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monster friend
作家買いです。
基本は先生のファンですが…
本当に合わなかったです。
執着攻めは大好きなのですが、
愛があるから好きなんだと考えさせられました。
正直、自分が同じ事されたら世界一嫌いになるでしょう。
少しでも勧善懲悪の心があるなら攻めのやったことはとても許せません。恨んでも好きになる事は今後無いです。
(ネタバレ注意)
受けも受けで、のほほんとしたキャラというのを強調してるわりに姉を事故で亡くしている攻めに死ねと言っていたり、攻めのイジメを傍観していたり
何となく好きになれなかったです。
ホラー仕立てにしたかったらしいけど、ホラーかな?
丸木先生は、サイコがお好き、日常に潜む恐怖を書く題材としてピッタリだと思う。面白かった。
電子版には、「たのしい夏まつり」と「その後」が入ってました。
杉浦湊:
「全てが平凡な」一人っ子だと、周囲も本人も思い込んでいる。
実際は、おっとり優しい魅力的な、睫毛の長い色白美少年。高梨家姉弟が取り合うほど、可愛らしい子。
高梨悠馬:頭脳明晰、美貌、高身長の誰もが羨むイケメンは表の顔。実は、情報戦が上手いサイコパス。
愛する湊を独占するために、湊は「凡庸で魅力がない」と周囲にスリコミを行い、敵を潰す。
高梨皐:
二人より一つ年上の悠馬を嫌う実姉。
湊を守るために「将来結婚する」と約束。
その後、川で転んで溺死。 湊はそれ以来、水が怖くなる。
悠馬の二面性;周囲に見せる顔と、実際の素の顔が違うことに湊が気づいたのは、
湊に彼女が出来たとき。「暗殺」の標的にされてしまう。
思い通りにならないと、悠馬は情報戦を仕込んで、自滅に追い込む。
四面楚歌に追い込み、湊が悠馬の元に来るように仕掛ける。
悠馬は平素かから情報戦を仕込んでいる。自分が優位なるよう周囲を洗脳済みなので、
標的が真実を言うほど逆に「嘘吐き」だと周囲は思う。
姉の皐を悠馬が始末した時から、湊の人生の選択権は悠馬のものになっていた、というお話。
カワイイ湊、気の毒。
番外編は、翌年の桜の季節の二人について。
攻めの執着でご飯三杯食べられる私は、丸木先生が大好き。数々の攻めの執着を見せてもらうたび、これこれこれー!とテンションが跳ね上がる。こちらの作品もその執着は凄まじく、ゾワゾワ怖気立つ感じで良かった。
モンスターというより、サイコパスな攻め。
これは好みが分かれるんじゃないかなーというのが読後の感想。(今回再読なんですが、やはり手放しで、誰にでも読んでみて!とは言い難いという感想は変わらず)
攻めの執着があまりにも身勝手である事や、何も悪くない受けが攻めのせいで辛い目にあってしまうところなどが理由。
でも、異常なまでの攻めの執着が作品としてとても面白かったので、執着攻めがお好きな方にはぜひお勧めしたいです。
ここからは、ネタバレというか作品の終わり方について語りたいので作品未読の方はご注意を!
受け攻めの感情の行き着く先にズレがあるところが、個人的に納得のできるエンドで好みです。
本来私は、お互いが最愛の人で終わるストーリーが好きです。
しかしながら本作は「お互いが」最愛ではない。片方だけが、です。
いや、あんな一方的な愛を最愛とよんではいけないかも知れない。笑
攻めは身勝手以外の何者でもないけれど、受けを愛してやまない感情がある。むしろ、その感情しか無いがゆえの異常性なのだろう。
そんな攻めに受けも最後は絆されるのかと思いきや、最後まで受けにあったのは、諦めの感情であり、放棄した感情。
攻めに対し何かしらの愛はあるのでしょうが、攻めと同じ種類の愛だとは、とてもじゃないが思えない。
自分の本来の好みとは違いますが、このエンドで良かった、このエンドだからこそ良かったと思える作品。
散々、不気味なまでの攻めの執着を見せられ(私にとっては、見させてもらって)最後に受けが攻めをすんなり受け入れてしまったのなら、私は拍子抜けしたのではないかと思います。
そして。
受けの一人称で進むお話だったのですが、私は受けのおちゃらけ具合を楽しみ、深刻なシーンも受けの前向きさに救われながら読み進めたんですね。それが終盤になると受けは全く茶化さなくなるし、なんだか、ほんの少し、人が変わったような。
うーん。これはまさに攻めへの迎合?融合?
