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ookami to hanaarashi
紡ぐるりさんの1st コミック「森ボーイの行方」がよかったので、
こちらも期待して読ませていただきましたが、
ちょっと伝わりずらい本だったかなぁ…という印象です。
いや、いい話ではあったのですが…
そもそも、エッチシーンを描かずして、
「恋愛の好き」と「そうじゃない好き」の違いや変化を描くのは、
なかなかハードルが高いんじゃないかな…と思うんですよね。
こちらの本は、
家が隣り同士で小さい時からとても親しくしていた、
4つ歳の離れた大学生と高校生のお話です。
年上の颯音が、
高校は寮に入ってそのまま大学は一人暮らしをしてしまい、
2人はなかなか会えなくなりますが、
高校生の琉花は変わらず颯音のことがとっても好き。
それこそワンコのように慕っています。
でも、
突然颯音が帰って来て、
「 好きだよ、ずっと俺のにしたくて仕方なかったんだ 」
そう告白をしてキスをすると、受け入れられません。
嫌悪感はないけれど、自分はそういう「好き」ではないから…
そんな琉花が、
時間をかけて自分の気持ちと向き合って、
「恋愛の好き」になるまでをじっくり描いています。
ネコが、亡くなった颯音のお母さんの視点で語っていたり、
土手で一緒にシロツメクサの冠を作ったり、
答えを出したらそれが別れに繋がってしまったり…
雰囲気がとても素敵で好きなシーンは色々ありました。
でももうちょっと、
葛藤とか切実さとか、心の内の激しい想いを、
しっかり分かりやすく描いてくれている方が好みです。
普通そういうのは、
エッチシーンに集約して描かれていたりするけれど、
ないならないで、それに代わる明確なものがもっと見たかったな。
メリハリという面でも、
エッチシーンはあった方が読みやすいかもですが…。
でも、話の筋や雰囲気はとても好きなので、
次作も楽しみにしたいと思います。