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owaranai yoru
全ページカラーでこれだけの長さ。
読み応えは十分でした。
大学生の澄川祥吾は高校からずっと好きだった親友・尚志に告白するも「冗談だろ」とフラれたところから始まる怒涛のストーリー。
祥吾はバーでバイトしているのですが、失恋後マネージャーに慰められるうちに無理矢理関係を持たされて、嫌なのにそのままずるずる状態。
「拒否する」という選択肢のない超気弱な主人公に同情できるかどうかが大きなポイントだと思います。
残念ながらわたしはヤキモキイライラしてしまった方でした…。
この祥吾くん、魔性の男らしく、マネージャーを始めバーに客で来た日向、さらにはマネージャーを尊敬するバーテンダー志望の村上(マネージャーの本性を知らされて逆上してなので、他の3人とは少し違いますが)、果てには尚志まで色香で惹きつけていきます。
周囲をそういう気持ちにさせつつも、本人はNOと強く言えないタイプなので、「あああああ!もう!」と思うシーンが多いです。
マネージャーとの関係は本当になぜNOと言えない?なぜ諦める?とヤキモキしました。
全然諦めないマネージャーの執着も怖かったです。
マネージャーとのことから祥吾の心を救ってくれた日向も後半になって「あれ?」という事情が出てくるものの、祥吾は不幸に見舞われる度に誰かを惹きつけるので、そこまで切ない気持ちや裏切られた悲しさを感じることなく読めました。
ラストは大団円なので、スッキリします。
ただマネージャーにはもう少し制裁があっても良かったのに!と思ってしまう結果です。
何というか、祥吾のようなタイプって女性だとたまにいる感じなんですよね。
不幸が似合う、不幸に慣れているみたいな儚げな雰囲気で周囲を惹きつける。
ほうっておけないと思わせる弱さがある。
本人は不幸でもその度に誰か現れるから「ああ、大丈夫そう」と思えてしまう。
その「大丈夫そう」のせいか、あまり可哀想に思えなかったのがわたしの萌えなかった敗因かもしれません。
あと作画がシティハ◯ターっぽかったり、島耕◯に見えたりしたのも敗因のひとつかも。
主人公に同情できたら、きっと同じ気持ちで綺麗な夜明けを迎えられる作品です。
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