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taikan ondo plus
九条さんは劇的に心を揺さぶる!ていう熱いお話はあんまりないけど、こういうの読みたいなあという、ごくごく普通のゆったりした作品を描かれる、好きな作家さんです。
ですが、わりと三角関係ものが多いような気がします。
それもしっかり設定の練られた三角関係というよりは、結局どうしたかったのかな?ていうようなニア三角関係のようなふわっとしたものが多く、加えて愛されている受けがはっきりしない態度のものが多い。
これもそんな作品だと思いました。結局…結局、何を描きたかったのかな?この三角関係は、どうなれば満足なのかな?
作者さん頭の中にははっきり形になったものがあると感じるのですが、そこで終わってる気がします。
主人公の片岡は、ノンケなのに何故か上司の七瀬が気になっています。
その七瀬が課長である平松とキスする現場を見てしまい、そのあとも2人のキスを何度も目にして、2人は付き合ってるのか?と悶々とします。
でもこの2人、付き合ってるわけではなく、じゃあ何か?というとその説明がはっきりない^^;
平松の方は七瀬が好きなのですが、七瀬に恋愛感情があるかというとそれが非常~にわかりにくいんです。
でも七瀬が誰とでもキスするようなタイプにも見えず…。
だから結局七瀬は何なのか?どうしたいのか?てわかりづらかった。
猫っ毛・猫手・猫舌で背のちっちゃい、でも上司として頼りがいのある七瀬はキャラとしては魅力的でした。というか、いつも受けキャラは魅力的だ!と感じるのですよね。
外見はかわいいけど上司として尊敬できる、そんな七瀬に惹かれてアタックする健気な年下、いう感じの作品でしょうか。
でも肝心の片岡が押せ押せって感じでもなく、七瀬が平松の思いを受け入れようと平松の部屋までいっちゃうシーンもあるし、やはりどこかわかりづらいんですね。全体を通してまとまっていない感じがしました。
主人公の元カノが今は主人公の父親を好きらしいという、唐突的なエピソードも、こういう、作者さんの頭の中では膨らんでいるんだろうなあというものが他の作品にも見られる時があるんです。
合うときはとても合うけど、合わないときはなんだか入り込めないまま終わってしまいます。
今回のこのお話もすんなり楽しめないところがあり、迷いましたが中立です。