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nippou murakumo roman
ちるちるさんのインタビュー記事が気になったのと、装丁がとっても好みで手に取った今作。
初読み作家さんだったのですが、読めば読むほどじわじわと、後から押し寄せるような感覚で『この物語、好きだなあ』と思える作品でした。
時は昭和初期、懐かしさが香る雰囲気の中、巡査の日吉が、巷で有名な怪盗・蜘蛛と日吉の学生時代からの旧友で新聞記者の三井との間で、心と体を揺り動かさられる話。最終的に日吉が受け入れることを許す相手は、果てしてどっち―?
この日吉の愚鈍さ・実直さ、良いですね。ことなかれ平穏主義の彼が、とんだ変態2人(?!)からのラブコールを受けて、振り回されてぐるぐる悩んでいる姿が面白いです。
しかも警察官なのに無防備だし、人前でふんどしを繕ったりして、憎めないところも可愛くてgood。
そしてなんと言っても、そんな日吉にゾッコンな三井の切なさの按配が絶妙です。彼は怪盗・蜘蛛として好き放題日吉を弄んだかと思えば、日吉が蜘蛛ばかり気にすることに嫉妬したりします。
『頼むから蜘蛛じゃなくて俺を見てくれ』という想いが、妄想を絡めながら上手に描かれていて、時にその切羽詰まった感じに引き込まれました。
終盤、『胸の奥で温かい』と語る、抒情的な日吉への告白も堪らなく素敵で、三井の純粋な想いにきゅんきゅんさせられます!
又、三井が怪盗をしている理由やそれに付随する描写も、いやらしくなくさらっと描かれてるところにも好感が持てました。
学生時代三井が日吉に魅かれた理由―怪盗を働く一因にも繋がる―は、ありがちと言えばありがちなんだけど、日吉の実直で素敵な部分が、味わい深い絵柄で表現されることによって、ごく自然に三井視点で伝わってきて、その後のセックスシーンにもすっと入り込むことができて、非常に良かったです。
描き下ろしでは、事後に日吉の体を拭くことを申し出る三井の顔がすごく可愛いので、こちらも必見です☆
日吉が蜘蛛の真相に気づくことはこの先あるのか、蜘蛛への淡い気持ちはどうなるのか、三井の怪盗稼業は続くのかetc... 気になる部分が多いので、できることなら是非、続編を読んでみたいと思いました。
時代・キャラ設定、微妙な三角関係(?)、どこか懐かしい味わい深い絵柄、すべてが上手く融合した好みの作風で、繰り返し楽しんで読むことができました。評価は続編への期待を込めて萌×2です♡
ぜひぜひシリーズ化して欲しいなーと思いました。
全然気づかないのが可愛いですね。(一番最後だけ気づきそうになってましたが)
でも帯に「変態」って書いてますけど、別に変態でもなんでもありませんので、どんな変態プレイがって思うと肩すかしを食らいます。お話を楽しむBLでした。
明治大正っぽい時代が舞台。
世間を騒がす怪盗「蜘蛛」の捜査担当に命じられた巡査が、当の怪盗と、昔なじみの友人(新聞記者)からモテモテ、という話です。
まぁ、つっこみどころは満載です。なんで怪盗の正体に気づかないんだよ、とか、仮にも事件現場でセクハラされて気持ちよくなっちゃってていいのか、とか、悪くいえばご都合主義的な、穴だらけの事件もの。
でも、10年来の、しかもつい今まで会ってた友達が、仮面をつけただけでその友達とわからなくなるなんて警察官失格だろ、とか思っちゃいけないのです。声でわかんないの、とか思っちゃいけないのです。それがお約束なのです。
お約束さえ理解できれば、攻めの煮つまりっぷりとか、受けのモテモテっぷりとかが楽しめる、なかなかいい雰囲気の大正浪漫BLです。
個人的にはふんどし繕う受けに萌えました。洗濯済みだったのかな…?
この方の描かれた「坊っちゃまと主治医」のゆるーく和やかな雰囲気が好きなので、表紙を見た時「んをっ?!」となりました。
いやだって、シリアス且つ色気の漂う表紙なんだもん!
