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rinnen no hana
最初の40ページぐらいで、涙が止まりませんでした。その後も、受けの境遇に涙、幸せな結末にも涙…と読んでる間中、ハンカチを手放せませんでした。
お話はファンタジーもので、『代償シリーズ』と世界観が似ています。
この世界は、恐ろしい異界の侵略者が襲ってくる世界です。その侵略者から国民を守る役目なのが、星持ち又はパラディオンと呼ばれる特別な能力を持った人達で。そして、人々のために命をかけて戦うのです。だから、星持ちの人達は優遇されて特別視されています。
そんなことを数百年と続けている世界で、300年前に自分の一言で友人(以上の存在)を傷つけたレイランドが、輪廻転生を繰り返しながらその相手を探す、純愛ストーリーです。
読みながらすぐ、その相手が誰か分かるんだけど、レイランドはなかなか気付かないのでじれったくて悶えました。
おまけに、双子の片割れ(弟・スウェン)は星持ちとして大事にされているのに、もう一人のカイン(兄)は下働きでこき使われて苛められてと、辛くなる境遇で…。
そして、いつでも弟と愛する人の幸せを願って我慢しているカインの健気な姿がたまりません。カインはトラウマのせいで幸せになってはいけないと思ってるから、自己犠牲が凄くて、そこも胸が痛くなりました。
最初は間違えていたレイランドが、身分が違っても、顔が前世と違っても、自分の本心に素直になって真実の相手を選んだ時には、嬉しくなって拍手を送りたくなりました。
誰にも懐かなかった天馬が、カインにだけ懐くというエピソードも、シンデレラの靴の様で好きです。
最後はお互いに赦し合って、300年の片思いに終止符を打ってのハッピーエンドに胸がホッコリします。
残念なのは、世界が平和になった後の、イチャイチャする2人があまり見れなかったことです。父親に折檻されたり、前世で苦労したりしていたので、幸せになった姿をもっと見たかったです。
でも、酷い目に合うのがこのぐらいで良かった…と(六青さんの書かれる受けは、攻め以外にレイプされたりと酷い目に合うことがあるので)密かにホッとしました。
そんな、健気受けと切ない純愛を堪能できて、文句なしの神作品でした。
初読み作家さんです
ファンタジーが好きで、みずかねりょうさんの表紙が麗しくて思わず手に取りました。
とにかく最初から最後まで涙が溢れてきます。
本当に久々に泣かされました。
輪廻転生がテーマで、話の流れ的なものは輪廻転生の言葉から、先が読めるような展開なのですが、世界観がしっかりと描かれていて、カタカナオンパレードでも全然気にならないぐらい先が読みたく、一息に(途中で待てが出来ないくらい(笑))読み進め終わりました。
カイン(受)の弟スウェンに対する、自己犠牲も厭わない愛情。
覚醒していない為、レイランド(攻)に対して抱く感情の理由の揺れ。
また理不尽な境遇の中でも何事にも手を抜かず、弟に迷惑を掛けたくないとの想いからの諦め。
ほぼ全編に渡ってのカインの可哀想な境遇にとにかく涙します。
レイランドは表面の相似だけで、スウェンを自分が300年探して来たカイエンの生まれ変わりだと確信しますが、確定はできません。
天からの試練なのかレイランドを試す為なのか、カイエンの面影を宿さずに生まれたカインと、カイエンと外見は瓜二つのスウェン。
カインとスウェンは双子でありながら身分差が生じたり、カインにだけ厳しく、悲しい状況の理不尽さに読み進めていてずっと涙が止まりませんでした。
覚醒していないにも関わらず天馬のレクタングルスはカインに会った最初から元主のカイエンの生まれ変わりと判って懐いて色々な面でカインの力となっていく所も本当に萌え泣きです。
主要に出て来る登場人物全てが魅力的で、
弟のスウェンも自分一人だけが能力を見出され恵まれた状況に変化したり、レイランドから猛アピールされても性格が変に変わる事もなく兄想いの、レイランドよりカインが大事で大好きだと言い切る所もグッときました。
レイランドのカインへの想いが、カインから好きだったと告げられてからの自覚には、思わず『遅すぎる‼︎』と突っ込みたくなりましたが、全てを投げ打ってでもカインの元に迎えに帰って来た時には、読んでいて安堵でまたまた涙が…
もう、どれだけ読者を泣かすのか、嬉し涙、悲し涙、色々ありすぎて目が真っ赤になってしまいました(笑)
視点もカインとレイランドの二人で語られる為、感情の理由も分かりやすく理解し易い所も凄く良かったです
やっぱり神作品のレビューは、自分の言いたい事がなかなか言葉にして伝えられないですね。
とにかく、ファンタジー好きな方には読んで貰いたい作品です。
これこれ、これが読みたかったんですよー。
ファンタジーで不憫受書かせたら、六青さんの右に出る者はいないと勝手に思ってるんですが、もう絵に描いたような不憫健気で最高に滾りました。
シンデレラストーリーと水戸黄門展開大好き。
しかも輪廻転生とか大好物。
今回は、前編が前世編。
受が攻にこっぴどい言葉で傷つけられた挙げ句に、そのまま死んじゃうという、開始直後の死ネタに、ふぁっ!?