考えれば考えるほど鳥肌もので、やっぱり丸木先生、大好きだわと( ^∀^)
面白かったです。
他のレビューを見て、何となく内容を理解してましたが、実際の本を読むとまた違う感じがします。
とにかく、怖かった!!
結構、ヤンデレや執着系は好みで読みあさってるのですが、1位2位を争うほどヤバイ攻めです。
執着といえば、執着なのですが、一言で言うと、サイコパスです。
自分の思うことが正しい。絶対。という性格で、受けくんの意見は一切聞きません。
自分がこうしたいからと言う思いで、行動していきます。
受けくんの考え方が軽めだったので良かったですが、ネガティブだったら、読めなかった。
それくらい、サイコパスです。
丸木さん作品2冊目ですが、才能ある気がしてなりません。
好みは別にして、心に残る一冊を届けてくださいます。
今回はタイトルぴったりな幼馴染モンスターに惚れ込まれた哀れな受けのお話。
作者がサイコパスというだけあって、攻めのヤバさが飛び抜けていました。
世界は自分中心に回っているが、それを悟らせないどころか周りを納得させて、その世界を実現できるんですよ。
たち悪いったらありゃしない。
ハイスペックだけど、人間力最低なギャップに痺れた。
好きなんですよね。
別に一人で難なく生きていけるのに、受けは俺がいないとダメなんだ、何もできないと断言してくる攻め。
狂気を感じるのは、それが当然なんだと周りに思い込ませる力があること。
みんな無意識に攻めの駒になってるんですよ。
そうするために常日頃から皆に優しくし、好かれる環境作り(地ならし)をしているんですけどね。
不穏な真実が明かされても、まさか彼(攻め)がそんなことはしない、受けのために嘘を吐いている、なーんて。
そんな彼に酷いことをしているのは受け、とすり替えられている展開は見事すぎて感心しました。
これを学校という狭い環境でやられたら詰むよな…怖かった。
愛あっても、自分の思い通りにするためなら受けを徹底的に追いこむスタイルもたまりませんでした。
受けはあくまでノンケのまま、モンスターに食いつかれていく様も良かった。
学生が遠い世界になっていたので、久し振りのこのザ・学園生活みたいなノリには少しムズムズしましたけどね。
受け視点なのでこの思春期真っ盛り?(笑)なお年頃の感覚についていけないとちょっと辛いかも。
攻めの属性に興味を惹かれて手に取った一冊。しかし腹黒さが陰湿方向に突き抜けていて、なかなかしんどかった。
丸木さん、たぶん初読み。するすると読みやすい文章。一人称だが独り言感が出たり説明調になって違和感を覚えることもなく、三人称一視点と変わらない感じ。
湊は甘やかされて育った設定どおり、精神が未熟。それに、学生だから仕方ないとはいえ、高校生にしては生きている世界が狭すぎる。悠馬からの優しい虐待を受け続けてきた影響がそこかしこに出ている。思考はポジティブなので作品の雰囲気が過度に暗くなることはないが、ここまで何も考えられないキャラにしなくてもなあと、生み出されたことが可哀想になるところもあった。
悠馬はもう何とも言えない。子供の頃から明るく邪魔者を消す先天的なサイコパスのようだが、元々の気質が違っていても、こうした人間に育ちそうな家庭事情を抱えている。その原因は悠馬が作っているから、これもまた何とも言えないのだが。
ストーリー前半はとにかく湊が追い詰められていく。漂う雰囲気が怖すぎて、本気で女子キャラ山崎を応援してしまうほど。だがとことん逃げ道は塞がれ、悠馬に捕らえられる。
中盤、湊は田舎に逃げていく。たぶんここがキーポイントになるシーンで、湊は何の策もなくただ傀儡のように謝ってしまう。この瞬間に物語は終わってしまった。湊の自我は死に、あとはただだらだら二人で堕ちていくだけ。
その後は盛り上がる事件もなく、湊が自分を取り戻すこともなく、本当にただ流れるように終わっていった。主人公が廃人になりサイコパスが幸せを手に入れる、後味が悪すぎる結末だった。メリバってやつなのかな。
