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sekai wa bokura no koto nanka shirimoshinai
『世界は甘いお菓子でできている』のスピンオフとのことですが、そちらは未読。
人物関係がサラッとしか紹介されていないので、甘いお菓子~を読んでからの方が楽しめるのかもしれませんが、でもまぁこちらだけでも問題なく読めました。
面倒くさがりで執着を見せない眼鏡無精ひげ小説家と、素直になれないツンデレ金髪箱入り息子のお話。
気ままで気位の高いギデオン。でも所々に現れる、陣への想いにキュンとしました。
切なく顔をしかめたり、素直になれなくてツンとしたり。
自分勝手で傲慢で人にも物にも執着しない陣ですが、なんだかんだとギデオンに振り回されていて、時折見せるギデオンの純情さと不器用さに知らぬ間に惹かれていくのですが…うまくいかないのが恋ですねぇ。
ギデオンが抱えるものは大きく、自分を抑制してきたギデオンはずっと諦めることを選択してきたんです。
だから、陣のことも『諦める』と──。
そう選択したからこそ、素直に気持ちを告白し、そして去っていくギデオン。
陣からの電話のあと、陣を想い、涙しながら胸の内で綴られた言葉に思わず涙です。
だったらいいな、と願うギデオンがいじらしくて切ない。
諦めないでギデオン!と強く願ってしまいました。
最後は陣が頑張ってくれて、ハッピーエンド。
まだ大円団、とはいかないけれど二人で乗り越えていくんでしょう。
カバー下の4コマも必見。
ギデオンは意地っ張りは相変わらずだけど頑張ってる様子、そしてなんだかんだと言っても二人はラブラブなんだとほっこりです。
「世界は甘いお菓子でできている」のスピンオフ、お兄さんギデオンの物語です。
ギデオン(兄)・ソロモン(弟)の実家は、実はボルドーのシャトー。ギデオンは当主です。
ソロモンが日本人の刀真と恋をして日本に住むことになったので、ギデオンは日本語を学び頻繁に日本を訪れる。
シャトーの御曹司のくせにワインでベロンベロンになって、刀真の幼馴染でラノベ作家の坂本陣と酔った勢いで……
という設定だけど、日本にしょっちゅう来て、来るたびに酔いつぶれて抱かれて、というバレバレの不自然さ。そう。ギデオンは陣に惹かれてる。
でも陣は不実な野郎で、面倒はゴメンだとギデオンをセフレ扱い。
そんな陣と激ツンデレで素直になれないギデオンの恋物語は、初めはどうも噛み合わない。
シャトーの当主としての役割を果たそうとするギデオンは、結局陣を諦めて家同士の決めた婚約者と結婚しようとします。
最後の思い出に陣と温泉旅行に行って全身全霊で告白して。泣き虫のギデオンに萌える!
前作のソロモンが白馬の王子様なら、本作のギデオンは囚われた姫君。
陣は姫をさらいに来るワイルドな狩人?
あの不実な陣がフランスまでギデオンを追いかけ、ギデオンの父親に2人を認めてもらうために、殴られること覚悟で話をします。ソロモンの援護もあって認めてもらえる2人。
陣はパリに暮らすようになり、ラスト照れ照れのプロポーズあります。
萌x2寄りの「萌」で。
小説家の攻めは、いけ好かないと思っていたフランス人、ギデオン(受け)と酔ったはずみで寝てしまう。何事にも執着心を抱けない攻めは、その関係をセフレだと位置づけ何度か関係を持つが、ツンツンして自分を振り回す受けのことが気にかかって仕方がない。受けと旅行した折に告白され、心が揺らぐが、名シャトーの後継ぎである受けはそのまま攻めの前から姿を消してしまい…。
『世界は甘いお菓子でできている』の攻めのお兄ちゃんが主役のスピンオフ。前作の主役カプも結構登場しますが、未読でも問題なく読めます。
前作は話の展開に重みがない上に、受けも攻めもあまり好きになれずハマれなかったのですが、今回の本はフランス人の受けがなかなかいいツンデレで、可愛く思えました。
そのぶん攻めにムカつきました。酔っ払った受けとヤっちゃったあと「まさか俺と恋愛したいなんて思ってないよな」とセフレ認定、受けに告白されても返事もしない。心ではぐるぐるしてたらしいのですが、何様だよと思ってしまいました。最後はなかなか根性見せてくれたので、許せたとまではいきませんが、ちょっぴり見直しましたけど。
こんなデリカシーのない攻めなのに、周囲の人間から好かれまくってて、それが疑問でした。まあ受けが健気で好感が持てたので、作品全体としてはまあまあ萌えられたかんじです。
『世界は甘いお菓子でできている』のスピンオフ作品ですが、
前作未読でも問題ありません。
ラノベ作家とワイナリーの後継者との国際恋愛です。
努力しなくても何でも思い通りになってきた陣は、
友人の弟でフランス人のギデオンと関係を持ちます。
何にも執着したことが無い陣ですが、
ツンデレなギデオンに振り回されっぱなし。
陣を好きだというギデオンでしたが、
フランスで結婚するという話を聞きーー…⁉︎
陣は執着しないんじゃなくて、
失う前に手放してしまう人なんですよね。
それでいて、意外と引きずるタイプ……
ツンデレなギデオンに振り回されながらも惹かれていきます。
ただ陣のズルイところは、
ギデオンには好きだと言わせるくせに、
自分は答えを出さないところ。
対するギデオンはツンデレだけど健気で一生懸命で、
泣き虫だけどとても愛らしいキャラクターでした。
家と幼なじみを守るために結婚する決意をしても、
心はずっと陣の元にあります。
ラストは陣が初めての執着をみせ、
弟・ソロモンの助けもあってハッピーエンド!
