霞ヶ関ラヴァーズ

kasumigaseki lovers

霞ヶ関ラヴァーズ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×217
  • 萌17
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
149
評価数
45
平均
3.4 / 5
神率
11.1%
著者
いつき朔夜 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523687

あらすじ

二人は一番のライバルで相棒、そして……?
厚労省を舞台に、同期のキャリア官僚・逸見と御手洗の
仕事と恋を描く、大人のスイート・ロマン!

表題作霞ヶ関ラヴァーズ

同期の覆面査察官,30歳
厚生労働省の官僚(課長補佐),30歳

同時収録作品御手洗一樹の潜入ファイル ~No.0 塔野玲~

無職の受講生,35歳
ヘルパー養成講座の臨時講師,28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

物足りなかった

ライバルで親友で切磋琢磨するお仕事BL!
押し殺す気持ち、揺れる気持ち!好きなやつ!!

前半の仕事部分も読み応えがあり、恋心と友情のバランス、駆け引きにドキドキ楽しく読み進めて、さぁ!思いが通じあった!!これから!!って時に…1回目は不発?挿入してない?リベンジどうなるか!!と期待したのに、逢瀬重ねてるってナレH…え、初エッチの盛り上がり…は?こんなお前知らない…って蕩けちゃうやつないの?と膝から崩れ落ちたました。乱丁か?と何回も戻ったけど、私の理解不足なのかもしれないけど、受けくん好きって言わずに終わっちゃった…エロだけじゃなくてラブも少なく、好きな雰囲気だっただけに落胆してしまいました。

1

エリート同士がライバルから恋人への道のり

『スーツの似合う美形のエリートが切磋琢磨する中で生まれるLOVE』というシチュエーションがたまらないという萌え属性を持っている私にとって美味しそうな作品だと思って手に取りました。

同期入庁で正反対な性格ながら同期中のツートップと言われる優秀な二人。
一目会ったときからお互い意識しまくりで恋が芽生えるのも時間の問題か、と思ったところに逸見の海外研修、そしてエリートコース一直線かと思っていたところが出る杭として打たれてしまった一樹。
立場に格差のできてしまった二人が再会後どう近づき恋の花咲かせていくのかが見所…。
国民のために良い政策をとは言いつつも、ととりあえず今できることから長いものに巻かれながらも前向きに頑張っていこうという考え方が現実的でよかった。
何もかも超人的に解決して悪人を倒しめでたしめでたし、というより今後の活躍が期待できて面白かったです。
ゲイ×ノンケながらも男前な逸見があっさり前向きに受け入れたのは、驚きはあっても違和感はなかったです。
友情の好きだと思っていた相手に対して友情以上の好意を持っていることを自覚していく描写が丁寧だったので自然な流れで納得できました。

一樹の背景が面白そうなのにほとんどセレブという点くらいしか使われず不満だった。
もっとそれを利用したりしてストーリーにからませなかったのはもったいなかった。
逸見の上司も腹黒で面白そうだったのに出番が少なく残念。

法案を通すための交渉や企てにそうページを割かずあっさりしてしまったのも惜しい。
Loveの部分が薄くお仕事描写が懲りすぎるのも不評でしょうが、ほどよいバランスで入れてほしいですね。

あとがきで知ってのですが、この作品が雑誌掲載された作品のスピンオフとして生まれ、先に作られた作品というのが後ろにある中編でした。
そちらの作品は私の好みでは無い設定のせいかどうでもいいからもっと表題作を膨らませて欲しいと思いました。
一樹の仕事の様子がわかったのは面白かったけれどおまけ的な感じです。

1

同期でライバルで親友で・・・

初読み作者様です。
官僚とか、同僚とか、ライバルとか、相棒とか、スーツとか、お堅さとか、お仕事ものとか・・・そんな作品を読みたい気分だったので、あらすじを見て購入しました。勿論、ある程度の年数共に過ごしていて・・・というシチュエーションも私の重要な萌えポイントであったので、決め手になりました。

