…っとしてしまいました。
■「どこまでが不純?」1話
高校時代に受けは、片想い相手の攻めが自分に凭れ掛かって寝た時、
隣りで密かにオナニーをしてしまう。
そんな黒歴史のある相手と、12年後に仕事で再会して…
■「食べたいだけじゃない!!」1話
家の向かいに住む幼なじみの大学生 × 両親が他界してる28歳の社会人
勉強を見てあげたり、ごはんを作ってもらったりと、
居心地のよい関係だったのに、酔って寝た受けを攻めが押し倒してきて…
■「Mr.シンク」1話
社会人になった受けが実家を出ることになったある晩、
受けが小さいころから大事にしていた毛布が人になって、
「俺を捨てるってどういう事だ?」と寝ていた受けに迫ってきて…
このお話が一番好きだったな。
毛布だけじゃなくて、枕とか敷布団まで擬人化して楽しいし、
小さい頃の思い出話や、健気な毛布にはちょっとキュンときました。
告白された方がアッサリほだされて受け入れるパターンが多くて、
少し物足りない気持ちにもなりましたが、
全体的には上手くまとまっていて絵も上手いし、次作も買いたいです☆
短編(表題作のみ2話)が4作
「イイコレベルは先生志知」2話+書き下ろし後日談
素行の悪い生徒、高橋(攻め)は担任になった小柴先生(受け)に構い続けられ優等生に公正します。が、新たに手のかかる生徒上野にかかりっきりになったため、拗ねてイイコになるのをやめてしまいます。何故、元のワルイコに戻ってしまったのか尋ねる小柴に高橋は・・・
弟ができて赤ちゃん返りをするお兄ちゃんそのもので、かまってほしくて一生懸命なところが可愛かったです。2話でこれから先が楽しみという感じでうまく話が終わっていたの
に、書き下ろしはがっかりでした。
書き下ろしの内容自体は、高校生というまだ先のある高橋を世間を見せないで閉じ込めてしまうのはと思うのはわかります。だからってそれはない。せめて高橋の話は小柴を動揺させるための嘘だったら良かったに・・・。高橋の話で一気に萎えてしまいした。
「どこまでが不純?」
佐原(受け)高校時代の黒歴史の元だった同級生、椎井(攻め)と仕事で一緒になることになり、過去と向き合う話。実は両想いだったのに12年もかかってしまったなんて。佐原は罪悪感で逃げてしまったから分からないでもないけれど、両想いだとわかっている椎井の方は後悔したって言ってるけど、仕事で偶然会うまで何もしてこなかったってのが本当に後悔してたの?とちょっと気になりました。
「食べたいだけじゃない」
早くに両親を亡くした涼(受け)は近所に住んでいる兄弟のように仲の良かった10歳年下の渡(攻め)によく料理を作ってもらっています。
今が一番居心地がいいからこんままでいたいと思いながらも、そろそろ結婚しないとと呟くと、渡がいきなり・・・
両親を亡くした後大泣きした涼を見て守ってあげたいと思った10歳の渡は小さいときから男前だなーと思いました。
「Mr.シング」
シングって寝具の擬人化でした。毛布、敷ふとん、枕が出てきます。
就職して家を出るから古い毛布は捨てようかという話をしていると、夜中に捨てないでと人間に変化した毛布がやってきます。はじめは全て燃やしてしまおうなんて考えていますが、自分の付けた傷が人に変化した身体にもついていて・・
結局、絆されて新居にもつれていってめでたしめでたし。
寝具が全部人に変化したら、一人Hも恥ずかしくてできないですねー。全部見られてたなんて恥ずかしすぎる。
表紙も表題作の試し読みも好みの絵だし、高校生の先生への想いってのは王道で好きなので読んでみました。本編はどれもよかったのですが、書き下ろしでがっかりしたのが残念でした。
私的には書き下ろしっていうのは本編では書ききれなかった、さらなる萌だったり日常でのほのぼのだったりを読んで、本編の先を幸せに補完して余韻に浸るみたいなものを期待していたので、書き下ろしでがっかりするなんてがっかりです。
