ぴーまるちゃん
anohi nokimi ni sayonara wo
商業 BLでも有名なあの方がpixivで公開されていた黒子のバスケの黄瀬×黒子の作品の番外編(続編)です。当時黄黒界隈だけでなく、さらに黒バス界隈だけでもなく、大きな話題となり、こちらの同人誌は本当に入手困難でした。
もう何年も前の作品ですが、今改めて読んでも、なにもかもが素晴らしい1冊です。読み応えが半端ない・・・!特に、時系列の描き方が大好きです。すれ違い続ける黄黒ちゃんが切なくも美しい、まさに青春!です!
pixiv上にアップされるや
黄黒ファン・黒バスファンのみならず、多数のpixiv読者から
絶大な支持と圧倒的な感動をさらった前作『ありふれた恋の話』。
その後の話が本作『あの日の君にさよならを』にあたり、
全部で4つのお話(連作)から構成されています。
(掲載順に、『夢路の果て』『夜明けのオリオン』『あの日の君にさよならを』『それから』)
高校三年生になった黄瀬くんと黒子くんに
進路の選択を迫られるときが来た。司書への道を考えながらも、
どうしても捨て切れない夢と大切な人への想いに悩む黒子くん。
そんな時、黄瀬くんにバスケ留学の話があったことを知らされて。
二人が出す答えは、すれ違う二人の想いは―
ニモさんの最大の魅力は、きれいで表情豊かな絵と
読み手の胸をぎゅっと突くような繊細な心理描写、言葉の力強さ、
そして何より大切なことですが、
キャラクターに対する溢れんばかりの愛情にあるように思います。
今作を読んでいる間ずっと、どんなに切なく苦しい場面でも
常にニモさんの優しいまなざしを感じ、
守られているような感覚で、安心して読み進めることができました。
又、作品としての完成度が素晴らしく高く、読み応えもたっぷりあります。
一度目の再販以降、取り扱いがないため
新たに手に入れることは少々難しいかも知れませんが
今現在pixiv上でアップされている前作を読んで
その魅力に憑りつかれた方であれば、絶対に!読んで頂きたい一冊。
読後の爽やかな感動を、心に灯ったやさしく熱い想いを、
たくさんの人と分かち合いたくなるはずです。
公表されていないため明記は避けますが、既にニモさんは
BL商業デビューを果たし、第一線で活躍していらっしゃるようです。
わたしもファンとして応援しながら、今作のあとがきにあるように
いつか、大学生の黄黒くんたちを是非描いていただきたいと
密かに願って止みません。