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267ya
初めてこの作者さんのものを読みました。
無料分を読んだら、続きが気になり、引き込まれました。
静かに穏やかに話は進んでいきます。
最後の旅にでた二人のお互いを想いあう、寄り添うところが、心に染みます。
最後は、悲しい終わりで不覚にも涙がジワリ滲んでしまいました。
でも、きっと二人は幸せだったのではないかと思います。
BLだけど、その枠を忘れるような、不思議なお話でした。
自分がたてた「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#ans_71862
でおすすめ頂いたこちらの作品。
早速読んでみました。
ファンタジーの形を取っていますが、特に柱がどういう構造なの?とかどういう世界なの?とかそこらへんは何も考えなくて大丈夫です。
最初、あらすじだけを読んでみたときに、ファンタジー慣れしていない私はこの世界観理解できるだろうか?と思ったのですが全く問題ありませんでした。
修柱師は柱直す際、自分の体を傷んだ箇所に充てて直します。
修柱師として育てられたものはその作業に本能としての喜びを感じてしまう為、自我を忘れて柱に取り込まれてしまう恐れがあり、己を保てずイシの元へと戻ってこられなくなる恐れをチユは抱きます。
そして願うのです。
「最後の瞬間までチユとしてイシのそばにいられますように。」
これは人を愛した事のある人間なら誰しもが願う事ではないでしょうか。
この先の展開やお話の終わりよりも何よりこのメッセージが心にズドンと響いて泣いてしまいました。
間違いなく「心の琴線に触れた」作品でした。
途中笑える4コマ漫画があり、シリアスに傾きがちな心を程良く修正してくれるのも良かったです。
今日は親切に作品を教えていただいた姐さま方のおかげで何度も泣いて、瞼が重量級へと育ちました。
どうもありがとうございます。
ああ、予めハンカチタオルを用意しておいて良かった・・・。