モンスターフレンド

monster friend

モンスターフレンド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×225
  • 萌23
  • 中立15
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
28
得点
469
評価数
132
平均
3.8 / 5
神率
43.2%
著者
丸木文華 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773087970

あらすじ

初めてできた彼女に浮かれる湊に、幼なじみで学校一のモテ男・悠馬が見せたのは湊ですら知らなかった裏の顔で──!?

表題作モンスターフレンド

高校生
高校生

レビュー投稿数28

タイトルの字面だけみると可愛いな~と思っていましたが…

作家さん+あらすじで買いました。
丸木さん大好きな上に「モテ男に執着される平凡」という大王道大好きな私には即買いなあらすじだったのでホイホイと…

モンスターフレンドというタイトルからモンスターペアレントのように
過保護な攻めで受けは身の回りのこと全部やってもらえる、
周りが受けに些細なトラブルを持ちこむだけで(╬`Д´)ゴルアー!
ものなのかな、と思っておりましたが色々な意味でモンスターでした!!!!
もちろんモンペのように「受けに関わる害は排除する」というところもありますが、「人間じゃない自分の知らない何か恐ろしい生き物」そういう攻め様の怖さがモンスターと表現してしまうと可愛く聞こえてしまうぐらいのじわじわ感です。
サイコパス具合の描写が本当にお上手で、自分の目的を達成するためなら
他がどうなろうが構わないドロドロ感というのはヨクありますが、この攻め様は
「え?なんで?いいじゃん~♪」というライトな気分で恐ろしいことをやっているので本当に怖いです…
訳あって普通はトラウマになっているはずの「水」が大好きなところや
信じられないことを実行中の感想が「キラキラ綺麗だな~」というところ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
普通は受けの知らないところで酷いことしてて、受けは幸せ~みたいなのが王道ですが、平気で受けも追い詰めています。
そして「グイグイ攻められ結局攻め様を好きになりハッピーエンド」が定番ですが…そのまま自分はなくなって攻めが思うように生き攻めの一部となって生きて行こう…と死んでいるのと変わらない状態です。
そんな攻め様は「受けを手にいれたんだから何でもいいよね」と受けへの精神的ケア面などはありません。
執着溺愛と言えばそうなのですが、純粋に期待をしている方は注意した方がいいかもしれません。

ネタバレないように…と思いとても抽象的な文で申し訳ございません
(文章力がないのも大きいのですが…)
ですが、王道が苦手な方も作品として素晴らしいので
怖いもの読みたい!と思われる方は一度ご覧になられて下さい☆

28

風鈴

私は全く駄目でした。途中から読むのが苦痛でしたが新書で
高い金を払ったので何とか必死のパッチで読み終えましたが
湊が山崎さんを巻き込まないように守ったところだけは
良かったです。でも私はBLは現実逃避に読んでるので
女性キャラが多数出てくるものは基本好まないですが
クソみたいな男社会の現実を生きている女性達にとっては
程度の差はあれ何でこんなクソみたいな男の話を高い金出して
読まなきゃいけないんだろうと思いました。胸糞悪い話でした。

モンフ

モンスターペアレントならぬモンスターフレンド、というところがポイントのこのお話。
確かに身勝手なモンスターペアレントみたいに、身勝手に愛情注いで勝手に守ってるところがモンスターだなと納得。
そして作風は、途中までは丸木先生には珍しいコメディタッチだったので「おやおやおや?」と思っていましたが、後半は安定のホラーテイスト。
なのにラストでスッキリとした読了感を味わえるという、一度で二、三粒おいしいという作品でした。

執着攻め・ヤンデレ攻めが好きでよく読むのですが、そういうのって落としどころが難しいのが難点で。
ヤンデレが改心するのもいいし、受けが闇落ちさせられるのもまたいいものですが、たまには攻めが痛い目に遭ってもいいと思う。
本作は、
「モンスターフレンド」
「たのしい夏休み」
「その後のこと」
「特別版」
が収められているのですが、「モンスターフレンド」〜「その後のこと」までは、典型的なメリーバッドエンド。
しかし最後の「特別版」のラストが実にいいな、と。

自分にとってのハッピーエンドを勝ち取ったはずの攻めは、最後の最後に、受けに恐怖を植え付けて逆らえないようにして囲い込んだがゆえの虚しさを感じる。
けれど人間らしい感情に欠損がある攻めは、自分が虚しさを感じていることが理解できず、ただ満たされない思いを抱えるしかない。
いいラストだな、と思いました。
攻めが紛うことなき悪魔(モンスター)であるからこそ生きてくるラストだと思う。

17

コミコミで買われることをお勧めします!

