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ダイスキだから手加減しないでブチのめす
bokoriai danshi
案外バリエーションがあって面白かった
ここんところハマっているふゅーぷろのアンソロ
17作品収録で極端にページ数の少ないものはないです。ただ、全く好みじゃ無いもの、読み進めるのが億劫で途中放棄した作品もあった。
このテーマなら、全部ケンカップルで同じような内容しか私なら思いつかないのですが、比較的バリエーションがあったのは素晴らしかったです。
特に面白かった作品はコチラ
よつあし『バカと恋』
高校3年1番後ろの隣同士の席の大宮たけとと千林一馬。たけとがいっつもちょっかい出して喧嘩が始まってるっぽいけど、本当は好きだから告白したいのに照れ隠しで殴っちゃうんだって。思いと裏腹な行動の自分に葛藤しつつも売られた喧嘩に乗ってくる一馬とやり合ってるうちにお互いボコボコ。
一馬から「俺が嫌いだから喧嘩ふっかけてくるのか？俺は好きなんだけどな、お前の事」って言われて急展開。両思いと分かったたけとは、ある物を手渡して「こういうんはなぁ交換日記くら始めんのじゃ！」って毎日コソコソやり取りしだすんでしたって超おバカラブコメ。
大阪弁全開のバカヤンキーと熱量低い不思議ちゃん系の組み合わせで全然エロないですが面白かったです。
加藤むう『あたまのおかしいセックス』
喧嘩で性的に興奮するいわしくんを治める役はすずきくん。(お名前2人ともお魚なんですね)
公衆便所の個室でSEX。いわしくん受けなのですが、人を傷つけるのに興奮するみたいで、最中も頭突きしたり殴ってきたり。そんななのに、「お前以外とはしねーよ、お前こんなめんどくさい男よく好きになったな」ってにっと笑いながら言われただけでコロッいってしまってるすすきくん。惚れた弱みだな。私なら嫌だー。
あずみつな『俺の言うこと聞けないなんて』
引きこもりオタク系男子×リア充イケメン
学生モノが多い中社会人です。
リア充リーマンが引きこもり在宅ワークオタクを心配して(余計なお世話ともいう)飲み会や出会いの場に連れ出そうとずっとちょっかい出す為にオタクの家に入り浸り。ある日オタクくんの推しキャラフィギュアをバカにしたリア充リーマンが反撃に。
ここからなんでそーなるんだ？！トンデモBL展開です。「そこまで俺の性欲処理が心配ならお前で発散してやる」とレイプ展開。オタクだからか饒舌にすけべ言葉責めします。抱かれちゃって情緒滅茶苦茶になったリア充リーマン案外男らしいオタクくんにドキッとしちゃったりして可愛くなってます。この後2人は付き合っちゃうな、うん。
松本ノダ『マッシブ・キャンディ』
いやぁ、松本ノダ先生面白い、他のも読みたくなってる。今回舞台は女人禁制メンズゲイストリップ劇場『マッシブ・キャンディ」
売れっ子ダンサーケンジと太郎が2人で踊る特別公演がある日。楽屋では、ケンジが太郎の櫛を使ったからって殴る蹴る罵倒の応戦。2人共ムキムキマッチョなんだけどケンジさん(ネコ)はふんわり金髪ロングの美人さん、衣装はボンテージ。太郎さんは刈り上げストレートの個性的なヘアスタイルのクール系、衣装はあれなんていうの？皮ベルトみたいなの巻き付けてるやつ。ハーネスか。
楽屋で直前までガチンコバトルしてた2人、プロの心意気で、ステージではエッロエロなポールダンスショーを。ステージ上でしおらしい姿のケンジにキュンとした太郎さん濃厚キスで客席爆上がり！
あぁ、私も見てみたいと思っちゃいました。
このお話の続きも読みたい。
文川じみ『こっち見てよ！』
いつも喧嘩ふっかけてくる奴(柏原)がいて困っている高田、姉からのアドバイス「キスしちゃいなよ、気持ち悪がってもう関わってこないかもよ」を実践。(実践するところがおバカ)
しかし、このキスシーンのポーズがキュンとするよくあるやつなんだわ。(少女漫画でね)
手を引っ張って腰を抱きながら余裕あり気にキス。
その後の相手の照れて口元隠す仕草込みで良き。
キスが以降本当に姿を表さなくなって、平和が訪れたのにもの足らなくてイライラする高田。
結局2人で話したら、好きだからちょっかい掛けてて恥ずかしくて殴っちゃったってやつ。もうお互い意識しまくりで授業中空き教室で抜き合い。2人共おばか可愛かったです。
さちも『イタイノイタイノ』
男子から人望のある野球部のタク、女子にモテモテサッカー部のノブ、平凡なテニス部のレイ。