どうなることかと思いましたが安心しました^^
陣がギデオンに告白する場面はグッときましたねー
タイトルにも深い意味を感じました。
詩的なタイトルに切なさあふれる美しい表紙。
これはきっと胸を締めつけられてしまうんだろうな…、という予感に胸を躍らせつつ、ページをめくってみました。
……うーむ。
予想だにしなかった受けの反応。
最初から全力で攻めへの想いがだだ漏れではないですか。
「世界は甘いお菓子でできている」を読んでいないので、そもそもの基本情報が欠如している状態なのですが、ギデオンはこんなわがまま王子な性格でOKなのでしょうか。
老舗ワイナリーの跡継ぎで、10才から父に連れられて世界中を飛び回り、好きなものやほしいものは諦め、ただ次期当主になるべく教育されてきたというギデオン。
後半で弟のソロモンからそういう事情を説明されるまで、甘やかされたわがままぼんぼんにしか見えませんでした。
経営学や帝王学的なものを叩き込まれた人間というよりは、甘やかされ倒した10才くらいのお坊ちゃん的行動ばかりで、しっくり来ませんでした。
さらに言ってしまうと自分を殺すのが習慣になっているのであれば、ジンに対してポーカーフェイスを保つくらいの演技はしてほしかった…。
もう最初から「ジンが好きー!!」って全身で言っていて、誰にも何にも執着しないジンとのテンションの差が…。
この作品、執着心が希薄なジンの設定がなかなか良いので、そういうジンに対してポーカーフェイスのギデオン、だけどベッドでは情熱的で、そのギャップにジンがやられるっていう流れだったら、きっとすごく萌えた。
家のための結婚や婚約者の事情の辺りも、ポーカーフェイスを保ちきれずについジンの前で愁いを見せてしまうなんて子だったら、完全に萌えた。
って、もう全然違う話になっちゃいますね。
ジンの回想シーンを踏まえて、そんなジンが初めて誰かに執着を見せる辺りから結構な萌えの波が来るにも関わらず、横でわがまま王子が常にソワソワほっぺを赤らめてチラチラしているおかげさまで引き潮…。
こんなこともありますね。
エビスセレブリティーで、不破先生のイラストやコミカライズ版にははまっていたものの、オリジナル作品を読む機会を逸していました。
それでこの度この作品を選んで読んでみた訳なのですが・・・
ごめんなさい・・・
私には全く合いませんでした・・・
なんとうか先ず攻め様が全く受け入れがたい人格の方で・・・
執着心がなさすぎる・・・にも程があるというか・・・
私が執着攻めが好きだから尚更だめなのかもしれませんが、とどめとしては、猫をあげちゃうエピソードを読んで完全に苦手意識が・・・
しかも身勝手さにも程がある・・・と言う感じで感情移入も同情も一切できませんでした。
そして健気系の受け様もなんというか、色々とどうなの!?って思う所もあってちょっと好きになれませんでした。
切ないすれ違いの末にくっついた時も、正直納得がいかなかったです。
その上、猫のエピソードが悲しくて切なくて泣けてしまって・・・
個人的には読むのがすごく辛い作品になってしまいました。