狼さんちの家庭の事情

ookamisan no katei no jijo

狼さんちの家庭の事情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×217
  • 萌17
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
124
評価数
35
平均
3.5 / 5
神率
2.9%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
御景椿 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784041030660

あらすじ

人狼族の末裔の櫂は、狼姿で森の中で怪我を負ったところを、医者の鳥羽雄介に助けられる。
雄介に一目惚れした櫂は、彼が妻と別れて幼い息子・史郎の世話に困っていることを知り、派遣されたベビーシッターを装って鳥羽家に通うことに。不慣れな家事は失敗続きだけど、大好きな2人のために懸命な櫂の姿は、気遣い屋の史郎や、仕事一辺倒だった雄介の間に笑顔を呼び戻す。
けれど、恋する気持ちが高まるにつれ、櫂の体に発情期が訪れてしまい…!?
健気狼さんの幸せ家族計画♡

表題作狼さんちの家庭の事情

鳥羽雄介,33歳,医者で4歳の子持ち
初根櫂,20歳,人狼族の末裔

レビュー投稿数8

狼さんの健気さに泣けました

モフモフ+育児モノ+好きな作家の小中さん、ということで発売を楽しみにしていました。期待を裏切らない面白さで、狼さんの健気さと一生懸命さにキュンキュンして泣きました。

お話は、人狼族末裔の櫂と、櫂の住んでる土地に医師としてやって来た、妻と離婚して4歳の子供がいる雄介の異種族ラブストーリーです。

櫂は血の繋がらない祖父とお手伝いさんの3人で、正体がばれないように田舎でヒッソリと暮らしてきました。人間の姿の時には引きこもりのニートと思われて、狼の時にはバンダナを巻いてドッグタグを付けて大型犬と思われるように。
その日も狼の姿で外の世界を堪能していると、よそ見をしていた時に運悪く、女性が運転する車にはねられてしまいます。おまけに、櫂の心配より車の心配をされて。
そして、お腹が痛くて蹲っている時に通りかかったのが、息子の史郎を連れた雄介でした。

その時に、雄介に感じた不思議な感覚に戸惑いながらも、番の相手だと櫂は本能で知るのです。
もっと雄介のことを知りたくなった櫂は、雄介の家にお礼に行って、史郎の不憫さとこの親子のぎくしゃくした関係を知って、ベビーシッターを名乗り出ます。それから、櫂の望みどおりに雄介親子と仲良くなるのですが…。

櫂にとっては、雄介が初恋の相手で、おまけに初めての発情した相手で。でも、櫂の真っ直ぐな想いを伝えても、雄介にはハッキリと断られて…。
それでも諦められなくて、気持ちと体を持て余すのが切なかったです。おまけに、振られてもいつも一生懸命で、史郎と雄介の幸せのために行動するのにキュンキュンします。
特に、人狼の正体をバラしての、捨て身の行動には涙が止まりませんでした。
もちろん、雄介にもちゃんと櫂の気持ちが伝わってた結末にも、胸がホッコリして良かったです。
最後の、史郎と雄介の、櫂へのプロポーズにも嬉しくなってニヤニヤが止まりませんでした。

史郎の祖父母や雄介の元嫁はイヤな存在で史郎や櫂にしたことを考えるとムカついたけど、櫂の祖父のおかげで無事に解決してスッキリできたのも良かったです。この祖父と櫂の関係も、胸が温かくなって好きでした。
史郎と櫂のエピソードも可愛くて好きだったし、コントロールできずにケモミミとシッポを出す櫂の様子も萌えました。おまけに、狼なのに櫂の好物がキャベツなのもツボでした。
そんな、切ない・可愛い・健気・甘々がたくさん詰まってて、幸せな気持ちになれて読後感は大満足な1冊でした。

12

キャベツ、キャベツ、キャベツ

まずキャベツ好きという設定があったそうで、要所要所にキャベツが出てくるのが印象的でした。

初っぱなから落ちたキャベツを広い食いしてて車に跳ねられてますし、雄介への気持ちは「キャベツを前にした時の喜びと、それを食べ損ねた時のような切なさ」と基準がキャベツですし、お昼ご飯にキャベツの芯を出して史郎を涙ぐませてますし、櫂のキャベツ好きがこのお話の背骨ではなかろうかと…。

お山の狼がどうして絶滅したのかとか、八州彦が何者でどうして人狼をおっていたのかとか、謎が謎のままでそこが物足りなく感じたのですが、八州彦が櫂を理解して心から幸せを願っていて、「男は何だかんだ言って、家庭的なタイプに弱い」とか「だから、今のうちにガツガツ行けってことだ」なんてアドバイスをしているところとか、いいなと思いました。

櫂と雄介の恋愛を真ん中に置きつつも、八州彦とか史郎とか、家族というか、人生を共にする人たちとの話というふうに感じました。

2

人外と子供

好きなものが組み合わさったら、そりゃ買うよね。

初読み、じゃない気がするのですが、どこで読んだのか覚えてません。普段買っていない作家さんでした。

近頃新刊棚に人外が多くないですか!

