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yuureigari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
モノクローム・ロマンス文庫の新シリーズは、アドリアン・イングリッシュシリーズとはまたガラリと雰囲気の異なる骨太サスペンス。
本を開いてまず目に入る、小山田あみさん画のカッコよすぎる主要人物紹介ページからワクワクが止まりません。
あらすじ:
FBI、地元の保安官補を経て、民間傭兵派遣会社に就職したトム(表紙右。36歳・身長195cm)。
殺人事件の調査でコンビを組むこととなったプロフェット(表紙左。31歳・身長188cm)は、口は悪いが、頭脳も戦闘能力も非常に優れた最強のエージェント。
社長にプロフェットを守るよう言われたトムだが、逆に彼に助けられてばかりで……
トムとプロフェットの視点が交互に入れ替わる構成。
それぞれトラウマを抱える二人が、己の過去にどのようにケリをつける(幽霊を狩る)かが本シリーズの焦点となっていくのかなと思います。
プロフは、元海軍特殊部隊でCIAの工作員をしていた謎多き人物。
皮肉屋で傍若無人な性格ですが、確かな訓練に裏打ちされた冷静な判断力と戦闘能力は社内随一。
自分より図体のでかいトムを簡単に組み敷いてしまうのが何ともカッコいいです。
その一方で、幼馴染(事件被害者の兄)を失ったトラウマも抱えており、更に人知れず目の病にも冒されている。
強さと脆さ、冷たさと優しさを合わせ持つ非常に魅力的なキャラクターです。
トムは、南部訛りの英語を話す(プロフに『ケイジャン』と揶揄される)元警官。
常識人なのかと思いきや、こちらもプロフに負けず劣らず破天荒。
両腕にはタトゥーびっしり(深い理由があるのですが)、乳首とペニスはピアスだらけ(M?)という相当気合の入った出で立ち。
底辺からの成り上がり者らしい彼がキレたときに見せる凶暴さは非常に危うく、精神的な脆さと紙一重に思えます。
そんな彼を宥め、身の回りの世話まで焼いてくれるプロフの意外な包容力は、本書の数ある萌ポイントの一つ。
本気を出せばトムより強いのに、あえて抵抗せず抱かれるシーンにも萌萌でした。
こんな二人は無論ベッドでも雄々しいまま。
喘ぐ代わりに「くそっ」「くそッ」「くそったれが」「ファック」「畜生」等ほぼ悪態しか出てこないラブシーンは非常に新鮮でした。
擬似男女感ゼロの、男の色気ムンムンのシーンの数々は必見です。
リバップルで、今のところトム×プロフ、プロフ×トムが各2回ずつ。
激しいトム攻めも、テクニカルなプロフ攻めもどちらも非常に美味しいので、次巻以降もリバ続行希望ですv
任務を終え、一旦パートナー関係を解消した二人が今後どのように互いに関わっていくのか。
プロフは過去のトラウマや目の病、テロリストらとの戦いを無事乗り越えられるのか。
トムの生い立ちはどのようなものか。
プロフの隣人・キリアンは今後どう彼らに絡んでくるのか……
等、気になる点が多く、6月発売の次巻が非常に待ち遠しいです。
面白かった!もうその一言に尽きます。
個人的に海外の作家さんがあんまり好きじゃないんですよね。まず登場人物の名前が覚えられない。「えっと、これって誰だっけ?」みたいになっちゃうんですよ…。ミステリーの女王(クリ○ティ)の書く小説でもそうなるおバカな私…orz。なので読もうかどうしようか悩んだんです。
がしかし、小山田さんの麗しすぎる表紙に釣られて買ってしまった。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
元FBIのトム。
元CIA工作員のプロフェット。
民間傭兵派遣会社『EE社』で出会うこの二人の男たちを軸に、とある殺人事件を追いながら、複雑に絡み合う二人の過去、トラウマ、人間関係をバックボーンにストーリーが進んでいきます。