あとがきを読んで知ったのですが、この作品は、雑誌掲載した作品のスピンオフなんだそうです。
雑誌掲載作品(掲載時作品から大幅改稿されているようです)は後半に収録されていて、スピンオフである表題作のほうが前半に収録されています。そして内容もたっぷりです。

お仕事描写もしっかり描かれていて、また、受け様が生真面目で、黒髪で・・・という点、個人的にはとても嬉しかったです。
それに、なんといっても2人が結ばれる時の流れもドキドキ萌えました。

ロマンチックで、でもただ甘々なだけじゃない、ちょっとした社会派ドラマのような感じもあったりして、読み応えのある作品でした。
先が気になってどんどんページをめくり、一気に読んでしまいました。

また、後半に収録されている作品も、ちょうど時系列的に「霞ヶ関・・・」に絡んでいるので、楽しく読めました。

2

ちょうどいい

私が求めるBLそのものって感じの作品でした。
絶対「神」っていう心をぐらぐら揺さぶられる作品も大好きですが、そういうのばかりでは疲れます。ちょっとした空き時間に、サラッと読めて、いい気持ちにさせられる毒の少ないBL、というのが一番量を求める作品です。が、意外とそれがない。小説だと、まず文体が気に入らないと読み進めるのが苦痛だし、あまりに悲しくて泣きじゃくるような作品は、そういうのを読みたいっていう時に気合い入れて読みたいし(電車の中で泣かされると困る)、程よくほっこりして満たされるというのは、意外と難しいのです。

が、これはその条件を満たしておりました。そこが物足りなさを感じる要因になるのかもしれませんが、私は大満足です。

番外編は、確かにこれ雑誌で読んだわ! と気づきました。スピンオフが表題作になるって珍しいですね。おっさんと介護士のラブはもっと見たかったかな〜。

でも、満足しました。

2

雑誌掲載作を文庫化するとき

どちらも美形のエリート官僚が「同期として出会って、最大の強敵にして、最高の相棒になる」表題作はおもしろかったです。
高名な画家の父と元アイドルの母を持つ御手洗に、地方の公務員家庭で育った一橋大出の逸見、入庁早々の研修で二人はお互いに一目置くようになり、互いに切磋琢磨しながらキャリアを積んで行くのですが、、、
まず、この二人のキャラクター設定のBL的ゴージャス感の盛り具合が絶妙。
御手洗のスペックだと、ともすれば自信満々のオレ様男になっちゃいそうなところが、財務や経産省を落ちて第三希望の厚労省に来て、恋愛に関しては玉砕より友情を選んで自己完結しているヘタレ。
逸見は、真面目で、出世街道の上位を走っているけど、御手洗が隠している恋愛感情はもちろんのこと、自分の中にある御手洗に対しての感情にも全く想像がつかない鈍感さん。
こんな二人が、ようやく恋人同士になっても、その行為は妙に理屈くさくてすんなりとは甘くはならない。
普段はあくまで仕事優先で、やっととれた休暇で出かけた先は御手洗家の別荘だけど、半分は掃除のために行かされた感じ。
と、他にもいろいろなエピソードのあちこちが、スーパー過ぎず、ハード過ぎず、さくっと気持ちよく読める。
後半は、御手洗が査察のため潜入した先での出来事で、この雑誌掲載作から派生したのが表題作になっているとの事だが、この話、これはこれで、ここに一緒に入るしかないのはわかるけど、ちょっと駆け足で物足りないかな。

1

真面目に型破り

いつき作品といえば、BL界でも珍しく北九州が舞台で、ちゃんと登場人物は博多弁とは違う北九州独特の方言を操っていて、攻めはバックに玄界灘しょった荒くれで、みたいな勝手なイメージがずっとつきまとっていたので、霞が関?官僚BL??また随分と遠いところへ・・・が最初の印象でした。