コミコミの通販の方でトップページに載っていて、表紙とあらすじが気になり悩んだ末に買ったんですが、買ってよかった!
最高でした!受けが攻めの策略にハマってしまった所などは少しいや、大分心にきますが、全体的にダメージは受けますが、最後に見て良かった!って思いました
もう、本当に攻めがサイコなんで、読み手を選ぶと思いますが好きな人はドンピシャだと思いましたし私はドンピシャでした。
あと、タイトルにも書いてるんですが、コミコミで買う事をお勧めします!
コミコミ特典の小冊子でより2人の関係性が分かります
ネタバレになってしまうのであまり言えませんが、受けくんっ!……って感じで。。。
さらに物語に感情移入し過ぎて泣けました( ; ; )

初めてBL小説を読んだんですが、その作品がこの本で良かったです!
なので評価は神にさせて頂きました!多分これから何度も読み返す作品になると思います!


続編とか短編でもいいから読みたいです‼︎

16

ホラー小説

個人的に神評価ですが、評価は分かれる作品だと思います。

とにかく攻めの悠馬が怖い。
イケメンで外面はいいけど腹黒、というキャラクターはよく見かけますが、この悠馬という男は腹黒なのではなく、完全にサイコ野郎です。
読み進めるごとにゾゾゾ~ってきます。
対する受けの湊は普通の男子学生で、本編はこの湊視点で進みます。
湊が初めてできた彼女に浮かれまくってほっこりできる描写なんかは一瞬で過ぎ去ります。
さくさくと悠馬の邪悪なトラップが炸裂していき、挙句、精神的に追い詰められ、逆らえない状態で悠馬に手籠めにされてしまうのです。
恐ろしい執着攻めです。
その手練手管もですが、何より一番怖かったのは本編も終わりかけのところで悠馬がサラっと告白する過去の所業です。
最終的に湊は諦めの境地に立つのですが、色んな意味でご愁傷様としか言いようがないのです。

書店で丸木さんの新刊だ!、と思ってそれなりに期待して購入したのですが、予想以上にどハマりしてしまいました。
こちらのレビューで限定小冊子があると知り、どうしても読みたくて更に一冊購入するハメになったくらいに好みです。

本編、少年時代の悠馬視点の短編、ほんの数日湊の彼女だった山崎さん視点のエピローグ、どれもヒヤっとさせられる描写があります。
受けが攻めに完全に侵食されたような終わり方なので、物語としてあまり進展が期待できないのですが、それでも続編が読みたいです。

15

ポップな装丁に騙されかけた

このプロットを通した編集部がまず凄いですね。そして埋まるのはもったいない力作ですから、リリースして正解です。まさに賛否両論。二人とも死んでないけどメリバですね。
悠馬(攻)は、湊(受)が自分のことを好きかどうかではなく、好きと決まっている前提でふたりの世界を構築します。歪んだ愛どころではなく、皆様がおっしゃるようにサイコパスでモンスター。サイコパスだけど、湊には心の底から甘い言葉を囁いて、熱い愛撫をするんです。
印象的なのは、湊が自尊心を諦めて悠馬のものとなり、皮肉にもその不幸によって色っぽくなったというところ。諦観による暗い色気って、まるで耽美みたいです。
高校生の言葉使いで展開される一人称で三篇収録されています。
メインは、受け視点の平均的な若者の言葉使い。
二篇目は、攻め視点の冷静沈着な言葉使い。
三篇目は、三日間だけ受けの彼女だった女の子視点。
この女の子視点の、最後の行がよかった。
メインの湊視点では、絶望していながらも自分でノリツッコミしながら展開していたので、だからこそ読み進められました。

8

で、ハッピーエンドなの?

攻めはなんでもできる優等生で
体格がいい、陽に焼けた肌のすこぶるイケメン。
鬼畜です!

受けは平凡な男の子。実は無自覚美人で
可愛かったです。
ヘタレと設定にあるけれど、加えて優しい子です。

この作品は1人称で、受けの湊くん目線でストーリーがはじまります。湊くんは天然なのでそれほど難しい言葉も出てこず、コメディちっくでテンポ良く読めました。読んでてふふっと笑えちゃうようなシーンもあります。途中まではね!!(意味深

エロエロって設定にあったけどまさにエロエロでした。
むしろ変態でもいいかなとか、思います。
こんなセックスシーンが多いBL小説久しぶりに読んだ気がします。
しかも濃いしほんとAV並みにエロい。
読んでて頭の中で、腰を打ち付けてる情景が浮かんでくるほど、
生々しいというか、リアルな感じに思いました。

セックスシーンの度に喜んでニヤける私ですが、
この作品はセックスシーン以外の内容が重すぎて、、、。
強烈すぎてむしろもうセックスシーン無しでも楽しめるくらいレベルが高い作品だと思いました。

