サバイバーズ・ギルト～遊び人の恋

理解に苦しむ

過去に遭った事故のせいで、日々悪夢を見、親友を死なせてしまった罪悪感に苛まれている大輔（攻め）。人肌がないと眠れないトラウマを隠し、男女問わず遊びまくる軽いキャラクターを通しているが、唯一の理解者である親友の弟と出会い、今までに経験したことのない気持ちを覚える。


タイトルのサバイバーズ・ギルト（大事故で生き残った者の罪悪感）、バスの大事故での生き残り、という設定で、このご時世でちょっとヤバげなタイムリーさを感じてしまいました。発売日がもうちょっと後なら発売延期になってたかも、と思いました。

それはさておき、内容はかなりお粗末でした。
親友の弟に惹かれたって理由がそもそも顔だってのが萌えない。好みの顔だから気になって、それから本気で惚れたというならともかく、 好きになった大前提がルックスなんですよね。
あと、落としたい相手に会うたび「親父は会社の社長なんだ」って…ギャグですか？ 自分が社長ってんならともかく、いい歳した大人が親の肩書きで口説くなよ…。

そもそも、攻めの事故のことやトラウマを唯一理解して、深夜に駆けつけてくれる親友がいるんなら、相手はその親友でいいじゃん、と思う。なのにどうして、顔が可愛いってだけの理由で親友の弟に走るのか…。
親友は黒髪短髪でガタイのいい男前。親友×攻めだったら「萌」評価くらいにはなったかも。