中立にしようかと思うくらいがっかりしました。が、平均するとそれはやりすぎだと思うので中立よりの萌で。
高校教師・小柴(受け)が去年担任をし、更正させた高橋(攻め)。せっかく真面目な優等生になったのに、受けが新たな問題児にかまけているうちに、再び金髪の問題児に戻ってしまった。訳がわからないまま責めたてた受けを、攻めは「こっちで相手して貰う」と押し倒してきて…。
先生にかまってもらいたくてイイ子になったのに、優等生になった自分は放って置かれて別の問題児の面倒ばかり見るようになってしまった、じゃあ自分もまた問題児になる、という思考回路で不良に逆戻りした攻めです。
この構図が何かに似ているなぁ、と思ったら、子供の赤ちゃん返りでした。せっかくイイ子にしていても、お母さんは下の子ばっかり可愛がる、なら悪い子になってかまってもらおう、というアレですね。
内容は、ちょっと展開が早い&受けが流されやすすぎかなーという気がしました。攻めもちょっと子供すぎるし。でも絵が綺麗で、その点は楽しめました。攻めの二重人格っぷりも楽しかった。
同時収録の短編が何本か入っていました。
こちらは寝具の擬人化マンガ以外はかなり絵が古く、表題作が結構好みの絵柄だったぶん落差が感じられました。表題作が萌、その他が萌〜中立評価です。
生活指導の先生のおかげで、高橋は優等生に変身したのに。
先生はまた、別の不良生徒にかかりきり。
寂しくなった高橋は、また不良に逆戻り。構って!構って!と、先生に迫った挙句、
押し倒す‼︎ という、 BLあるある、既視感たっぷりなストーリー。
もぅちょっと、高橋に可愛げあればなぁ。と、思わずにいられませんが。
その分、小柴先生が可愛らしくも激ニブで、甘さをカバーしております。
先生が可愛くて、煽っている様にしか見えないんですよね。
先生に構われた、新しい不良生徒、上田も先生を好きになればいいものを。
そうもいかないっていうのが、ちょっと残念。
しかも、描き下ろしにて。
私たちは、高橋に彼女がいた事を知る。直ぐに別れたっぽいんですけど。
そんな情報要らなかった。高橋には猪突猛進に、一途に、小柴先生だけを想っていて欲しかった。
無理なのか?それは無理なのか?
モダモダジレジレが、何となく消化不良に終わる。今思えば不思議着地。
同時収録は、高校の生徒会で一緒に過ごし、好きで意識し過ぎて疎遠になっていた二人の再会ラブ。
生徒会室で、好きな相手の側でオナるという大胆行動に出た佐原。
眠ったふりして気付いていた椎井。
異常行動な二人の恥ずかし過ぎる想い出の共有。
「どこまでが不純?」
いやはや。どこまでも、きっと。全部不純だとは思うけど。
世話好きな幼馴染に押し倒されちゃう、「食べたいだけじゃない‼︎」
作者の妄想?が炸裂しているであろう、擬人化コミカル。
「Mr. シング」
布団擬人化って‼︎ 笑ってしまう。そんなのヤダ‼︎
ライナスの毛布にあるように。やはり一番恋人要素が高いのは毛布かしらね。
表紙のパキパキ感と違って、本編はしっとりめな気がします。
もうちょいカラリとした方が好みだったかも。
既視感ありありで、特にひねりも無いネタなので、見せ方だけでも変えて欲しい。
なんて、思っちゃいました。
キャラクターはいずれも可愛いです。
ちょっと気になってた作品でした。
ヤンキーものに弱い、もこデス(´艸`*)
優等生になってた攻。
それが突然に!?な展開。
やきもち焼いて、かまってほしいが為になんていうのが
ちょっと可愛いなと思ってしまう。
もっと素直に俺を構えよーといえないところがまた。
勢いあまって強姦はやりすぎではありますが
そんな攻が可愛くて仕方ないというのが垣間見えて微笑ましい。
ただ、卒業したらサヨナラていうところ。
1年離れてみてどーよな再会はすごくキュンとはくるのですが
それが何故なのか。
どんな葛藤があってなのかが描かれていないのが残念。
その他短編。
全体を通して、職場Hが多すぎ。
もっと落ち着いたところでイチャイチャしたのが見たかったかな