過去と現在の時間軸が混ざり合いながら進むストーリー展開。
そして視点がトムになったりプロフになったり。
初めちょっと読みづらく感じるのですが、一旦読み始めるとこの世界観に引き込まれてしまいました。
二人が働く職場が「民間傭兵派遣会社」というだけあって暴力的なシーンも多い。人を殺めるシーンなんかもあって、もしかしたら読み手を選ぶ作品かなとは思います。
あとセックスシーンも非常に暴力的。
惹かれあう恋人同士のような行為でも、甘い雰囲気でもない。お互いに戦いを挑んでいるかのような。それが非常に印象的でした。個人的に「ファック」という言い回しがあまり好きではないのですが、このお話は「ファック」という表現がぴったりでした。
あと、思いっきりリバってます。地雷の方はご注意を。
いやでも、苦手という方にこそ読んでほしいなとも思いました。理由をうまく説明できないのがもどかしいのだけれど、今まで読んだリバの中で一番良かった。
お互い過去の苦い経験から「パートナーはいらない」と思っている二人なのですが、一緒に仕事をこなしていくうちに徐々に惹かれていく。けれど「過去」ゆえに素直にお互いを受け入れることができない。
二人の抱える過去がなんなのか、二人の追う事件とプロフの関係は、そして事件の真相は。
もうどうなるのか、続きが気になってページを捲る手が止められませんでした。
あとすんごく気になったのが、トムの下半身につけられたピアス。外すとすぐに穴がふさがっちゃうのかあ…、とか、ピアスつけたままエッチってできるんだなあ、とか、どうでもいいことがすごく気になってしまった。トムの体中に入れられたタトゥに、乳首とtnkに入れられたピアス。全身の、全裸の絵を小山田さんに描いてほしいと思ってしまった…(爆)。
ストーリーを通して痛いストーリー展開で、セックスシーンでさえ甘い空気の流れないこの作品において、後半の、トムがプロフへの自身の気持ちを認めた時にプロフに向かって言った「スウィートハート」が、すごくこの話に合ってなくて、それゆえに笑い、そしてそこで垣間見れるトムのプロフへの想いに萌えてしまった。
自身のプライドや、相手を巻き込みたくない想い、守りたいモノがあって、男くさくて、カッコ悪くてかっこいい、そんな男たち。まだまだ謎が解決していない部分がたくさんあって、続きが非常に気になります。
小山田さんの挿絵も非常に良かった。小山田さんの挿絵が、この作品の萌え度を確実にアップしてます。
最後に載っている、続編にあたる『不在の痕』。
あらすじをちょこっと読んだだけでもうすでに激しく萌えてしまった。早く続編が読みたいです。
いかにもBLらしい、かわいい男の子とかっこいい男の子のお話もモチロン好きだけれど、雄同士のぶつかり合いを描いたこんなお話は、とっっても魅力的。
トムもプロフェットも申し分ないぐらいに雄らしくて、クレイジーで、ぶっとんでいて。
かなりキャラに魅了されてしまいました。
突っぱねあいながらも、お互いがお互いに惹きつけられ、悪態をつきながらも手を出してしまった様子に、内心キャーキャー叫びながら読んでいきました。
謎だらけの二人の背景。
たびたび上がるキーワードから勝手に連想、妄想したりともうめちゃくちゃ楽しかった。
初めからプロフェットのクレイジーさはある程度うかがえていました。だから相棒のトムは硬派なのかと思いきや…読み進めていくうちに段々とトムのクレイジーさが際立ってきて、むしろトムの方がヤバいのかも、と。
プロフェットのストッパー要員かと思われたトムがトラブルメイカーとなっていて、逆にプロフェットが世話をする始末。
もしかして、これを狙っていたのか…?と思わなくもない。
だって自分よりクレイジーな奴がいればその世話をするしかなく、結果プロフェットのクレイジーさは案外なりを潜めたわけですよ。
あくまで案外ですが。
しかし帯にある台詞「頼ってみろ、今夜だけ 俺がいる」、完全に逆だと思ってました。してやられた…!