でも蓋を開けたら良い意味でゆるーい捕物帳でした♪
こういう話の雰囲気大好きです。
あと、巡査の制服素敵(*´Д`)ハァハァ
学生時代からの友人なんだから声で気が付けよ!って感じですが、全く気が付かないニブニブ巡査。
怪盗からセクハラ受けまくりです(*´艸`*)♡
個人的に、褌を繕ってるシーンが好き。
縛り癖がついてしまって日吉に困惑される三井にはわろたwww
何さらっと縛ってんだwww
それにしてもこれ…続きでたりしないのかなぁ。
巻数付いてないから単巻もの?
何かふわっとした終わり方だったから…( ̄▽ ̄;)
昭和初期の時代モノ。雰囲気が良いですし、二人のやりとりも可愛い。
友人が実は敵って設定も熱いです。BLもしてますが、しっかりストーリーがあって良い。
しかし日吉さん…
気づかないのは話的に仕方ないとして、何回蜘蛛の良いようにやられてんだ!!と突っ込みたくなりました。蜘蛛につかまった回数数えたら6回でした。
堅物だけど天然、そこが可愛い、のかな?
いくら人手少ないとはいえあんだけ毎回捕まってたら、移動させられるのでは?
皆さん言ってるように、そこで終わり??
これ続きモノじゃないとモヤモヤする~。
だって正体もバレてないし、蜘蛛の問題もそのままだし。警察無能すぎるってことしか世間に知れてませんよ!あとなんで三井が怪盗やってるかとか…。謎だらけのまま終わるなんて~。
こういう正体隠す系の話って、相手にバレて騙してたこと許してもらうまでがハッピーエンドへの道筋だと思うんですよね…。続くなら読みたいですけど…。
まあそんな感じにお話はツッコミどころもありますが、
強気な眼鏡受けは良かったし顔隠した怪盗攻めも新鮮で良かった。
昭和モノなのも高評価なので萌え2です♡
たまたま買った雑誌で1話だけ読んで、続きが気にある、でも不定期掲載みたいだし…と悶々としていたところ、コミックの発売を知って嬉々として購入したら、自分が読んだところがコミックの最終話(9話)だったという結果に脱力した所です…。続きは出してくれるんですよね?!と出版社と作者様に問い質したい気持ちでいっぱいです。待ってます!
丸ごと1冊表題作の作品です。事件簿1から9までと、描き下ろし「湯浴み」8ページが収録されています。
舞台は明治時代(?)
内容をざっくりいいますと、主人公・日吉巡査が、怪盗・蜘蛛と新聞記者・三井に振り回される話です。
蜘蛛と三井は同一人物です。
好意を抱いた日吉に迫りますが、同一人物だと気づいていない日吉は、二人からもてて、それぞれに気持ちが揺れて困惑します。そして蜘蛛はフェラ、三井は挿入までとそれぞれに身体の関係も結構進展します…。
日吉ばかり振り回されているわけでなく、三井の方も日吉の無自覚な言動に振り回されているのが可愛らしいです。私のお気に入りは、ふんどしを繕う場面でした。
男前攻めと天然受けの振り回し・振り回されの関係や制服がお好きな方にお勧めします。巡査の制服って格好良くて大好きです。
初読みの作者さんで、インタビュー記事で興味を持って手に取りました。
友人の新聞記者とはホームズ+ワトソンのような、怪盗「蜘蛛」とは明智+怪人二十面相のような関係性。
ネタバレは比較的早めに作内で提示されますが、怪盗さんの恋の方が切羽詰まっているかも。手を縛って無理矢理にあんなことやこんなこと。顔を隠していると大胆になるのでしょうか。実にストレートに「君のことが好きだからだ」
記者さんは妄想妄想。目前でふんどしを繕う巡査さんに悶絶。そしてお見合いをしたという日吉に動揺し、ついに…
生真面目な日吉も実は意外と!これ、続きありますよね。続編待ってます!
表紙の詰襟、眼鏡、横顔がすごく綺麗で好みだったので期待値がかなり高いまま読み始めてしまい、あれ???となりました。
本編でも表紙と同じくらい綺麗な絵なら良かったのに、、同じキャラ?って思うくらい。
ストーリーも無理やりな感じがしてとても残念でした。