 でも、読めば決して優雅でも華やかでもない若手高級官僚の日常がよく書き込まれています。舞台は違えど、お仕事ものとしてのクオリティは変わらず高レベルで安定しているのはさすがです。
 主人公の逸見は厚労省キャリア。入省8年30歳で課長補佐と、順調に出世コースを邁進中。そんな彼には同期の中でただひとり、ライバルでありながら心を許せる親友の御手洗がいた。「閃きの御手洗、熟慮の逸見」と並び称される対照的な2人。互いに自分にない部分を感じるからこそ余計にひかれあった。でも御手洗は、官僚にしてはあまりに型にはまらない行動力が災いして、いまは調査室の覆面査察官などという胡散臭いポストに左遷され、立場的には逸見の部下となり、2人の関係もよそよそしいものになってしまっている。かつての親密さを、そして御手洗にはその実力に見合ったポジションを取り戻したいと願う逸見。でも御手洗がひそかに逸見に抱いていたのは、ノーマルな彼の想像にも及ばない、激しい恋愛感情だった・・・
 
 選び抜かれたエリートたちが、国を支えているという誇りのみを武器に、いつ過労死や自殺者がでても不思議ではない過酷な競争に身を投じる世界。目指すのはただ一つの次官のイス。御手洗は卵子を目指す精子たちの群れにたとえてて、不謹慎なようでズバリ的を射ています。同期は当然みんなライバルで、少しでも弱みを見せればすぐ蹴落とされる。でも最後の一尾になるまでは手を携えて卵子の堅い膜を溶かす必要にも迫られる。「お前は俺のロケットブースターだ」と逸見に言う御手洗。だから逸見は、御手洗こそ自分の親友かつ最強の敵だと信じてきたのだけど・・・

 査察官としての潜入先で厚労省のみならず政界を揺るがす一大スキャンダルの尻尾をつかんだ御手洗。内部告発に踏み切れば、もみ消されてつぶされる可能性も。今度こそ本当に御手洗をうしなってしまうかも、と焦った逸見は思わず叫ぶ。「俺もつれてけよ!!」

 逸見はかねてから前例や良識に縛られるタイプで、それは官僚としてはとても望ましい資質でもあるけれど、男同士の恋愛という高いハードルは到底越えられそうもないと御手洗は踏んでいた、だからこそ一生ライバルで親友という立ち位置を崩さぬように苦心惨憺してきたのに、その努力を一瞬で水の泡にする無自覚な逸見の破壊力。心底御手洗には同情します。
 でも読者や御手洗が思うほど、逸見は往生際が悪くなかった。2人の間にあるものがラブだと自覚してからはの行動は迅速にして潔い。御手洗をカラダで引きとめようと覚悟を決めて彼の自宅に乗り込む。「俺が欲しくないかというのは、お前が欲しいと言うより恥ずかしい」なんて妙に説得力ある殺し文句を吐いたりして。優秀な官僚の本領発揮で、男との初エッチという未知の領域に挑むにあたり、入念な下調べも怠りません。「この体勢は、俺がネコってことなんだな?」「いやか?」「こっちは初心者だ、主導権を渡されても困る」そんなやりとりに笑えました。

 官僚といえばスーツ、ってことで訴求力のある高階さんの表紙が硬質なお仕事モノに華を添えてます。ただすこし最近絵の感じが変わってきたな、というか、人物の顔がとがってきて、狭くなったスペースに逆に増量気味のくっきりした目鼻だちがなんだか窮屈そうで、ややバランスを欠いてるような・・・高階作品では、水原とほるさんの「義を継ぐ者」の表紙の2人がマイベストだと思っているので、絵柄が変わるのは少々残念です。

3

官僚萌え

霞が関ラヴァーズ。題名でやられました。
お堅いですね~。
でのその堅苦しさにぐっとくるんです。
御手洗も、逸見も、素晴らしい。是非この2人の官僚に国を動かしてもらいたい!!!素直にそう思えます!!!
いつき朔夜先生の無理のないキャラクターや、エピソードが本当に大好きです。
今回も、現実離れしたエピソードや、わざとらしいキャラクターが全く無かった。自然です。
少し物足りなく感じるという感想を持たれる方も、確かにいるだろうな、とは思います。
でも、ここまで自然なストーリーと無理のないキャラクターを、気取らない文章で書ける作家さんてあまりいないです。
番外編の二人も、とっても好感が持てました。
ドキドキ感でいえば本編を上回っていた気もします。
だからこそ!!!!!!!!!!!!!!
ちょっとページ数足りなくないですか!!!!????????
あんなにさらっと終わらせないで欲しかったです。
せめてあの二人で、その後の話に20ページでもあれば、満足度がもっと…という贅沢を言いたくなります。
しかしそう思わせるキャラクターたちに乾杯…、ということで神です。

