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kiete nakunaritai
この手の設定、だめなんですよ…。
俺が好きなあいつは、俺の親友が好き、という設定。
絶対切ないじゃないですか。
手を伸ばしても届かない。笑顔が向けられるのは親友だけ、みたいな。
ほんと、胸が締め付けられすぎてだめなのに読んでしまう。
そして案の定、締め付けられすぎて苦しくなってしまう。
おそらく余程のラッキーな方か、生まれてこの方モテまくり人生を驀進中という方でない限り、ほとんどのひとが経験しているであろう片思い。
リアルじゃなくても、アイドルや俳優、アニメのキャラまで、本気で好きになってしまっても届かない想いに胸を痛めたことのある方なら共感してしまいますね。
だからこそ一方通行設定の作品って多いんでしょうね。
こちらの作品は作画的に若干「あれ?顔が省略されてる人、多くない?」とか、「メインの2人だけのコマなのに、目がなくない?」といった、手を抜いているのかな?忙しかったのかな?という仕上がりになっています。
だけどストーリー的には結構作り込んである印象です。
篠宮と弓親は高校時代からの親友で、大学に入ってそこに久瀬が加わるわけですが、弓親が語る篠宮の過去とか、それが明かされることで久瀬に対しての篠宮の行動がいかに特別だったかが分かるような仕掛けになってました。
まあ、それがなくても十分切ないのですが。
残念だったのが先に言った作画の件と、人物描写でしょうか。
弓親というキャラが…、薄っぺらいというか、久瀬はこの子のどこを好きになったの?という疑問しか感じない子で。
久瀬は寡黙、篠宮はふわふわへらへら、弓親は嫌味ったらしい物言いの子という感じ。
篠宮のふわふわへらへらに関しても、ちょっと後付けっぽくて、前半ではそういう風なイメージに感じられなかったのが違和感でした。
でもこの設定は絶対萌えるやつなので、何だかんだと萌えてしまうんですよ。
一方通行マニアの方は一読の価値はあるかと思います。
よくありそうなお話でしたが、
最後まで飽きずに読むことができました。
親友・弓親に恋する友人の・久瀬のことが好きな篠宮。
久瀬が失恋したのを機に、
慰める名目で関係を持ちます。
自分を弓親だと思っていいと言い久瀬に抱かれますが、
苦しさは増すばかり……
篠宮は父子家庭であり、
人にわがままや期待をすることがありません。
自分の欲求がなく、
自分のことも大切に思っていないのです。
そんな篠宮が唯一欲しいと思ったのが久瀬なのですが、
久瀬の気持ちは分からず……という展開です。
久瀬は絆されたのかな?
関係を持つうちに篠宮に惹かれていたみたいです。
やっと自分の気持ちを伝えられた篠宮と久瀬が恋人同士になるのですが、その後は久瀬の方が篠宮に夢中みたいです。
親友の弓親もとてもいい奴です。
なんだかんだ周りに恵まれている篠宮ですが、
今まで甘えられなかった分、
久瀬としあわせになって欲しいと思いました。