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gin no kaze tooi toki
1995~1996年に雑誌に掲載された作品集です。
全部で4つの作品と表題作の描き下ろし漫画が収録されています。
小田切さんの作品解説によると『青春の赤信号』はデビュー作だそうです。
流石に絵柄に懐かしいものを感じますが、綺麗です。ストーリーも正に学生、青春モノ!、小田切さんらしいほのぼの感もあって良かったです。
さて表題作ですが、舞台は大正時代でファンタジー物。
表紙は主人公の一人、飄紀(ひょうき)ですが、実は鬼なのです。
村人からも鬼は恐れられているのですが、この鬼は実に美しいです。
そして儚げ。とても恐ろしい鬼とは思えない想いを秘めているのですが、それが切ないのです。
小田切さんの美しい絵とストーリーがとてもマッチしているお話だと思いました。
他の3作品は高校や出版界を舞台にした短編です。
確かに男性同士の恋愛が描かれているのですが、ほんのりしているのでBL初心者の方にもお薦めです。