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daidai no recipe
橙のジャムってママレードみたいなんですかね。
ほろ苦さとかあるのかな。
お話から、推測するに甘くて酸っぱさも、ほろ苦さもあるのだろうか。
これは、近親での愛情のループしていく話なんですよね。
五才で親を亡くした亨は、母の実家で育ちます。祖父と叔父と三人暮らし。
なかなか、叔父の幸彦が切ない恋ばかり。
実の父に対しての思い、そして甥の亨に対しての思い。
でも、亨だって幸彦を好きで仕方なくているわけで。
なかなか手離しでは、喜び切れないなぁ…
思いかなって幸彦と亨は結ばれますけど。
初めから家族、そして新しくパートナーとなって。2人とも、閉じた世界から何とか外に出たのに、また同じ2人の世界に落ち着く。
愛が叶って、2人とも貫いたわけですが閉じた世界に対しては、すんなり嬉しく感じなかった。
私には空恐ろしくも感じたお話でした。
結構、禁断の設定ですね…
主人公の幸彦が好きになるのが、実父と甥なんです。
実父には流石に気持ちを打ち明けることはなかったのですが、甥の・亨とは結ばれます。
実父を病で失い、懸命に育ててきた甥の亨をいつしか好きになってしまう幸彦ですが、亨もまた幸彦を愛しています。
幸彦の友人が、幸彦から家族を失わせたくないという気持ちから亨に東京の大学を勧め進学させます。
しかし、幸彦は寂しさに耐えられず生活は荒れていくばかり…
亨もまた、誰と付き合っても幸彦を忘れられず、一生1人で生きていく決意をしてしまいます。
そんな2人ですが、ひょんなことから幸彦の気持ちが亨にバレてしまい、もともと両片思いの2人はあっさりくっつきます。
背徳感は感じさせませんでした。
お互いの歩んできた人生や気持ちが辛すぎて、2人が結ばれた時は素直に嬉しく思いました。
誰を不幸にしてもいけないことだと分かっていても、それでも離れられない強い想いを感じました。
ヤスエイさんの作品を読み直しデー3冊目。
13才違いの叔父と甥。
ここだけ切り取ると、ちょっと山中ヒコさんの「エンドゲーム」を彷彿とさせます。
5才で両親を亡くしてからずっと母方の祖父のもとで育った亨。祖父は母の弟の幸彦と暮らしていて…。
また些細なことが気になりまして。
父が亡くなって5年後に享が16才(高校生になった、という記述から)、幸彦が29才。
そうなると父が倒れたとき、亨11才、幸彦24才だけどいいのかな?
亡くなる直前に幸彦がゲイであることが父親にバレた原因の小林「先輩」は当時大学4回生(22才)なので、先輩より幸彦が年上になってしまう。うーん?
小学生の亨の授業参観に制服姿の幸彦が行ったという回想コマもあるのですが、出会った時点で亨5才、幸彦18才(高3)なんですよね。亨が小学生になった頃には大学生だよな、とかまた細かいことが気になる悪い癖が…。
ヤスエイさんのストーリー構成力の高さはピカイチ!と思っているので、余計にこの時系列に引っかかってしまって粗探し状態になってしまいました。亨が高1から高3っぽくなっている辺りもちょっとあやふやでストーリーを純粋に楽しみたいのに引っかかってしまって。
母の弟だけど親ほどは離れていないという「13才差」というのが、幸彦と亨の関係の変化にもあまり活かされていない感じもしました。
さすがうまいなと思うのは、幸彦目線の回想では不自然なほど亨の存在が薄いことです。亡くなった姉の子ども。両親を亡くした寂しさと不安で眠れなくて、毎晩幸彦の布団潜り込んでくる。幸彦は「亨、大丈夫なんか?」と父に言うけれど関わりはそのくらいで、あとはとにかく父が幸彦の目線の中心にいて、亨との思い出のようなものは父が死ぬまで出てこないのです。
最初読んだときは小さい頃からのつながりが描かれていないことに違和感を覚えたのですが、今回再読してこれはヤスエイさんの狙いだったか!と気付きました。
傷ついた幼な子に気を配れる余裕のなさ、父への想いの大きさと父にだけ向かう関心。そういうものを感じ取れる構成になっていたのだなあとやっと気付けました。読み直してよかった。
亨が小さい頃から幸彦を綺麗だと思っていたのは分かるのですが、いつから好きになったのかは分かりません。高校生の頃にはもう確実に恋愛対象として好きで、父に恋していた幸彦が取ろうとしていた行動のように離れる選択をするのですが、わたし的には大学の先生が!亨が付き合っていた大学の先生が一番萌えました。先生が切ない。先生の最後の言葉もくる。先生!