人外の何がいいのかって、人につくし、人のために身を引くけなげさでしょうか。ということに今さら気づきました。

そしてこの作品は存分にいいところを味わえます。もふもふもカワイイし! 子供もカワイイし! 泣けました。

人外と子持ちのお話が好きな人は買いです。

1

攻め以外は好き(苦笑)

人狼族の末裔の櫂(受)が狼の姿の時に運悪く事故に遭い怪我をした所、雄介(攻)と息子の史郎に助けられ一目惚れする所から始まります。

あらすじは他の方が書いてくださっているので感想を…

人狼族の末裔なんていうから、ちょっとシリアス入ってるのかなぁと勝手に思っていましたが、やっぱりルビー文庫さんですね
軽いタッチのファンタジーで、最後まで一息に読み終えました。

人狼の櫂は最初から最後まで可愛かった♡
キャベツが大好きで、拾い食いして夢中になるあまり事故にあってしまったり(笑)キャベツの美味しさを伝えたくて、食事に出すも不評で落胆したり、大好きな雄介と史郎の為に自分を犠牲にしてまでも二人を分かり合える様に芝居をしたり、本当に健気で可愛かったです。

息子の史郎も話の中で重要な役割を締めているのですが、4歳にもかかわらず、自分の置かれた状況を把握し、必死に雄介の邪魔をしない様に行動する様が健気で可哀想で…切ない気持ちになります。

櫂の祖父の八洲彦と、お手伝いさんの芳江もすっごく良い人で、話の中で良い味を出しているのですが、
雄介の元妻と、その家族のウザさはまぁ置いておいて、どうしても雄介に好感を持つ事が出来ませんでした。

いくら、櫂の発情期のフェロモンにあてられたといっても、ノンケで子持ち、気持ちには応えられないと言いながら抱きたい衝動に負けたと言って中出しand積極的な二度寝(笑)
で、自分の身体の調子が悪くなった時に櫂の症状と似ていると言って、先のHの中出しによる感染を心配したりと、あまりにも櫂が可哀想…

最後には、雄介と史郎が八洲彦の所に櫂を伴侶にくださいとくるのですが、何かすんなりとは納得出来ないというか、やっぱり私的に雄介が気に入らないというか(笑)最後まで好きになれない攻めでした(笑)

5

狼ってキャベツ食べるのよ!!!

なぜか手元にあった当作品。
初読み先生だし、おっかけてる絵師さんでもないし なぜ?
ま、いっかと読み始めましたが、意外や意外、あんがい楽しめました。
萌2と萌で うーん、悩みましたが さらりんとしていたため やっぱ萌。

受けさんがキャベツが好きというところで 大爆笑!
ありえねーと思いつつ、そういえば昔かってたうちの犬も
無性に葉物野菜を食ってた時あったなあ・・・と懐かしく思いだし、納得。
後、最後の方で、攻めさんが思いのほかしつこかったので驚き。
豹変してんじゃん・・・・

えっここで?みたいな終わり方もなく、すんなり読めました!
ちみっこが出てきますが、健気に頑張りますし、
各種要素(ちみっこ、もふ)のバランスいいかもーと思えました!
そう、もふ&ちみっこ初心者さん向きだと思います!

これ、ちみっこが小学校行ってからの
どたばた とか読んでみたい気がする~
父兄参観とか。

2

ほのぼの人外

人外、人狼の受け、櫂が主人公ですが、それほどモフ感はないかな?
個人的にはモフは萌え属性ではないので、ほのぼのラブストーリーとして楽しめました。

櫂は人狼であることをかくして生きている青年。一応ゲイ設定。家族の配慮で人が少ない過疎地の村に暮らしています。
その村にやってきた医者が攻めの鳥羽。男で一つで息子を育てています。都市で勤務医だったが、妻と別れて田舎に越した事情があるようです。

最初は櫂の片思い。鳥羽の家に家事手伝いで通いつつ、息子くんと仲良くなっていきます。一方鳥羽はノーマルで、息子との関わり方にとまどい、なれない生活のスタートで手一杯という感じ。

いろいろな誤解がありつつも、最終的に櫂の一途な想いに答える鳥羽、というストーリー。

全体に軽いテイストでさらっと読めます。しかし、鳥羽が櫂を受け入れず、最終的にどうして気持ちが傾いたのかがリアリティがない。そこが腑に落ちないままの読了で少し残念でした。

1

史郎!

