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kimi ga naitakara
何気なく手に取った作品だったんですが、とっても素敵な作品でした。
上の階から降ってきたのは、破られた「先生」に向けたラブレター。
押し殺すように泣く彼が、バイト先の先輩であることがわかって…というお話。
川俣も小菅も優しい魅力的なキャラだと感じました。
先生の娘であるアスカちゃんも大変可愛い!
なりふり構っていられずに、恋に初めて一生懸命になる川俣がとてもよかったです。
読後、優しい気持ちになれる作品でした。
BL初心者の方にもおすすめです。
静かにじんわりと、そんな風に想いの伝わるお話でした。
大学生の川俣が引っ越したアパートのベランダに空から降ってきた紙切れ・・
その紙切れに『好きです』『先生』とい文字。
上から聞こえる押し殺すように泣く声。
始めた弁当屋のバイトの先輩が、その声の主とわかり・・・
その声の主小菅は高校の時に田舎から出てきて、
友達もなく一人寂しい生活を送っていた時に世話になった先生に恋をしていた。
あるとき、その先生が二人の前に現れて・・・
1冊通してひとつの作品です。
ゆっくりと時間が流れ、それぞれの気持ちの変化が丁寧に描かれています。
人の良い優しい小菅、先生のことをもうずっと好きなのに
ただ想い続け、妻子ある先生の幸せを願い続ける。
そんな小菅を見守る川俣、一見チャラ男な川俣もまたお人よし。
あのベランダでの一件から小菅のことが気になり目が離せない。
最初は小菅の幸せを願い応援していたが、結局は自分の気持ちに気づき
じたばたしてしまう川俣が、あまりに可愛くて・・
小菅に自分の想いを告白し逃げるように帰って来た部屋のベッドに突っ伏して
「恋って最高にカッコ悪いな」てつぶやく川俣は最高にカッコよかった。
今まで燃えるような本当の恋をした事のなかった川俣が
初めて苦しいほど好きになり、涙が出るほど相手のことを考え
自分の気持ちに正直でありたいと思って前に進みだした瞬間。
男性が本気で誰かを想うって、すごくカッコよく見えました。
川俣も小菅も先生もみんなが大切な人の幸せを願いっていたと思います。
先生のことを小菅の心の中の素敵な思い出にしてくれたのは
紛れもなく川俣で、先生のことを吹っ切れないと思っていた時に
すでに小菅の心の中には川俣がいたんでしょうね。
なんでも真剣に考えて真っ直ぐ生きようとする気持ちが伝わってきて
若い二人の未来を応援したくなるような、そんな気持ちになりました。
Hシーンなどはなく軽くハグしたり口づけする程度。
この2人にHはまだまだ先のように感じました。
体の関係より心(気持ち)がしっかりと繋がった2人だから。
いっぱい遊んでそうな川俣が意外に恋愛経験が少なくて
初めての真剣恋愛にぐるぐるして振り回されるのが可愛いです。
本当に素敵なCP。
ストーリーは小菅の就職が決まり大学卒業
アパートを引っ越したところで終わっています。
引っ越しの朝、2階から降って来たのは紙切れではなくて
小菅の新しいアパートの鍵・・
川俣が卒業したら一緒に住もうと約束をする2人。
幸せになって欲しいです。
井上ナヲさん、初読みでしたが、地味だけどとても素敵でした。
他のコミックより紙が白い大洋図書の本だから余計に、
無駄なく描かれたキレイな線が際立って、
白と黒のコントラストがとても美しかったです。
小柄で穏やかそうに見えて、
実は仕事には厳しく、ちょっと強気なバイトの先輩(表紙右)。
その先輩が実は、
先生に恋をしていることを、
バイトの後輩の川俣(表紙左)は密かに知っている。
偶然、先輩と同じアパートの真下に住んでいる川俣は、
先輩が声を殺して泣きながら破いて捨てた、
渡せずに終わった先生宛ての手紙を、拾ってしまっていたから。