となり、いやいやいや、そりゃねーべや!!
と叫んでぼろ泣き。
開始40Pでもう号泣するはめになるって、どうなってんですか。六青さんは鬼か!と思いながら後半へ。
表題作の後半は、前半からおよそ300年後、前世の記憶を持って生まれた攻が、300年間転生を繰り返しても見つけ出せなかった受を、漸く見つけ出す……。
という話なんですが、見つけたはずの前世の受に瓜二つな子、スウェンには双子の兄、カインがいました。
本当は弟ではなく、この双子の兄の方が前世の受なんですが、無星であったことから、星持ちという特別な力を顕現した弟のおこぼれを貰うように、じり貧からちょっとマシな星持ち育成学校の使役人として働くことになります。
そこでケチないじめにあいながらも、特別な存在になっていく弟を誇らしく思う、とっても健気でよい子なんですが、いかんせんその弟との境遇の差があまりにもひどく涙を誘います。
しかも肝心の攻は、記憶を取り戻してない受に気づかず、弟をべったべたに甘やかし、受のことは「ついで」扱い。
それに嫉妬し傷つきながらも懸命に日々を生きていた受は、あることをきっかけに前世の記憶を取り戻します。
徐々に受に惹かれていた攻も、受の告白によりやっと想いが通じ合うも、展開的にバッドエンドフラグ。
どうなるものかとイチャラブも安心して読めない中で、水戸黄門展開発動で安心しました。
前世の記憶を取り戻した受に力が顕現し、めでたしめでたしです。
は~よかった。すっきりした。
六青さんのファンタジーって、不憫であればあるほど、シンデレラになった時のカタルシスがたまらないので今回は本当に楽しかったー。
もっとひどい目にあってもよかったのに(いひひ)
超鈍感攻とのイチャラブも、もっと読みたいので、そこだけが残念です。
というか、毎回イチャラブ足りてませんけど……。
そしてファンタジーにぴったりな、綺麗な挿絵もとても素敵でよかったです。
タイトルでわかる通り輪廻転生ものです。
雑誌掲載された短編『片思いの鎮魂歌』と書き下ろし長編の表題作で構成されています。
『片思いの鎮魂歌』 ・・・ 前世編
幼い頃から厳しい教育を受け感情が無駄なものだと教えられてきたカイエン。
世界を『侵食』から守る『星持ち』としての責務を果たすため強くあらねばならないと、他者にも自分にも厳しい孤独な美貌の公爵家当主。
物語の始まりからして親に叩かれる幼少の描写があったり荒涼とした大地での厳しい作業、疲弊した体に鞭打つ姿にものの数ページで六青さんの描く痛々しい不憫な子に心をわしづかみです。
能力が高くその力だけを求められ感情を持つことを悪だと教えられたカイエンには、理論的で当たり前だと思う会話をしていても「冷たい」だなんて言われてしまいちっちゃく凹んでしまうシーンにキュンとしました。
情とか機微とか思いやる気持ちなど与えられてこともないのだからわかるわけないのに。
ましてや心の底で生まれてしまった恋する気持ちなどわけのわからぬ心の乱れで不安だったり不快だったりするばかり。
そんなカイエンに、何かと近づいてくる同じ公爵のレイランド。
愛情を知らずに育ったカイエンとの間に気持ちのズレや分かり合えないジレったさから擦れ違い死ぬほど傷つけることになります。
人は自分の常識や知識からわかる想像のなかでしか人を判断できないのが悲しいです。
カイエンがレイランドから王に差し出す1輪の花に心を乱される様子に、羨ましくて自分も欲しくて寂しく思っているだろうことが読み取れて可哀想に思ってたら、「あげようか」と言いながら冗談だと引っ込める場面で意地悪なレイランドが憎たらしくなりました。
その上誤解から憎まれて「おまえが死ねばよかった…」と言われた後のカイエンの心情を思うと、言葉で人を殺すことができるのだなと思えました。
『輪廻の花 ~300年の片恋~』 ・・・ 転生編