人狼ものです。人狼ときたら獣耳と発情期と運命の番ですね。

タイトルは話の最後の最後までは
狼と鳥羽さんちの家庭の事情じゃないかな?と思いました。

都会の大病院の理事長の娘と離婚し4歳の息子史郎と村の診療所に引っ越してきた外科医の鳥羽雄介と人狼族の末裔でお山の上のお屋敷で義祖父とお手伝いさんと暮らす二十歳の櫂のお話です。

ほのぼのなんですがなんというか長かった。

人狼ものはたくさんありますがこの話の人狼は人間に知られたらという危機感がちょっと薄いかな。悲壮感はあんまりありません。

ざっくりな内容は雄介親子と櫂のほのぼのと、櫂の片想い発情期と、元妻親子とのゴタゴタで史郎が振り回されて傷ついて可哀想なのと。

雄介が最後に櫂に親子でプロポーズはいきなりで、それまでは友人だとか気持ちに答えられないとか言ってたし、櫂にフラッといくのも櫂の発情期に引きずられてなのかなと思ってました。
櫂に向かって初めてなのか?とか病気持ってるんじゃとか疑ったり、エッチが櫂に惹かれるきっかけだったかもしれないし雄介親子の絆を確かめる恩人だけど、いきなりプロポーズや愛してる!はなんかしっくりきませんでした。

新婚旅行で激甘になって発情期とは関係なく好きだよって、体力が尽きるまで接合を続けます。

いくら櫂が雄介親子にとってかけがえのない存在になったからといっても最後で雄介が櫂を伴侶にしたがるほど櫂を性の対象として見るというか生涯連れ添いたいと思うようなそんな描写はあったっけ?

雄介は野性味のある端正な顔立ちで狼の櫂を持ち上げられる腕力がある設定ですがイラストではそうは見えません。

なんだかいちゃもんつけちゃいましたが櫂が運命の番と結ばれて、史郎も元妻にとられず3人で家庭を持てて良かったね。と思いました。
運命の番に子供がいる設定は初めてでした。

1

受けが頑張った!!

読み終わって評価を見たら、神評価は0だけど、中立も0でしゅみじゃないも0というのに驚きました。
中立もしゅみじゃないも0の作品って初めて見た気がする。

表紙とあらすじから、もふもふ(人狼)や子育てを期待して手にする人が多いと思うんだけど、ちゃんとそこらへんのツボはしっかり押さえてくれてる作品だと思います。

子供はかわいいし。
人狼の受けは健気だし。

だから低評価は0なんだと思う。

私自身は萌萌か萌かで迷って、結局「萌」にしたのは、攻めの雄介にあまり惹かれなかったのと、ちびっこの史郎が不憫すぎたから……。

貧乏で苦学生ゆえに出世欲が強くて、大病院の跡取りバカ娘とデキちゃった結婚をし、史郎が生まれる。
このちびっこ史郎が4歳なのに、自分の置かれた立場を可哀想になるくらい理解してて、出来るだけ大人の邪魔をしないように……わがまま一つ言わず存在を消してるような不憫な子なんです。

そんな不憫な史郎がベビーシッターとしてやってきた櫂のもとで、初めて子供らしくのびのびとしてるところは本当にかわいいし、櫂もかわいい、つまり二人まとめてかわいいなって感じ。
ここが一番良かったと思う。

だけど、病院の跡取りにしたいからと元妻一族が史郎を連れ去るんですね。
そして跡取りにふさわしい教育という名の虐待をした結果、再び萎縮しまくるようになってしまう史郎。
ロクでもない大人たちに振り回されてるちびっこの姿が見るに忍びない……。

で、攻めの雄介は最初は君の気持ちには応えられないと言ってたのに、いきなりプロポーズをするので、え?!いつのまにそんな盛り上がってたの?と思ってしまう。

大体、もともと大病院の医師で激務だったとはいえ、4歳になるまで我が子とロクに触れ合ったこともなく親子の信頼関係が築けていないのに危機感を抱いていなかった時点で、どこか人間として欠けてるように感じるんですよね。
そもそもいくら出世したいからといって、あんな女(一応お嬢様のはずなんだけど言動は下品そのもの)と付き合えるというところからして……。

そういう点で、攻めに好感が持てなかったので萌どまりです。

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