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zeitaku na koi no ayamachi
なんという不器用な攻めさま・東和。
受けの秋もなかなか靡かないし、これどうなるの?と思ってたら、なんだかだんだんふたりが惹かれ合っていくのが微笑ましくて。
とくに鉄仮面のようだった東和が少しずつ彼方や秋と仲良くなっていく様子はなんかほっこりしました。
ようやく仲が進展してきたかなと思ってたら、秋がちょっと借りるだけだから(亡くなった母の墓前か仏前に供えようと)と亡くなった父が飾っていた母の写真立てや母から聴いていたネーム入りの万年筆をポケットに入れてしまうところは、ダメだよ、それは!!とひやひやしてたら、メイド長の三木さんが東和を連れてやってきて…。
だからダメだと言ったのに…。
申し開きもせずに屋敷を後にする秋…。
元のアパートに帰って後悔と空虚感に苛まれて。
でも、全ての事情を知っていた執事の長田さんの話を聴いて東和が迎えに来てくれたのです。
ここのシーンはすごく好きです、こういうお迎えに来てくれるパターン大好きです。
なので、ここからはニヤニヤしながら読みました(w*
屋敷に戻ってまた東和と秋と彼方と3人で仲良く暮らしていくのでしょう。
それぞれに家族を失ってしまっていたけれど、新しい家族として恋人として幸せになって欲しいです。
火崎勇さんのあとがきは本当にいつもそれ読んでみたいー!!なあとがきですよね。
もう少し大きくなった彼方との3人のやりとり楽しそうです。
受け様は癌の母親が最後に本当は父親は生きていていると知らされます
父親に実際に会い「こんなにりっぱに息子を育て上げた!」と
宣言して欲しいと告げた母親の言葉を胸に、父親に会いに行きます。
会いに行く目的だった父は亡くなっていて代わりに従兄弟と従兄弟の子供がいたのですが・・・
従兄弟である攻め様は一見傲慢な態度の持ち主ですが
実はすごい不器用なだけで、とても優しく養子にした姉の子供に対しても
つめたそうですが実は溺愛している感じです
そんな攻め様を見ていくうちに惹かれあっていく受け様ですが
攻め様が不器用なためにアプローチがなかなか少ないですが
攻め様が告白してからの不器用ではありますが、
受け様に好き好きと言いよってきます
誤解で受け様がお屋敷から出ていってから攻め様が迎えに来てくれたシーンはすごいよかった!
前半、攻め様の存在が薄かったので後半の存在感が半端ないですw
1冊丸ごと表題作です。
和秋の目線で進んでいきます。
和秋(受け)は、生まれてから会ったことのない父親に、母の死と立派に育った自分を知らせようと一ノ倉家を訪れますが、父親はすでに事故死しており、一ノ倉家には従兄の東和(攻め)と、従姉の息子・彼方しかいません。執事・長田の嘆願もあり、和秋は「秋」と名乗って彼方の家庭教師をすることになり…。
結果的に、和秋は東和と恋人同士になりますが、彼方も和秋が大好きなので10年後なんかには三角関係になっているんじゃないかと心配です。和秋をとられないように東和、がんばれ(笑)
和秋はまっすぐで可愛らしいけれど男っぽい面もある自然体が魅力的でしたが、無愛想だけど素直に悪いと思ったら詫びて、好きだと思ったらそう告げる東和も格好良かったです。悪い人は誰も出ないので安心して読めました。
和秋の母親が誤解した一千万円の価値観の違いとか、和秋が背中を向けた東和に誤解を解こうとするのを止めたとか、誤解や擦れ違いにわざとらしさがなくて良かったです。ただ、女一人ならともかく和秋という子連れなので、生まれた年が分かっている分、小学校など学校を上手にあたれば見つけられそうな気もするのですが…、正秋は春香の探すなという意思を尊重したのかもしれません。春香の手紙、「忘れるのはあなたの自由」が格好良かったです。
イラストも素敵でした。私の一番のお気に入りは東和が和秋の頭をなでるのを窓ごしに描かれたものです。ただ、良い仕事をした長田がちらりとでも登場していなかったのが残念でした。
セレブ年上攻め、自然体な受け、可愛い子供が好きな方にお勧めです!
火崎さんの文章は読みやすくてひっかかりのないところが好きです。
今回は、財閥総帥×母を亡くしたばかりの青年。
病気で余命いくばくもないと知った母親がシングルマザーとして育てた息子に自分がいなくなったあと、父親に会いに行って一人で立派なに育てたところを見せて見返してやってほしいと言い残します。
複雑な思いではあったけれど、女で一人で育てた母親の遺言の実行しようと資産家の父の家に向かったのですが、長年働いている執事の口から初めて父親も含めてこの家のほとんどが1年前に飛行機事故で亡くなったことを知ります。
しかしその家の子供に気に入られ野良猫と一緒に拾われ、しばらく執事以外には事情を伏せて家庭教師として住み込みで働くことになりました。
この家のもの悲しさ、そして従姉夫婦の忘れ形見の子供(彼方)とその保護者となった従兄に、母を亡くして一人になった自分の姿を重ねてしまったようにも思えます。
全編を通してほとんどは豪華な屋敷の中か、温室もある広大なガーデンが舞台です。
終盤になるまで東和との間に愛が生まれることも甘い雰囲気になることもなく、和秋の自分探しの旅に付き合っているような気分にさせられました。
大きな事件も起きないし、急展開もなく淡々と日々を送っていくなかで家族のような絆が生まれてくるという感じです。
東和が子供の養父なったことも財閥を統べることもいきなりで、孤独感と不信感の中で孤軍奮闘するしかない東和に手助けしてやりたい思いにかられていきます。
和秋の父親が身分違いから母を捨てのではなくて小さな誤解からすれ違ってしまったことと、最後まで母を愛し誰も娶らずにいたこと、そして和秋が両親に愛されて生まれたことがわかったのはよかったと思います。
亡くしてしまった家族の代わりにはならないけれど、新しく結ばれた絆が未来につながっていくように思えました。