生まれ変わったカイエン(の魂を持つカイン)もまた虐げられ恵まれなかった境遇の中で双子の弟を守る健気な子です。
傷ついたカイエンが300年間も生まれ変わるのを拒んでいたことに、繭の中で縮こまってこれ以上傷つきたくない、出たくないと駄々をこねている小さなカイエンに見えて仕方がありませんでした。
カインがレイランドから贈られた花束を抱きしめてわけも分からず涙を流すというシーンのイラストが素晴らしかったです。魂の中のカイエンが嬉しくて泣いているように見えとてもいい絵でした。
レイランドの無理解からカイエンを傷つけ死なせてしまった後悔と贖罪。
カイエンのレイランドへの想い。まともな環境で愛されて育ち友情や愛情を育む人生を歩みたかったという取り返しのつかない思い。
そういったものが300年かけてやり直せて想いを伝えられたことが本当に良かったと思えました。
こちらも今頃評価してお恥ずかしい・・・
でもあまりに好きすぎて、どうしても神評価いれたくて、レビューします。
カイエン(未来の受ちゃん)が絶望で息絶えるところは、ほんとに悲しすぎて涙も出ない、声もでない。
雑誌掲載時はここで終わってたらしく、そりゃあんまりだろ、先生 詐欺だ!もだえ殺す気か~! と思いました。単行本になってから出会ってよかった・・・・。
で、続きの書き下ろし部分で、攻めさんから花をもらうシーン。
たまんない・・・・こちらは別の意味で声もでない。はらはらしすぎて息止めてしまった後に安堵しすぎて。
うれしくてうれしくて、エッチシーンとかそんなの全部パス!
二人の結びつきだけで、本当に幸せに思える1冊でした。
輪廻転生もの好き、ファンタジー好きなあなたには間違いなしの1冊!
やや心残りなのは、攻めてきた方々は一体どっから来たのか何だったのか といったあたりが、ファンタジー好きな人間としては気になる次第。
これであらびっくりてな展開がついてたら、完璧、永遠の神小説なんですけど、そこはやっぱり紙数の都合とかね。。。。
やむをえまい、そこはBLってことで許してもらおう。
そうそう特筆するべきはやはりみずかね先生かと。
六青先生の全小説も追いかけてますが、みずかね先生の挿絵されているものもほとんど追いかけてます。
この小説の表紙は個人的に1,2を争います。
みずかね先生の絵と六青先生の小説は私には絶対買いです(笑)
300年前、好きだった人に勘違いから殴られ
「お前が死ねばよかったのに」
と、まで言われたカイエン。
その後、深く傷ついた彼は本当に死んでしまい、300年もの長い間転生を拒み続けた。
一方、カイエンの想い人であると同時に、亡くなる原因ともなったレイランドは、彼が書いた遺書により己の考えが間違っていたと、酷く悔いる。
何度生まれ変わっても、レイランドはカイエンを探し続ける。
300年の時を経て、ヴェルトハイムの導きにより漸く生まれ変わったカイエンだったが、彼はまた苦難の日々を送る羽目になる。
あー、悲しい。300年前ももちろんそうなんですけど、生まれ変わっても不遇な生活を強いられるカイエンの姿に、胸が痛くなりました。こんな思いするなら、無理に生まれてこない方が良かったね…とかちょっと考えてしまいました。
でも、最後にレイランドがカイエンに気付いてくれて、安心しました。
これからは、トロトロに甘やかされるといいよ。
それから、スウェンもありがとう。スウェンは記憶があるのかどうか分かりませんが、多分カイエンが一人で寂しくない様に、手を取りながら一緒に生まれてきてくれたんですよね。
先日ちるちるさんのBLニュース「輪廻転生BL」で紹介されていて、面白そうだなと思って購入。ネタバレを含んでいますので苦手な方はご注意を。
初っ端からのカイエンの絶望と孤独に思わず号泣。
ストーリーの序盤で泣かされるってなかなか経験がない。