エロシーンはわざとなのか擬音の表現が汚く、どれもモブおじに犯されるシーンの描写みたい。本当に心が通じ合って、というエロはないので楽しめなかった。
後半でもう少し何かあればなあと、そこがとても惜しい。湊が自分で何かしたり決めたりというプラス方向の成長が無く、悠馬の描いた軌道を見せられただけでは物足りない。せめて湊を意思を持つ人間として終わらせてくれたらなあ。
萌えツボには嵌らなかったが、キャラブレなしにサイコパスを書き切った作品は新鮮で、他の作品も読んでみたくなる作家だと思った。
三行感想
>攻めがサイコパス
>攻め姉が可愛い
>攻めがサイコパス
普通に感想
サイコパスって他者に愛情を持つことがないとか言われてるんですが、この攻めはまさにソレです。
受けへの愛情はありません。執着はしてますし、終盤では攻めなりに可愛がっているのは分かりますが、恐らく今後攻めが「愛情」を持つのは難しいのではないかな…って感じで読み終わりました。
「僕は受けたゃが大好き…。受けたゃが僕から離れたらしぬぽよ…」みたいなヤンデレがお好きな方にはあまりおすすめできません。多分この攻めは受けが自分から逃げたら受けをコロすか腹いせに受けの知り合いをコロすかしそうです。
個人的に受けの為に人生潰せる攻めが好きなので、自分の為に受けやその周りの人生を潰せる攻めがお好きな方におすすめです。
あと攻めの姉が可愛いです。人外的なキャラですが、攻めと違って人間味があります。
受けも攻めへの愛はありません。怯えと無気力感とかで攻めと一緒にいます。
たまにこういうBLを見かけますが、ラブ要素あんまり無いのがネックですね。
せめてもっとこう、受けの反応が違ったらホラー的になりそうなんですが…。あとがきにもあるようなのに不思議ちゃんなので、少し中途半端な印象を受けました。
あと攻姉以外に受けのことを思いやってくれる人物がいなかったのが精神的にキました。実の◯◯にさえ必死の訴えを聞いてもらえないなんて詰んでるなぁと…。
まとめ
受けを自分のものにする為なら手段は選ばないタイプの攻めがお好きな方におすすめです。
ヤンデレと言うよりは、サイコパス系です。
ラブ度は低めですが、濡れ場は多めです。
個人的にハマれませんでしたが、ハマる方にはかなりハマりそうなお話です。
モンスターペアレントならぬモンスターフレンド、というところがポイントのこのお話。
確かに身勝手なモンスターペアレントみたいに、身勝手に愛情注いで勝手に守ってるところがモンスターだなと納得。
そして作風は、途中までは丸木先生には珍しいコメディタッチだったので「おやおやおや?」と思っていましたが、後半は安定のホラーテイスト。
なのにラストでスッキリとした読了感を味わえるという、一度で二、三粒おいしいという作品でした。
執着攻め・ヤンデレ攻めが好きでよく読むのですが、そういうのって落としどころが難しいのが難点で。
ヤンデレが改心するのもいいし、受けが闇落ちさせられるのもまたいいものですが、たまには攻めが痛い目に遭ってもいいと思う。
本作は、
「モンスターフレンド」
「たのしい夏休み」
「その後のこと」
「特別版」
が収められているのですが、「モンスターフレンド」〜「その後のこと」までは、典型的なメリーバッドエンド。
しかし最後の「特別版」のラストが実にいいな、と。
自分にとってのハッピーエンドを勝ち取ったはずの攻めは、最後の最後に、受けに恐怖を植え付けて逆らえないようにして囲い込んだがゆえの虚しさを感じる。
けれど人間らしい感情に欠損がある攻めは、自分が虚しさを感じていることが理解できず、ただ満たされない思いを抱えるしかない。
いいラストだな、と思いました。
攻めが紛うことなき悪魔(モンスター)であるからこそ生きてくるラストだと思う。