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kazokugokko
作家買いです。いつもほのぼのしてて、心地よい気持ちにさせてくれる作家さんです。大体軽めで印象に残りにくいんですが、重いものが苦手なのでそこが丁度いいのです。
が、今回は切なさがいつもより倍増してました。内容はあらすじのままなんですが、好きな人と好きだってことを隠しながら生活するのはなかなかつらいものです。そして子供のことを思ったら、なおさら自分の気持ちを隠さなければならず……。
切なさと子供の可愛さと、やっぱり心地よい漫画でした。
それにしても瑛くん、カッコいいね。
最近、何度も読み返してしまったお話。
ただ、切ない!切ない!
ゲイの斗己が、幼なじみの寿允と寿允の息子の瑛と同居しているのですね。
理由が有りまして、突然、寿允の妻が恋人を作って家出して。
小さかった瑛と途方に暮れている寿允を、放っておけず、在宅ワーカーの斗己が同居生活を申し出たからです。
3年目にして、斗己と寿允の関係を変えてしまう出来事が起きてしまうんです~
斗己のお見合い話。
斗己は、以前から寿允を好きでいたのですけど、ずうっと学生時代から!
でも、本心を隠し、しまい込む。だって、そうするしかないからね…
斗己は、恋心だけじゃなく瑛の事も、家事もすごく大事にしながら生きている。
でも、はたと気付くのです。
血縁がない自分って何?
恋人でもない。親子でもない。
何者でもない自分…
このお話に惹き付けられるのは、ここ。
すごく、ゲイの自分を俯瞰して見ながら、大好きな寿允親子に寄り添いたい!と悩む場面です。
寿允親子に、大事にしてもらって喜んだり。
寿允自身に、斗己がいない生活があり得ないと言われ、喜びをあふれさせたり。
すごく複雑な心情を、あくまで斗己目線で描いているんですよ。
世間から見た、ふつう。
ふつうの幸せな家族になりたい。でも男同士なんですよ。
実は、寿允も斗己を好きでいたのですけど、彼は彼のふつうを選んでの結婚生活だったのですよ。
ぐぅ。斗己も寿允もすごく、ふつうに縛られて苦しんでいたんです。
互いの思いを知って、瑛がいない時にとうとう体も繋げちゃう。
知らない熱を知ってしまった斗己は、瑛のふつうを考えてしまう。
ぐぅ。斗己は自分を『なんてあさましい』って蔑むの。
こんな、心情吐露は悲しすぎます…
ただ、子はかすがい。(古めかしいけど❤️)
瑛が、すべて斗己と寿允の事わかっていて。
自分たち家族の幸せでいいんだよ~って頑張ってくれました。
泣くよ!瑛、良い子っ❤️
ふつうって難しい。でも、自分たちが納得するのが幸せ。
気付けて良かった~。
あ、最後にちゃんと斗己と寿允のいちゃラブが有りました!
これからも、読み返していきたいお話です。
ふう…。
再読なのに泣けました。
後半からものすごい勢いで泣かせに来る。
幼馴染みの寿允と斗己(とき)。
性格は全然違うのに、いつも一緒だったけれど…。
寿允の結婚式から始まるこの作品。
最初から切なさで胸が千切れるじゃないですか。
女性と結婚しても、親友なら遊びに行ける。好きな人の子供にプロポーズされて、「そしたら同じ戸籍に入れるなー」なんて妄想してしまう。切ない。
斗紀目線なので斗紀の心情は事細かに分かります。
奥さんに出て行かれて、1人での子育てに不安を抱える親友の助けになりたいという本心の後ろに、一緒に暮らせる喜びを隠していること。
そういう自分に罪悪感があること。
しあわせと罪悪感を同時に抱え続けるのって、どんなにつらいだろうと思います。
ダイエット中なのにポテトチップスのBIG BAGを完食してしまうのとは訳が違う。
BIG BAGを食べ終わるのは一瞬だけど、3年ですよ。
一緒に暮らしながら四六時中、好きな気持ちを隠さないといけないことも考えると、想像しただけで息苦しくなってきます。
そんな斗紀に周囲の言葉がさらにのしかかってくるという…。
「再婚して新しいお母さんを」「あなたが邪魔してる」なんて言われた日には、元々あった罪悪感が2倍3倍に膨らむではありませんか。
斗紀は自分を「ずるい」と考えているけれど、全然ずるくありません。
自分の気持ちを押し殺して、相手のために頑張るのは「健気」と言うんです。
さて、本当にずるいのは誰か。
ええ、もちろん寿允です。
ふつうを選んで、自分に義務を課して、それを全うすることすらできずに、周囲を不幸にしたのは紛れもなく寿允なんですよね。
でもこのひと、罪悪感、あんまり感じてなくないですか?
眠れないから一緒に寝てほしいというのは、奥さんがいなくなった寂しさからじゃなくて、自分が斗紀と寝たかっただけじゃないかと。
奥さんをしあわせにできずに、まだ小学校にも上がらない子供から母親を奪ってしまったのも、寿允に勇気がなかったからで。
奥さんは可哀想だし、子供を置いて行ったことに関しても、うーん、まあ、そういう相手の子供を愛せなくて置いていくというのは分かるか…。
というわけで、この男が「ふつう」を選択したことで、3人の人間を不幸にしてます。
それで自分は気持ちを言わないまま、ちゃっかり好きな相手と暮らせてしあわせ。
ぐぬぬ、ずるいやつだ…。
そんなずるいやつは、のちのち立派に成長した息子に脅かされればいいのだ!
なんて、数年後の3人も見たくなってしまいます。
寿允の悪口を言いまくりましたが、後半は泣けますよ。
自分は邪魔だという気持ちがどんどん強くなる斗紀が切なくて切なくて。
切なさがMAXになったところでようやくずるい男・寿允が本当の気持ちを言うものだから、斗紀に寄り添っていたわたしたちはそこで涙腺決壊ですよ。
切なくて涙が滲んで、しあわせで泣ける。
そんな作品でした。
個人的にはお見合い相手の女性に、斗紀の茶飲み友達になってほしかったなあ。
ママ友じゃないけど、そんな関係を築けそうな雰囲気だっただけに、寿允の嫉妬で縁が切れたのが残念。