3

官僚BLドリーム

高階さんのイラストが好きで、私もイケメンスーツたちに問答無用でポチしたクチですww
官僚ものは初めて読んだのですが、小難しい単語や専門用語的なものがでてきて、読んでるのにアタマに入ってこない時が…

エロは少な目で、ほとんどがお仕事の話しだったので、アマアマが好きな方には少し物足りないかも…?
イラスト買いでしたが、面白かったです。

1

ディアプラ仕様の弊害?

舞台は厚労省。
キャリア官僚・逸見(受け)の友人で
良きライバルだった御手洗(攻め)は
政策について上に意見したばかりに
エリートコースから外れ、調査室に追いやられる。
逸見は彼が日の目を見ることを望むが……

高階祐さんの挿絵が反則級に色っぽく
官僚モノとしての描写も堅実。
好意はあるがライバルでもある二人は
容易には互いに借りを作らず、
仕事で頼みごとをされたら必ず見返りを求める。

矜持ある男たちが、たまに見せる甘えや照れには
破壊力があり、高評価をつけたくなる要素は
多分にあります。


ただし構成が残念。
上記の表題作(約180ページ)は、文庫書き下ろし。
後半の、別カプの話は、約65ページで
こちらがはじめに雑誌に掲載されたもの。
表題作はいわばスピンオフというわけです。

どちらの話も短いため
くっついてすぐ話が終わってしまい
後日談はなし(表題カプは一応ペーパーあり)。
カタルシスに欠ける詰め込み構成が
非常に勿体ないです。


恋人になるまでの過程を楽しむにしても
話の大半は仕事描写で
特に雑誌掲載作については
ノンケ×ゲイで一体いつ愛が芽生えたの?
と小一時間問い詰めたくなるほどラブがおざなり。

この話に覆面査察官として登場する
御手洗のトリックスターぶりだけは確かに光っており
スピンオフを書きたくなる気持ちも分かりますが
それなら最初から彼を主役に据えるなり
続編として別冊にまとめるなり出来なかったのか。

その方が彼の七変化や、カタブツ逸見との
コンビプレイを楽しめたと思います。


もっと面白くなりそうな設定なだけに
どちらの話も尻切れトンボで
小さくまとまってしまった感が惜しいです。
政策の話など勉強になる点は多かったので☆3つで。

7

表紙の破壊力

何なんでしょうねえ。このフォトジェニックっていうかカメラ目線。こんなイケメンスーツの二人に「ねえ、買って」みたいに見つめられたらそりゃ「はい。買わせて頂きます。」ってなりますよ。高階佑さんのスーツ男は本当にかっこいい。

帯の「エリート官僚BL(ハートマーク)」はちょっと恥ずかしかった。でも内容は正にその通りなので何も言えません。とても簡潔に表しています。官僚もののBL小説を2冊続けて読んで、恥ずかしながら官僚の世界について知ったんですが、官僚になるだけでも相当なエリートなのに入ったら、たった一つの「事務次官」という頂点をめぐっての正に椅子取りゲームが繰り広げられるんですね。しかもなれなかった残りの同期は退庁するとか・・シビアー!まあ天下りするんでしょうが。

そのエリート中のエリート、省庁の同期のツートップが恋人になるなんて、やっぱりBLは楽しいぜドリームだぜ!と思ったのでした。パラレルワールドみたいなものだと思えばわりと何でも受け入れられます。

受けの性格がカタブツのエリートっぽくて良かったです。初めてコトに及ぶ時も十分下調べした上で「俺がネコということか」とか「俺がお前に勃つかどうかわからないから受けでいい」みたいな発言がやたら男らしくて笑えました。さすがエリートです。結局感じまくってたのはお約束です(笑)

8

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