一番好きなシーンは、トムがプロフェットの髪を洗ってあげてるところ。
プロフェットが少し気を許してるとこが、好き。
他にもたくさん魅力的な部分があるんですが、わたしの能力ではお伝えしきれない。
これほど読み終わりたくないと感じた作品は過去ないかも。
それぐらい、わたしのなんていうんだろう…好みというか型にハマりました。
イカレテルけど、イカしてる、そんな野郎たちのお話を求めている方はぜひ手に取ってみてください。
海外ものはかなりの確率でリバがあるので、要注意ですが。
でも、何故だかすんなり受け入れてしまうんですよ。
それは、二人がどっちに転んでも可笑しくないほどに雄として魅力的だからかも。
小山田さんのイラストは、雰囲気ピッタリ!物語をさらに盛り上げてくれています。
しかし、トムのピアス…すごいなぁ。
一体どんな感じだったのかプロフェットに詳しく聞きたいところです(笑)
次巻は6月発売とのこと。
ジョンは?ゲイリーは本当に死んだ?過去一体何があったの?
そして何よりも二人はどうなる!?
他にもまだまだ知りたいことだらけで、このあやふやな展開のまま焦らされるのかと思うと……うぅぅ、待ちきれない!
同時発売のアドリアンイングリッシュの最終巻とどちらを先に読むか悩みましたが、初読み作家さんということで(翻訳だからそんな人ばかりですが)こちらを先に。
アドリアン終了後スタートしたモノクロームロマンス文庫の新シリーズで、なかなかにハードな作品。
表紙を見てもわかりますが、まさに男×男。
リバもあります。
翻訳はモノクロームさんではお馴染みの冬斗亜紀さんなので慣れていたというのもありますか、内容はハードながらも読みやすいように感じます。
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プロフェットは元海軍特殊部隊員(ネイビーシールズ)で、今は昔からの知り合いのフィルが経営する民間傭兵会社(EE社)のエージェント、31歳。
目の病に侵されながらもそれを放置し、死に急ぐかのように生きる男。
元FBIエージェントで、その後は保安官補だったトムは36歳。
ケイジャン(南部のフランス移民系コミュニティ)出身で超常的な勘を持ち、プロフェットのパートナーとしてフィルにスカウトされ故郷を離れました。
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表紙の金髪がプロフェットで、刺青がトム。
最初の印象ではプロフェットの方がイカれていて周囲に嵐を巻き起こしているように見えましたが、トムの方が乗り越えにくい過去を抱えていそうに感じます。
というのは、プロフェットの方はまだわかりやすいものが原因であるから。(すべてはまだ次巻へ続く!なのでわかりませんが)
幼馴染みであり戦友だったジョンの生死や国に与えられていた任務、その任務による心と体の傷、そして敵。
目に見えるもの、触れるもの、そして倒せるものが対象であるのに対し、トムの方は能力による苦しみ、そして言葉や憎しみが相手で、それに対抗するために乳首や局部にピアスを施しつねに己を痛め続けるという壊れ具合。
二人ともが過去に痛みを抱え、かつ、もう隣に並ぶ者は作らないと心に決めているのですが、それは過去に並んだ者を亡くしているからなのかなと。
最初の絡みはプロフェットが受けでしたし、序盤に感じた『危なっかしいプロフェットを年上のトムが見守る』系に思えたわけですが、これが徐々に逆転し、寝ても関係が変わらず読めないプロフェットの腹の中にヤキモキするトムや抱かれるトムなどを読むと、完全に立場が逆転してます。
特に戦場では完全に経験が違いプロフェットがベテランですし、プロフェットの敵との対峙でもトムは足下にも及びません。
プロフェット、すごいカッコ良いです(苦笑
ちょっと困ったのは、口調が二人とも似ているためにこのセリフはどっち?とつねに考えなければならず読むスピードがかなり落ちます。
プラスして時折プロフェットが見るジョンの幻影が喋るのですが、これもまた雄なので…
ただそんなのは置いておけるくらいヤバイです、早く先が読みたいー!