タクとノブはレイの事を取り合ってガチ殴り合いの喧嘩をしたりしてるけど、実は2人が付き合ってるのを知ってるレイ。自分はダシにされてるだけとひねてる。幼少期父親のDVで傷やあざだらけの母親がある日首吊りをした姿を目撃。
ショックを受けるどころか、傷も鬱血した状態も綺麗と感じる子。
すごい歪んでる感じが途中から感じられる。
ラストとんでもないです。全然レイくんは仲間外れじゃなかった、やっぱりタクとノブの1番はレイだった。
このアンソロの中で1番のインパクト。さちも先生らしいメリバで最高でした。
小松舞台『キングオブヘドランド』
初めましての作者さん。
ラフ画みたいな絵でしたが、キャラクターとお話はとても良かったです。一匹狼の太陽がある日サグバスというカラーギャングのヘッド、カズに目をつけられて喧嘩に。負けた太陽は何回もカズに喧嘩を挑んでくる態度にすっかり気に入ってまた来たら仲間に入れてやろうかと思ってるって話をナンバー2のうがいに話すと難色。
それ以降めっきり太陽は姿を表さなくなって…って。半グレ男同士の嫉妬と絆のお話って、某タイムリープするヤンキーのマンガに絶賛ハマり中なので大好物なのです。このお話もっと膨らませて単行本出してほしいくらい読みたい。キャラの見た目もとてもいいなです。太陽くんが凌辱されるシーンもしっかり見たい。
暴力好きじゃ無いし、ケンカップルも特別好きじゃ無いけど予想外に面白い作品があったので、読んで良かったです。
紙本で購入。
エロなし作品も多いけど、エロありは白線修正
愛あるボコり合い男子、見参！
一方的よりも、両方に愛がある方が良いに決まっている。
それは”ボコり”でも同じで―？
喧嘩上等！ボコり愛男子、見参！
カスさん、加藤むうさん、小松舞台さんの
ケンカップルがお目当てで購入したアンソロ。
お気に入り作品を掲載順に挙げていきます。
○あたまのおかしいセックス/加藤むう
喧嘩をして興奮すると下半身にエネルギーがこもり
シたくなってしまういわしくんと、それに付き合うすずきくんの話。
いわしくんの変態具合、すずきくんのボロボロ具合が面白かった！
でもページ数が短すぎる（涙）。
○絶対に負けられない戦いがここにある/ 寝過ぎ
可愛かったり、盛り上がりかけたところでの
鉄拳炸裂が楽しかったです。
幼馴染みならではのクセの見破りも良かった。
○拳だけじゃ足りねーよ！/ 後頭
ケンカではないやり方での『好き』の伝え方が
初々しくて必死で、握りしめた手も可愛かったです。
限られたページ数の中、読み応えを感じました。
○お花畑に連れてって/ カス
アンソロBABYのバカップル特集で虜になった
半田くんと小荒井くんの馴れ初めのお話。
小荒井くんの誕生日に告白する半田くんが男前！
そして1年後の現在、誕生日を忘れたと見せかけて...
プレゼントの渡し方は変態だけど、愛を感じました♡
このケンカップル本当に可愛い。もっと読みたいです。大好き！
○キングオブヘドランド/ 小松舞台
このアンソロの中で一番、痛々しさがシリアスでした。
カズさんの前で見せた太陽くんの泣き顔が可愛い！
作品として面白かったのですが、トーン貼りがない等、
漫画として未完成の状態だったのが、とても残念です...
○人の居る場所/ さとまるまみ
切ないお話でした。
次がないと分かっていながら最後に見せた笑顔に、
胸がギュッとなりました。
愛あるボコリ合い、全体的に楽しめましたが
未完成作品があることと（お目当ての作家さんだけに...）、
アンソロの為仕方ないのですが、一話一話のページ数が短めで
若干の物足りなさが否めないので、
萌え寄りの中立、とさせていただきます。
詩雪さんへ
はじめまして。
コメントありがとうございます：）嬉しいです～！
前アンソロのボコられ受、そんなに重めのものだったのですね...
こちらは大半がケンカップルの、
愛がちゃんとあるCPたちばかりのボコリ合いなので
辛くなるということは、あまりないと思いますよ！
アンソロって、ニューカマー作家さんたちが多くて
その中でもお気に入りさんたちがいて、特集次第では
ついつい追っかけてしまいます。カスさんもそんな感じです♪
（カスさん仲間がいて嬉しいです♡）
詩雪さんのお好みの作家さん作品が掲載されているのなら
問題ないのですが、
ただこのアンソロ自体、お値段が結構するので
手放しでおすすめするには、ちょっと悩んでしまう所もあります...
全然関係ないのですが、『詩雪』さんって素敵なHNですね。
漢字も、サウンドも、とてもきれい。