攻めの悠馬くんがサイコパスで、鬼畜っていうかヘンっていうより、壊れてます。壊れまくってます。
頭がすこぶるいいのですが、頭のネジが足りないんじゃないかしら。と思うほど、常識人でありそうでないです。
完璧だけど、完璧に壊れてます。

ダーク過ぎます。悲しくて切なかったです。
世の中いろんな愛の形があるけど、

BLに言葉と行動で表現するあからさまな分かりやすい愛を求めてる私になのに、この作品は、どう捉えたらいいのか分からず、
ハッピーエンドなの?バッドエンドなの?
と、読み終わった後心がもやもやしました。

攻めの子には執着とあるし、
言葉や行動で愛を示してるように思えるんだけど、
なぜかラブを見つけることができず。

これって純粋に相手の事だけを想ってる愛してるなの??
それとも自分のことしか考えてないんじゃないの??

両想いなのかそうでないのかも分かりません。
私の空っぽな頭で必死で2人の中に歪ながらも愛を探そうとしたけど、見つかりませんでした(´・_・`)

多分受けの湊くんの態度や心境の問題だろうけど。

受けがとにかく困って困って困りまくる。
鳴いて喘いで泣きまくる様を見たい方にはオオオオオススメです!

8

考えさせられる読後感

丸木さんの作品(現代ものに限り)は、いつも主人公の独白がリアルでいいですね。現代っ子の思考回路ってこんな感じなんだろうな、って思わせられます。この作品も、内容はヘビーで真剣に読んでたら完全に食傷していたかも知れませんが、語り口が軽妙なので、いい塩梅に中和されていて気持ちよく読み進められました。
BL小説であるにもかかわらず、主人公が短期間ながら付き合う彼女に対し、主人公が心惹かれていく描写も現実味があって、物語に引き込まれます。結局、この彼女のおかげで、受けである主人公の湊の普通さが強調され、そして攻めである悠馬の異常性が際立ち、いい対比を産んでいたと感じました。

できれば湊には、今後この関係から自力で這い上がって脱出して欲しいような、このままズブズブと悠馬の愛欲の沼に沈められていて欲しいような、、、こんな不思議な読後感を覚えたのは初めての経験でした。

7

好みど真ん中でした!

電子書籍しか買わない主義なのですが、小冊子欲しさに初めて紙書籍を購入しました。
すごく、すごく迷いましたが……。
結果、本誌の内容も、小冊子の内容にも満足です。
買って良かった!

初めての丸木作品でした。
私、嵌まりました。
丸木作品、これをきっかけに色々、読み始めました。
ですが、丸木作品の中で、本作が一番好きかもしれません。
好みど真ん中です。
ひぇーーーって感じの攻めの行動ですが、それほど重くありません。
主人公の語り口が、軽い。軽すぎる。
でも、この軽さが、内容のシリアスさを緩和して絶妙な味わいを出していると感じました。

オススメです!

3

コミコミの、

コミコミの特典小冊子を読むべし。印象変わります。

3

サイコの情報戦に墜ちた美少年

ホラー仕立てにしたかったらしいけど、ホラーかな?
丸木先生は、サイコがお好き、日常に潜む恐怖を書く題材としてピッタリだと思う。面白かった。
電子版には、「たのしい夏まつり」と「その後」が入ってました。

杉浦湊:
「全てが平凡な」一人っ子だと、周囲も本人も思い込んでいる。
実際は、おっとり優しい魅力的な、睫毛の長い色白美少年。高梨家姉弟が取り合うほど、可愛らしい子。

高梨悠馬:頭脳明晰、美貌、高身長の誰もが羨むイケメンは表の顔。実は、情報戦が上手いサイコパス。
愛する湊を独占するために、湊は「凡庸で魅力がない」と周囲にスリコミを行い、敵を潰す。

高梨皐:
二人より一つ年上の悠馬を嫌う実姉。
湊を守るために「将来結婚する」と約束。
その後、川で転んで溺死。 湊はそれ以来、水が怖くなる。

悠馬の二面性;周囲に見せる顔と、実際の素の顔が違うことに湊が気づいたのは、
湊に彼女が出来たとき。「暗殺」の標的にされてしまう。
思い通りにならないと、悠馬は情報戦を仕込んで、自滅に追い込む。
四面楚歌に追い込み、湊が悠馬の元に来るように仕掛ける。

悠馬は平素かから情報戦を仕込んでいる。自分が優位なるよう周囲を洗脳済みなので、
標的が真実を言うほど逆に「嘘吐き」だと周囲は思う。

姉の皐を悠馬が始末した時から、湊の人生の選択権は悠馬のものになっていた、というお話。
カワイイ湊、気の毒。

番外編は、翌年の桜の季節の二人について。

1

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