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受と攻の恋愛感情は限りなく普通です。
問題は受に執着する二人の男です。
一人は拘束と所有欲に塗れ、
そしてもう一人は従属と崇拝が嵩じて
所有欲に溺れかける。
後者はやがて多少浄化された様では
ありますが、評者は彼に共感する事は
出来ません。
彼が愛を捧げているのは彼が心の中で
磨き上げた虚像に対してでしょうから。
運命的な出会いをした二人が許されない恋に堕ちた、シリアスなお話です。
物心ついた頃から、地下室で暮らしてる暁人。
暁人は、未来が見れる一族の末裔で、橘財閥のために占いをさせられていたのです。
外の世界に憧れる暁人は、こっそり地下室を抜け出します。その時に出会ったのが、橘財閥に恨みを持つ高見沢でした。
その時はすぐ別れたけど、高見沢は、後日占いをしてもらいにやって来るのです。
そして、暁人を外に連れ出します。暁人は好きだから連れて行ってもらえると思ってるのに、高見沢は復讐のためで…。
でも本当は、高見沢も一目見た時から好きになっていたのです。
そんな二人を、もちろん橘財閥が放っておくわけもなくて。暁人は連れ戻されて、高見沢は死んだと伝えられます。
ショックのあまり、未来が見えなくなった暁人に待っていたのは、橘会長の毒牙でした。
この会長が、ホント気持ち悪かったです。
暁人の誕生した秘密にも、驚きます。黒田(暁人の付き人)の暁人への執着も、高見沢の精液を暁人の体からかき出すのがゾクゾクして萌えます。
最後の黒田と高見沢の暁人の取り合いでは、シリアスなのを忘れるような微笑ましさで良かったです。
未来を予知できるせいで地下に幽閉されてた少年(受け)と、受けを幽閉していたオッサンに恨みを持ってる青年(攻め)のお話。
この攻めよりも、世話役の黒田と結ばれて欲しかったな。
ただ、CJ Michalskiさんのシリアスめなお話は、いまいちピンとこなかったです。
シリアスめなんだけど、登場人物の行動が感情のシンプルさそのものはアホアホ作品とあまり変わらないんですよね。
簡単に好きになるし、簡単にエッチするし。
アホアホ作品では安易だとは感じないのに、この作品ではそれを安易だと感じてしまいました。
セリフ回しも展開もキャラも、陳腐に思えました。
CJ Michalskiさんは、アホアホ作品か可愛い作品かを、コミカルなタッチで描いてる作品のほうがいいなァと思いました。