そして時は過ぎ300年後。
カインの健気さにもウルウル。カインにばかり訪れる試練にも胸を締め付けられました。
そして、カイエンの生まれ変わりはその子じゃないよ。早く気づいてあげて!とハラハラ。
一方のレイランドもナイスガイでした。
昔も今も、他者に対する思いやりは本物で、家柄良し・イケメン、そして六星持ちと非の打ち所がないスパダリさん。
カインとカイエンのビジュアルが似ていない、というのもよかった。
輪廻転生ものって、姿かたちは変わらないというのが定番なような気がしますが、「入れ物」が違っても魂の部分で惹きつけられる二人、っていうのがね、とってもツボでした。
が、若干気になった点も。
そもそも、昔のレイランドがカイエンに対して抱いていた感情は「恋愛感情」ではなく「贖罪の気持ち」ではなかったのか。
そしてあれだけレイランドから愛をささやかれていたスウィンの立場は?
などなど。
序盤のカイエンの話が素晴らしかったため、後半のレイランドとカイン、そしてスウィンといった登場人物の気持ちの変遷が駆け足気味だったのが残念と言えば残念でした。レイランドがカイン(カイエンか?)に恋心を抱くようになった、その過程がもう少し描き込まれていたらなお良かったな、と。
それでもスパダリ×薄幸・健気受けがとてもツボな私にはドンピシャな作品でした。
そして「花」が効果的に使われているのもよかった。タイトルとも絶妙にリンクしていてセンスがいいなと感心。
あと、願わくばレイランドの親友でこちらもまたかなりのスパダリさんのベルのスピンオフが出るといいな。彼もかなりナイスガイでした。
泣くよね、絶対泣く。と買ったはいいが泣きたくない気分だったわたしはしばらく目の届く所にこの本を置いていたのですが。
ようやく泣きたい!という気分になり手に取りました。
はい、もう最初の短編で涙腺はバカになりました。
違う、違うんだよ!責めないであげて!うぅ…カイエーーン!とそらもう周囲に誰もいないことをいいことに声をあげて。
息絶える瞬間なんて歯を食い縛りながら読みました。
まさかのバッドエンド始り。
なんとしても救いを!と祈るような気持ちで読み進めていきましたが。
辛い…なんて辛いんだ。
自分の境遇を厭わずに受け入れ、弟を思いやり…なんていい子なんだ!とジワリ。
また生まれかわりが誰なのかを知るだけに、そっちじゃないよカインなんだよー!と叫ばずにはいられない。
レイランドの言動に一喜一憂するカイン。
いつ気づくの、いつ報われるのとハラハラしながら涙を浮かべ、何度レイランドの胸ぐらをつかみ揺さぶってやろうかと思ったか。
絶対絶命のピンチ、カインが残る結果にまさかそんな!と胸が張り裂けそうになってしまいました。
辛い場面ばかりだったので、最後レイランドがとった行動に次は感極まって号泣。
遅いよレイランドのバカ!と思いながらも、カイン良かったね!の方が強かった。
ジワリと込み上げるような、胸を痛めるエピソードが満載。
だからこそ、報われたときの感無量さが半端ない。
泣きたい!と思ったとき、期待を裏切らず号泣できたお話でした。
何か急に泣けるお話を読みたくなりました。そこで、かねてから購入していたものの未読だった本作を手に取りました。表紙絵が、みずかねりょう先生ということでハイテンションだったのですが…。電書はイラストがあるものとないものとがあり、今回は挿絵を拝むことは出来ませんでした•( ;∀;)
にしても、いきなりぶわって感じにやって来ますね。それこそ涙がとめどなく目から溢れ出てしまい、ホント慌てました。泣ける本ということで本作を手にしたにもかかわらず、「あ、ここだったの?」という感じでやられました(つ﹏<。)・゚・。・゚゚・*:.。