というわけで個人的には、幸彦と亨にはあまりこころを動かされず、先生が良かったという話でした。
切ない親族間の恋物語。
5歳で両親を失った亨は引き取られた祖父の家で幸彦に会う。
実の父親に恋をする幸彦は父への思いを振り切るために距離を置こうとするが、そんな事をしている間にその父が急死する。
喧嘩別れをしたあとだった事もあり幸彦は自分を責めるが、小さな亨が幸彦の支えとなる。
亨は成長するにつれ幸彦に恋愛感情を抱きはじめ、それを振り切ろうと幸彦と距離をとろうとする。
そんな、図らずして想い人に対して同じ行動をとってしまう二人。
悲しい片恋期間もすれ違いの時期もあるけど最後にはいいかんじまとまるお話し。
たまに読み返したくなるかも
恋してはいけない人を想う。
こういう縛りがあると恋心はよけいに燃えるよね。
恋しちゃいけないの無益な連鎖を、エイヤっと踏み越えるまでのお話。
恋愛ストーリーとしては乗り越える障害や背徳感が大きければ大きいほど盛り上がるのが定石で、お話を作る上でこの設定を選択したことは、まあ、これはこれで、客観的には全然アリだとは思うけど、私はちょっと、うーん、かな。
そもそもの、一番最初の、幸彦が実の父に恋をしてしまった、恋しているって、この大前提を受け入れられるだけの根拠がとか説得力を、私はあんまり感じ取れなくて、冷めた気持ちのまま読了。
小さい頃に両親を事故で亡くし、祖父と叔父の住む家に引き取られた亨(攻め)。やがて祖父が亡くなり、叔父の幸彦(受け)との2人きりの生活が始まるが、攻めは成長するにつれて叔父に許されない気持ちを抱くようになる。逃げるように東京の大学へ進んだ攻めは、叔父を忘れるために別の人を抱き、距離を保つが、想いは消すことができず…。
叔父も許されざる恋をしているのですが、その恋は割と早い時点で物理的に断ち切られ、基本的に叔父と甥の両片想いの話です。
攻めが叔父を忘れるために付き合ってる大学の先生が健気すぎて、もうこっちでいいやん…と思いました。攻めがふたりいたらいいのに…。ぜひ彼にもスピンオフでいい人を作ってあげてほしいです。
叔父を忘れるために逃げる攻めは情けないやつだけど、それを焚きつけた受けの友人桐谷が諸悪の根源だと思いました。こいつ(もはやこいつ呼ばわり)がいなければもっと早くに収まって、大学の先生もつらい想いをしなくて済んだのにな。
1冊全部同じ話で、攻めが幼児(推定5歳くらい)から、大学院を卒業して講師の職に就くまでの年月が描かれています。その間受けの容姿はあまり変わりません。13歳の歳の差のあるふたりですが、今後も見た目にもお似合いのふたりでいると思います。
残酷、切ない。
ちょっと切ない感じなのかなとは思ったけど…それ以上だった。
幸彦はお父さんが好きなんて…。(表紙の黒髪の人)
でも、確かに優しくて良いお父さんなんだけど、母の命日に泣いてる父を見て恋だと気付いた。
で、お父さんの影を追ってか学校の先輩らに抱かれる日々。
たぶん、幸彦も虚しさ自覚してます。
亨も両親亡くして幸彦のお父さん=おじいちゃんに引き取られて3人で暮らすようになるけど…。
おじいちゃんも脳梗塞かで死んでしまう。
ご飯を食べない幸彦に「ユキヒコもいなくなったら嫌だ」泣く亨と「ごめんな」と謝り亨を抱き締める幸彦のシーンにこっちまで泣いた。
(セリフは省略して書いてます)
それから、幸彦は社会人になり亨を育ていく。
亨は高校生、大学生となり東京の大学に行くため幸彦から離れる。
お互いに思いあってるのに壁がある。
私が残酷で痛いくらい切なくなるのは亨が付き合ってる大学の先生です。
最初は亨と先生が出てくるので、幸彦と同じ黒髪だけど…まさかなと思いながら読んでました。
先生が亨に告白、亨は好きな人がいると断ったけど、先生はそれでも良いと言って付き合ってる。
幸彦の幼馴染みの結婚式のため大阪に帰る亨を「行かないで」って言ってるような感じで後ろから抱き付く先生の姿が胸が締め付けられるくらい悲しかった。
たぶん、危機感感じたんだと思う。
大阪には亨の好きな人がいるんだと。
遠回りしたけど幸彦と亨は結ばれる。
どっちも好きなキャラだから応援はする。
けど、どうにか、先生も幸せにしてあげてください。
大阪から帰ってきて速攻で先生の家に行く亨だけど、先生は別れ話を覚悟していた。
少し笑って、やっぱり泣いて、また笑って受け入れていた。
その笑顔どれもハッピーな笑顔じゃないですけど。
辛すぎる恋だったと思います。
描き下ろしでお尻を舐められてイッちゃう幸彦が可愛かった。
壮大なストーリーだった。いっぱい詰まってるのに話の構成が上手いのか読みやすかった。
ヤスエイ先生の「あたためてくれるひと」が好きなので表紙に惹かれて購入決めました。
神を付けたいけど…迷って萌え萌えです。
わーい、ハッピーエンドって喜べる作品じゃないので…。
一応は結ばれてハッピーエンドだけど切なすぎるので…。
でも、中立やしゅみじゃないにするには勿体ない。
読了後、レビュー書くにも胸が痛い。