この気持ちはBLの萌えとはまた別で読み物としてのものなのですが。
次は来年6月予定だそうです。
今まで翻訳されているM/M作品の中ではトップクラスの雄度で、しかもいわゆるボーイズラブ的な萌えはもしかしたら皆無かもしれません。
お互いが寝たのはラブからではないですし、最後まで相棒愛と恋愛との境が引かれておりません。
なので翻訳M/Mとして初めてチャレンジし読まれるとしたら、お勧めしにくいというのが正直な気持ちです。
ただ軍や事件系の海外ドラマがお好きであったり、求めているものが一般的な萌えではなくリアルな男同士な物でしたらお手にとってみてもよろしいかと。
個人的には神評価は『読み返したい!』と思った作品につけているのですが、こちらはそういうことでなく、翻訳なので文章の上手い下手は直接的にはわからないもののとにかく凄いなと思わされたので。
体の関係が男同士だからM/Mの枠なのでしょうが、これは男女ならば普通の一般ハードボイルドとして読める作品でしょう。構成のぬるさがまったくなく完成度に唸ります。
野獣のような男二人のぶつかり合い。
最高でした。
翻訳が少し読みづらい部分もありましたが、気になって読めない程ではないです。
むしろ素晴らしい作品を英語の読めない私たちのために訳してくださってありがとうございます、ですね…。
セックスに関してはリバです。
個人的にリバものが好きというのもあり、また女役がどうとかを考えない純粋な求め合いという感じがするのもあり良かったです。
シリーズものなので良いところで切られると覚悟して読んでいましたが、一区切りついたところで終わったので安心しています。
もちろん次巻は楽しみです!
1番のお気に入り作品です。何度も読み返しました。
海外モノはちょっと敬遠していたのですが、
読み始めるとグングン世界観に引き込まれました。
日本のお決まりなBLの展開に少し飽きていたので、展開がとにかく新鮮、そして甘くない男同士の駆け引き。プロフィットもトムもとてもセクシーで素敵なキャラです。3巻まで出てますが、過去に囚われて苦悩しながらもお互い強烈に惹かれ合う出会いの1巻目が大好き。口の悪い二人の掛け合いも好きです。
海外作品の翻訳本にはハマれないような気がしつつ
なぜかうっかり手を出したらどハマりしました。
おもしろい!
BLとか萌えとかより単純に読み物として面白く
ストーリーにグイグイ引き込まれました。
あ、キャラも魅力的です。とてもセクシー。
次巻も読みましたがその続きが待ち遠しいです!
ミステリー好きの方にもオススメしたい。
あらすじにもありますが、シールズ(海軍特殊部隊)→CIAを経由したプロフェットと、FBI→保安官補の経歴を持つトムのバディ物語。
それと、これ重要なんですがリバです。
何回かその手のシーンがあるのですが、おおよそ半々くらいの率。
どちらも攻め気質なので攻め×受けではなく、攻め×攻めといった印象です。
リバというと敬遠しがちな人もいると思いますが、これはぜひ読んでほしい。
攻めとしての幸せ、受けとしての幸せみたいなものをお互いに共有できるというか、
どちらの側での快楽もお互いに共有したいというか。
そういった同性同士で恋愛する醍醐味を感じます。
話は、視点が交互になって進みます。
これが凄く良い効果を挙げているなと思いました。
それぞれの気持ちがよく分かるし、別行動している時などの動きもばっちり把握できるので、2人に感情移入し易い。
またお互いに対しての感情、考えていることなども分かるので、「実は意識しているじゃないか」と読み手側はにやにやできたりもします。
相手を少しずつ理解し受け入れていく過程はお見事。
1つ何かが起こるたびに(ほんの些細なことでも)、関係が微妙に変化していきます。
少し近くなったり、かなり遠くなったり、まるでジェットコースターのよう。
それでも読んでいて辛くないのは、やはり各視点での相手への気持ちが分かるからかもしれません。
しかし全体の関係性としては「三歩進んで二歩下がる」といった感じで、そう簡単に相手を心底から受け入れることができません。
2人ともになかなか重い過去があり、そういった「秘密」を話すことを双方ともに拒絶しているのですが、この巻では意図せずしてプロフェットの過去に片足を突っ込むような形になります。
ラストでは「え! そんな……」と思いましたが、続巻が出ているので大丈夫です!