最初は、先輩の不器用な恋を少しでも応援できたら…
そんな気持ちだったのに、
強気なはずの先輩の酷く弱々しく、お人好しすぎる一面を見て…
このお話、
川俣が、先輩の気持ちだけを知って恋に落ちるんじゃなくて、
先輩の想い人の先生とも、先生の娘とも、
そして別居中の奥さんとまでも会って、
それぞれが心に抱えてる想いを先輩と一緒に直に知って、
それで恋心を静かに加速させていくのがいい。
恋をして、なりふり構ってなんかいられずに行動してしまう、
余裕のない姿が、とても愛おしいです。
本当はもう少し分かりやすく波があって、
ぐんぐん引き込まれるような展開の話の方が好きなんですが、
ゆっくりと時間と想いを重ねて育まれていく、
地味な話も味わいがあっていいですね、ほんと、素敵な1冊でした。
って、失礼な感想ですが。
ドラマチックな展開とか、ないんです。
でも、じっくりと読み進めてゆき、いい話だなって思って「あー、でもくっついたから不自然にエロが入るんでしょ。エロを入れなきゃいけないもんね、BLだし」って思ってたら、エロなしで終わった! わかってらっしゃる。作者さんもだけど、出版者さんもよくやった! と、拍手しました。
エロは大好きだし、ないと物足りないって感じることもあるけど、ないほうがいいってこともあるよねーって、これを読んで思いました。
なので、出版者さんはその辺のさじ加減を考えて欲しいなって。このお話は、そういうところもすごくよかったです。
読み終わった後、じんわり穏やかな気持ちになりました。
ベランダの上から降ってきた「好きです」「先生」と書かれた紙切れと、押し殺すような泣き声。
その声の主は、川俣のバイト先の先輩・小菅。
この秘密を知ってから、川俣は小菅から目が離せなくなってしまいます。
とにかく、川俣も小菅も不器用だけど優しい。
そしてお人よし。
小菅は妻子ある先生の幸せを願って奔走し、
川俣は小菅の切ない気持ちを知りつつも協力を惜しまない。
先生だけでなく、先生の娘さんや別居中の奥さんとも関わりながら、静かに2人の気持ちが近づいていく様子は、読んでいてとても心地いいものでした。
川俣は一見チャラそうに見えるけど、実は全く恋愛慣れしていないウブな子。
初めて本当の恋をして、自分の気持ちを自覚して余裕をなくしていく様がすごく可愛いです。
キスとハグ止まりで色っぽいシーンはほとんどありませんが、それが逆に2人の心の繋がりの強さを表してるようでとてもよかったです。
心がやさぐれた時に読みたくなる1冊がまた増えました。
結局の所、この「先生」って小菅のことをどう思っていたのかな。
川俣が小菅のことを意識して、やがて惹かれていく。
そんな、川俣の物語としては、二階からふってきた手紙と押し殺した泣き声が印象に残っていたその2階の住人と偶然バイトが一緒になってっていう出会い方は、その後の感情の流れへの繋がりがよくわかる。
そう、川俣の感情の流れはよくわかる。
それに比べると、小菅の方は?
小菅の感情の流れや、小菅の先生に対する恋心が今ひとつつかめないのは、先生がいったいどんな風に小菅に接してきたのかがよくわからないからかだろうか。
とりあえず、このお話の主人公は川俣なので、充分おもしろかったです。
静かな作品。
でもはじめての恋だったり、
ずっと秘めていた恋。
静かな中でもキャラたちの想いはじわじわ来ますね。
白と黒だけで表されるタッチな分、
キャラの切なさや気持ちがぐっと伝わってきます。
キャッチーな性格のキャラがでで来るわけではないけど。
じわじわ来る魅力ですね。
恋人同士になった二人が読んでみたい。
川俣が天然タラシなのでグイグイいくかな。
基本ぶっきらぼうで口は悪いけど(笑)。
ずけっと物を言うところは凄い魅力的。
気持ちを言わないとすれ違うし、
恋はかなわない!
応援したくなる二人のお話でした。