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なんかもう…BL史上に残るレベルの煽り文句だったような、この恥ずかしい帯!
「全校生徒の9割がホモ!??」
これだけで買ってしまった腐女子は、かなり多いはず(←私もだよ…)
で…タイトルが「わりとよくある…」なんて、最高にイカしてるじゃないですか。
無い無い無い、あるわけない…あったら怖いわ、こんな男子校。
右を向いても、左を向いてもホモだらけ。…どころか、
ホモじゃない人間はゼロじゃないですかぁ~
ここまで突き抜けた力技で「ホモ校」を語られてしまっては、
もう読者のほうが「まぁ~こんなものか。そうだよね。」と納得させられてしまう。
それくらい…この初期の富士山作品には、「ヤな感じに平和」な説得力、あるんです。
そりゃまぁ…主人公受・七瀬もスタートは堅気なノンケで、強い子良い子で元気な子。
(↑まぁ~ちっちゃくて、ナナメ上方向にボケてるのは、男心をそそるだろうけど…)
で…攻様・平次ってのが、年下のくせに…体格もオツムの中身も、ちょい上らしい設定。
お話のほうは「恋人のフリしてもらってるうちに、いつしか本気に…」だとか、
恋を自覚して、ソッコー告白、即両想いとか(苦笑)
なんだか大昔の「マーガレット」か「少女フレンド」あたりの恋バナを、
もう…男二人で堂々と、真剣にやっちゃってるあたりが凄いです。
で…なし崩し的に(というか感染症的に)周囲の人たちも、ナチュラルに恋が成立。
(↑平次にフられた美少年後輩とか、いかにもマドンナ先生ポジションな保健医とか…)
さすがというか…富士山作品だけあって、あらゆるところに伏線張りまくりなんです。
そして…張った伏線は、必ずといっていいくらいに、しっかり回収。
回収しきれなかった伏線は、スピンオフ作品にて…更なる回収。
(↑このあたりは「落下速度」とか「てっぺんのひまわり」で要確認。)
この完璧な落ち穂拾い…というか、独り者救済感覚が、
総ホモ状態を、ますますナチュラルに見せてしまうんです。
読んでる側は、もう納得して応援するしかない…という、不思議なからくりなのでした。
ここまで清々しく、総ホモを堂々と押し出してる作品って、
たぶんBLゲーム「学園へヴン」と、この作品くらいじゃないだろうか☆
(↑あちらはあちらでネーミングが素晴らしかったなぁ…
なんせ学校名が「BL学園」なのだから、もう何も言えないよ。)
騙されたと思って読むと、本当に楽しいお話です。
ひょうた先生の10年以上前の作品です。
この作品がきっかけで好きになったんですけど…こんなに昔だったとはビックリです。
でも今読んでも、何とも言えないおバカ加減に笑えて楽しめました(笑)
ストーリーは、ほのぼのした雰囲気の中で、どんどん学校関係内で恋愛が発展していく…お決まりな展開。
それにしても、この高校の裏キャッチコピーでもある…
全校生徒の9割はホモ…高ホモ率はすごい⁉
『わりとよくある〜…』て、あり得ないし(笑)
キャラが個性派揃いで、平和なくらい、あっちもこっちもホモ…みんな全然深刻じゃないから、いっそ清々しいしくて、微笑ましいから、結構こういうお話も好きです。
七瀬晃一は、学校でも珍しいノンケ。
でも、小柄で可愛い七瀬はモテるんです。
ある日、バレー部の後輩の平次治(通称平次)に、送った記憶のない、バレンタインのお返しをもらいます。
実は,偽装カップルになることが目的で、お互い虫除けにもなるし、本気にならない事も楽だと…
お互いの利益のために恋人ごっこをする事に‼
平次は、まるで本当に付き合っているように、皆の前で見せつけるがのごとく、スキンシップをしたり…キスまでされたり…
だんだん平常心でいられなくなった七瀬は、平次が気になり始め…平次は実は最初から…⁉
さあ2人の恋は…⁉
この2人は、ノンケだった七瀬の心の変化が見所かと‼
七瀬の天然っぷりは毎回、まさかそっち視点なの!…て思わすくらい、可笑しくていい味を出してくれます(笑)
平次への恋心を自覚して、性的にも相手を知りたくなっていく気持ちの流れが、すごく上手に描かれているので、楽しませてくれます。
平次は、穏やかで優しい、いい男…
でも、実はチョット腹黒くん⁉と思わずにはいられない、賢い策略家タイプ(笑)
七瀬を取られないように、自分のものにするために、最初から計画的犯行を実行するあたり侮れないです(笑)
メイン以外にも、親友の西條に後輩の水沢と、保険医浅野が絡んできます。
結構注目なのが、バレー部のOBの高身長2人。
身長もですけど、えっ襲い受け…アクシデントがあって、今後もきになるカップルです(笑)
短編集として、アンドロイドのお話が入ってます。
少しシリアス系。
全体的にテンポよく進んでいきます。
コメディ要素の方が強いので、とにかく明るく、可愛らしいラブコメでした。
この『わりとよくある〜』全2巻。
次に、七瀬兄メイン『落下速度』そして、同じ学校の生徒会が舞台になる『てっへのひまわり』全2巻…
合計5冊リンク作品として続きます。
気になる方は一緒に読んでいくと尚楽しめるシリーズかと思います。
生徒の9割方がホモかバイって言う、ずいぶんと力業な設定で始まるこの作品。
今読んでも古びていない。
設定は、トンデモだし、キャラ達の性格も、男らしく突き抜けちゃってるし、
そんな中で、みんな普通に恋愛している、
書き文字で何度も出て来る「やなかんじに平和」な日常の中、
普通に健全な高校生の恋愛模様。
いろんな所でキスをして、
ちょっとずつ進んでいく二人の関係。
安心して楽しい。
しかし、この連載が始まったときには、作者さんも、この学園設定で、スピンオフとか、まだ欠片も出てこない七瀬兄の物語まで書き続けることになるとは、夢にも思ってなかっただろうな。
学園モノの漫画で、ここまでニヤニヤしながら読めたのは、依田沙江美さんの「愛の深さは膝ぐらい」以来でした。
面白かったー。
全校生徒の九割がホモの男子校における、二年生の七瀬晃一くんと平次治くんの恋です。
ノンケの七瀬がノンケのふりしてる平次の罠にハマってゆく姿が楽しくて仕方なかった。
七瀬の天然っぷりと、平次の悪魔っぷりがタマランです。
表題作以外も面白い。めっちゃオススメ。