色々書きましたけど、2人はお互いが好きだし、ちゃんと恋人になれますよ!
糖度も巻が進むごとに上がりますので、安心して次もどうぞ!
小山田先生のイラストの美しさも必見です。
物騒な表紙とタイトルが気になり読んでみた。
民間傭兵会社のエージェント二人がメインで、あまり馴染みのない世界が覗ける。拷問やその他残酷なシーンは、詳細描写がないため読みやすい。低糖度ながら熱い場面もあったりと、恋愛面も充実していて面白かった。
プロフェットは仕事に必要な能力値が最高レベル。様々な描写からそれが伝わってきて、圧倒されそうなほど。こういうタイプが視点主だと、展開がハイスピードで進んでくれるのでとても好み。
表面の顔を取り繕うのが上手いが、内側にはかなり深く歪な形の闇を持っていそう。
対するトムは精神的に不安定に見えた。そこにはっきりした理由があると匂わせ続けるも、全容はまだ語られない。こちらの闇はまっすぐで根が深そう。
意外に恋愛脳で、プロフェットへの気持ちが溢れすぎて思い悩む心理描写が長く楽しめる。恋のグダグダが硬質な物語に綺麗に溶け込んでいるのがすごく良かった。
仕事上のパートナーとなった二人は、物理的にも精神的にも激しくぶつかりながら近付いていく。お互い、相手の触れられたくない場所を意識しながら自分を顧みたりしていて、読み応えがあった。
三人称で頻繁に視点が切り替わり、二人がそれぞれ自分の闇に向き合う様子が描かれる。相手の影響を受けつつも、自分の心には自分一人で挑むところが良い。心がどれだけ惹かれていても、ちゃんと自分の足で立ってる感じがとても好き。
疑問だったのは、二人がクリスの死を追う任務に就く理由。民間会社なら依頼主がいないと報酬がないのでは?等々、話の本筋に関わることなので気になってしまった。警察の後に非公式捜査を行っていて、クリスが会社に関係する人物かと思いきやただの地下ファイターだし、会社側の対応も後出しで重要度が低いなどと言い出して謎だった。
絆が強固になる出来事がいくつもあり、それゆえにラストは辛い選択をする。こんなところで終わられても困るのだが、次を読んでも完結巻の邦訳はまだ出ていない。発売後にまとめ読み決定のシリーズ。
挿絵も素晴らしかった。気合いが入っているのか、小山田さんってこんなにすごかった?と見惚れ、挿絵買いしてみたくなった。
読後にプロフェットが歌っていた曲を調べてみると、歌詞がめちゃくちゃ泣けて良かった。
メモ:Flogging Molly「If I Ever Leave This World Alive」
海外小説ならではのスケールが大きくスリル満点な展開に引き込まれ、気付いたら最後のページでしたww著者も勿論ですが、ハードボイルドな原作の臨場感をリアルに伝える訳者の方お見事です!
プロフェットとの長きにわたる公私ともに渡るパートナー生活の上に出したトムの巻末での選択に「普通逆でしょ!!」と呆然としてしまった。結末が海外小説らしく皮肉がきいてるなー。トムの心情や身の上を考えると、当然の切ない決断だけど、読者としてはヤキモキし、続きがある事にホッとします。
前半はトムを含めた生まれつき「暴力」への衝動を抑えられない男達にとって何処に受け皿があるのか考えさせられたり、後半はプロフエットが過去と対峙し、厳しい現状を乗り越えていく様が印象に残りました。まだほとんど問題が解決されていないので、続巻に期待です。
モノクローム文庫は海外小説ならではで、リバが多いですね〜。普通に屈強な男同志がパートナーで、BL小説のように受け攻めがきっちり分かれてない感じです。時々BL小説の受けに女性の部分を見かけてモヤモヤ感じる事のある自分には、モノクローム文庫は肌に合います。キャラクターが弱い部分も見せ、カッコつけすぎず、わざとらしさが無いので安心して読めました。役者が揃った所で次巻で世界が広がるといいな。