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yubisaki
この作品はみろくことこさんの表紙に惹かれて買いました.....!!!
初めて読んだ作家さんにも関わらず、みろくさんの絵ととてもマッチしていて大変満足です〜٩( 'ω' )و
受けの郁が、いじらしい程攻めの千里が大好きなのに気持ちのすれ違いが出来てしまい、再び諦めてしまうシーンは読み手も一緒に泣きそうになるぐらいでした
番外編の方は、卒業後の大学生になってからのお話でしたが、脇キャラの笠原さんがとても魅力的でした
こんな友達欲しい.......w
鍵の賞味期限っていう部分も凄く共感でき、表現の上手い方だなと思います
これからは作家さん買いしたくなるほど、読み応えのあるものでした!
親の愛情に恵まれずに育った郁が、初めて知った家庭の温かみや恋する気持ちに喜びよりもいつか失われるまでの一時の幸せにしがみ付くように大切にしている気持ちが伝わってきて痛々しかったです。
寂しさから、好きだと言って自分を求めてくれた教師のいいなりになるくらい人恋しくても、満たされない心を持て余しそれでも強がって一人でいる姿が不憫でした。
そんな郁の寂しそうな顔が気になっていた優等生の千里。
異性関係にだらしない母親同様郁も素行が悪いという噂にも嘘だと一蹴してしまう男前です。
文化祭で密かに千里にお近づきになりたいと画策していた女子から、千里と一緒にいる郁が気に入らなくて噂を元に郁を侮辱するけれど、人に恋する気持ちからなのだから気持ちは分かるとあっさり許してしまうんです。
すごくイラつきましたが、千里がバッチリ仇を取ってくれたので溜飲が下がりました。
『百年に満たない幸福』
大学生と専門学校生になった二人のその後です
勉強が忙しくなかなか二人きりで会えない寂しさの中、幸せになるほど怖いという気持ちを知った郁。
勉強も学校の付き合いも大事だけど恋人との擦れ違いに気がつかないなんて恋人失格ですよ千里は。
電話で話もできないまま変態教師にストーカーされる郁。
そもそも中学生も男の子に手を出したってのは犯罪だというのに懲りませんね。
それにしても千里は言葉が足りなすぎる。
忙しくて会えないのはこっそり免許とって驚かせたいなんて、それで寂しい思いさせてたら本末転倒です。
誕生日プレゼントに一度でいいから手をつないで歩きたい、というつぶやきにもバカにしたような態度でした。結局は叶えてくたけどその前にちゃんと理解を示してほしかったな。
不言実行はカッコいいと思ってるらしいけど、ちゃんとお互い分かり合えてると思える安心感が郁のような生い立ちには必要だと思うんですけどね。
百年に満たない幸福というとちっぽけな感じがするけれど、一生幸せでいたいと思っても百年に満たない時の間なんだと思ったら、日々の小さな幸せを大切にしたいと思いました。
『指先と眼差し』
郁が就職して千里が内定もらった頃。
郁は専門学校時代から面倒見のいい年上の同級生と同じ会社に就職し、職場でカムアウト済み。
千里の就職が決まって一緒に住むと決まって嬉し涙です。
普段当たり前に思うようなことでも宝物のように大事に思い喜ぶ郁が健気で可愛いいです。