サブタイトル「恩寵の儀」の最後辺りでうるっと来たため、「あ、皆さん仰られていたのはここか」と思い、ちょっと涙をこらえ、「うん、よし!」と読み進めたのがいけなかった。もっと大きな大津波が襲って参りました。気を付けないといけないのは、サブタイトル「レイランド」でした。未読の方は心して読まれますよう。なるべく号泣できる場所で一人で読むことをお勧めいたします(笑)
2章からなっており、1章目は更に13ものサブタイトルがつけられております。参考までに書き記しておきました。
片恋の鎮魂歌
カイエン(前世:受け視点)
恩寵の儀(前世:受け視点)
レイランド(前世:攻め視点)
300年後(今世:攻め視点)
カイン・セルキス(今世:受け視点)
レイランド・レーエンスブルク(今世:攻め視点)
光(スウェン)と影(カイン)(今世:受け視点→攻め視点)
使役人(今世:受け視点→攻め視点)
世界(アルファンデラ)(今世:受け視点→攻め視点)
天馬(今世:受け視点)
夏休み(今世:受け視点→攻め視点)
記憶の回廊(今世:受け視点→攻め視点)
六つ星の帰還(今世:受け視点→攻め視点)
朱鷲色の朝
SS(今世:攻め視点)
レイランド(攻め)は当初、カイン(受け)の弟スウェンこそがカイエンの生まれ変わりと信じ、大切に慈しみます。でも、そうではないことを知っている私たち読者からしたら、「オーマイガー」と叫びだしたくなるくらい悲しい展開でした。
ただし、根がポジティブで明るいスウェンとカイエンではどこかが違うと疑問に感じているレイランド(攻め)の気持ちを伺い知ることも出来、また、一体いつになったら気づくんだろう、とか、どこでどんな場面で気づくんだろう、などいろいろ想像して楽しかったです。
気付くきっかけになった一端の「花」のシーンは、私の一番のお気に入りです。300年前、カイエンは次のような言葉を残していました。
「一度でいい。王に贈ったように、私にも花をもらえたら、どんな気持ちになるだろう」
レイランド(攻め)はスウェンに花を差し出しても、期待していたような反応がなかったと感じていました。ところが、カイン(受け)は違っていたんです。無造作に花壇の花を切ってはカイン(受け)に差し出し、腕一杯になった花束を「全部君にあげる」と言って立ち去ったレイランド(攻め)。カイン(受け)は、なぜか胸が弾けそうなほど震えて泣きました。そしてそれを花環にして部屋に飾るのですが、それを発見した時のレイランド(攻め)の反応が実に素敵だったなぁ。
あと、天馬レクタングルス(カイエンしか乗せないブランの生まれ変わり)の存在も欠かせません。レクタングルスは知っていたんです。カイン(受け)がカイエンの生まれ変わりだということを。やはり動物の勘はするどいものですね。
最後の方で、とうとうレイランド(攻め)もカイン(受け)こそが自分の探していた人だと分かり、謝罪するところは感無量でした。この感動、是非皆様にも味わってほしいです。お勧めです。素晴らしい作品を有難うございました。幸せです。
冒頭の(300年前の)カイエンとレイランドのお話がいきなりせつなくて、作品に引き込まれました。
大好きだったレイランドに誤解され亡くなったカイエン。
そしてカイエンの死後、自分が誤解からひどい言葉を投げかけてしまっていたことに気付いたレイランド。
そのレイランドが転生輪廻を繰り返しながら、かつて傷つけたカイエンを探します。
そして300年の時を経て、カインとスウェンという双子の少年に出会います。
最初はカインの双子の弟で、肖像画で見ていたカイエンにそっくりなスウェンを、カイエンの生まれ変わりに違いないと思い込み近づいたレイランド。
でも、容姿も違い、表情も貧しいカインが何故か気になります。
お互い気になり惹かれあっているのに、そんなはずがないと思い込むカインとレイランドがせつなく、もどかしかったです。
そしてベル様のスピンオフを出してほしい!!